時計が午後5時ちょうどを指すと、荷物をサッと片付け始め、パソコンの電源を切り数分以内には 「See you tomorrow!」 と堂々とした口調でオフィスの出口へ向かうアメリカ人社員。 現地で採用されている駐在員だったら誰でも当初唖然とされてしまうこの習慣は、羨ましい気持ちを抱きながら納得いかない複雑な心境を抱えているのではないか。 特にその日の仕事が終わってもいないのに、すんなりと帰宅できるアメリカ人社員に対して不思議に思うことだろう。 その反面、夜遅い時間まで残業をする日本人を見るアメリカ人は 「何故そんな時間まで残業するのか」 と疑問に思い仕事の要領の悪さが原因だと指摘するアメリカ人も少なくないだろう。 このように、仕事に対する考え方が異なることにより組織にギャップが生じてしまうのも当然の話。 日米 「働く概念」 について様々な相違点があると思うが今回のコラムでは 「家族」 に焦点を絞っていきたいと思う。