『渋い』とは、味覚、色、雰囲気などを表すのに幅広く使われる形容詞ですね。ネイティブによると、このニュアンスを一言で表現する英語はないとのこと。ちなみにOxford英英辞典には、日本語独特のニュアンスを持つ言葉として、“shibui — Tasteful in a quiet, profound, or unostentatious way(控えめでありながら、深みがあり趣がある)” と記載されています。今回は、この「渋い」を英語で説明したらどうなるか、見ていきましょう。
1) Classic
「あの俳優の渋い演技が素敵」など、「落ち着いて大人の雰囲気がある、品格が漂う」という時、classicという単語が当てはまります。生き様がかっこいいという意味でcoolも良いでしょう。
〜会話例〜
A: Who is your favorite actor?
(好きな俳優は誰?)
B: Definitely, George Clooney is. He is classic!
(断然、ジョージ・クルーニーよ。彼は渋いわ)
2) Cultured
「教養がある、風雅な」という『渋い』は、“cultured”です。「独特、個性的だ」という意味の“unique”も当てはまります。
〜会話例〜
A: I have started Bonsai.
(盆栽を始めたんだ)
B: Oh! What a cultured hobby!
(へえ、渋い趣味だね!)
3) Bitter
味覚に関しては、「お茶、ワイン、柿などが渋い」などと言いますね。英語では、
mouth puckering(口をすぼめる)、astringent(収れん性のある)という形容詞もありますが、一般的には bitterがわかりやすいでしょう。「柿が渋い」という時はsourも使えます。
〜会話例〜
A: Help yourself! … What’s wrong?
(召し上がれ!・・どうかした?)
B: This tea is much more bitter than I thought! And, this persimmon is too sour to eat!
(このお茶は思っていたよりずっと渋い! この柿も渋すぎて食べられないよ!)
4) Stingy
「あの人はお金に渋い」とは、「ケチ、お金を出したがらない」という意味です。
〜会話例〜
A: Did you break up with him? Why?
(彼と別れたの?何で?)
B: He is so stingy! He didn’t buy me a present for my birthday.
(アイツ、すごくケチなの!誕生日のプレゼントをくれなかったのよ)
5) Make a sour face
「不快感を表す、嫌な顔をする」という意味で、「渋い顔をする」と言います。
look glum(気難しい顔をしている)、 frown(顔をしかめる)とも言えます。
〜会話例〜
A: Hey, why are you making a sour face?
(ねえ、なんで渋い顔をしているの?)
B: My computer crashed right before I could save an important document I was working on.
(作業中の重要な文書を保存する直前にパソコンがクラッシュしちゃった・・・)
この記事を書いた人
Lotta
こんにちは、Lottaです。洋画、洋楽から英語好きになった純国産の英語学習者・英語講師です。20年以上高校教師として勤めた後、より英語学習の楽しさと資格取得のための勉強にハマりました。その結果、英語を使った仕事をいくつか経験することができ、国や年齢を問わず、いろんな人たちと出会い、つながりを持てたことで人生が豊かになりました。こうして得た自分の経験を、みなさんの学習のサポートに役立てることができたら、たいへん幸せです。80’s rock好き。好きな作家はO Henry、好きな映画はThe Shawshank Redemption.
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