「初詣はどこに行きましたか?」など、年が明けて友人や同僚と話す際に、「初詣」が話題に上ることも多いです。こういった初詣の習慣は日本特有のものですが、英語で表現するにはどうすれば良いでしょうか?今回は「初詣」を英語で伝えるにはどのように言えば良いかご紹介してみます。日本特有の概念を英語で話す時のちょっとしたコツもお伝えしますね!
「初詣」とは何のこと?
日本特有のものを英語で伝えるには、それが具体的に何を意味するのかを考えることから始めましょう。「初詣」とは何でしょうか?「新年最初の神社やお寺への参拝」のことですね。これを英語に置き換えてみると、“‘the first visit to a shrine or temple”と言うことができます。“visit”は「訪問」という意味ですが、「参拝」という意味にもなります。初詣は神社でもお寺でも良いのですが、神社のイメージの方が強いので、 “the first visit to a shrine”だけでも伝わるかと思います。“shrine”を前に持ってきて形容詞のように使い、“the first shrine visit”と言っても良いです。ここに、「新年の」「その年の」という“of the New Year”や “of the year”を付け加えれば完璧です!“the first visit to a shrine of the New Year”や“the first shrine visit of the year”と言えば、「初詣」を表現することができます。
「初詣する」は英語で?
“the first visit”と言うときの“visit”は名詞です。「初詣する」と言いたければ“visit”の前に動詞“make”をつけて “make the first shrine visit of the year”のように言いましょう。日本語の「する」という言葉は便利な言葉で、色んな名詞の後につけて動作を表すことができますが、英語ではその時々で用いる単語が違ってきます。“do”や“make”、“give”などの基本動詞を使うことが多いですが、全く違う動詞が使われることもありますから、ケースバイケースで使い分けていきましょう。例えば「買い物する」と言う時は“do shopping”、「スピーチする」と言う時は“give a speech”または“make a speech”のように言います。こういった「動詞+名詞」の組み合わせを「コロケーション」と呼びますが、それぞれ自然な組み合わせがありますので、セットで覚えるようにすると実践的な表現が身に付いていきます。
- I went to Yasaka Shrine on New Year’s Day to make my first visit to a shrine of the year. It was very crowded!
(お正月に八坂神社に初詣に行きました。とても混雑していましたよ!)
“visit a shrine”だけでも十分通じる!
「初詣」をきちんと英語にしようと思えば、上記の表現となりますが、ちょっとまどろっこしいようにも聞こえますよね。友達同士で話す時には何だかちょっと堅苦しいようにも感じます。「もっと簡潔に言いたい」と思うならば、シンプルに“visit a shrine”や“go to a shrine”だけでも十分にメッセージは伝わります。年が明けて「神社に行った?」と言えば、それは「初詣」のことという共通認識が存在しますね。お互いに何のことかがわかる時は、省略してシンプルに表現する方が自然な会話になります。難しいことを考えずにシンプルに話すのが一番かもしれません!
〜会話例〜
A: Where did you visit a shrine this year?
(今年はどこに初詣に行ったの?)
B: I went to a small shrine near my house. I didn’t want to go to a crowded place.
(家の近くの小さな神社に行ったよ。混んでる所には行きたくなくて)
“go to hatsumode”でも通じる?
日本特有のものについて話す時は、日本語をそのままカタカナ表記して使うこともあります。日本に住んでいる外国人や、日本のことを良く知っている人と英語で話すような時には、“go to hatsumode”と言っても十分に意味が伝わるでしょう。また、英語で該当する表現がないような日本独自のものについて話すような時にも、いったん日本語表現をそのまま伝えた後にそれがどういったものかを英語で説明すると、それが日本特有のものであるということが相手に伝わります。日本の食べ物や行事など、英語にできないものも多いですから、最初に日本語の表現を残すことで、「英語で説明すればこんな風に言えるけれど、これは日本特有のものだよ」というメッセージが相手に伝わります。日本の文化や習慣にあまり馴染みのない外国人には、そういった伝え方をすると分かりやすいですし、同時に日本のことを知ってもらう良い機会にもなるのではないでしょうか。書き言葉では日本語の部分をイタリック体にしたり、“”でくくったりし、その後にカッコで英語の説明をつけたり、またはコンマの後で説明をつけたりすることがあります。日本文化を紹介するような英語記事を読む時によく目にする表現方法です。例えば、Kuromame (sweet black soybeans) is one of popular Japanese New Year’s dishes.(黒豆は日本のお正月料理でよく食べられるものの一つです)などのように表現します。
〜会話例〜
A: Did you go to “hatsumode”, the first visit to a shrine of the New Year?
(初詣には行った?新年の最初の神社への参拝のことだけど)
B: Yes, I did! One of my Japanese friends took me to a famous shrine in Kyoto on New Year’s Day. I can’t remember the name of the place, though. It’s a place with a lot of red gates.
(行ったよ!日本人の友達の一人がお正月に京都の有名な神社に連れていってくれたんだ。でも、名前が思い出せないなぁ。赤い門がたくさんある場所なんだけど)
A: Ah! That’s Fushimi Inari Taisha! There were so many red torii gates, right?
(ああ、伏見稲荷大社だね!すごくたくさんの赤い鳥居があったでしょ?)
B: Yeah! It was really beautiful!
(うん、すごく綺麗だったよ!)
この記事を書いた人
Yoshiko
こんにちは。英語講師・学習コンサルタントのYoshikoです。
洋楽をきっかけに英語学習を始め、日本の大学で英語を学び、留学経験なしに英語を習得しました。
英会話スクールで10年以上教えた後に、現在は大学講座、法人研修での指導、オンラインレッスンや学習コンサルティングを行っています。トータルで20年以上の講師経験と日本で英語を習得した経験をもとに学習サポートを行っています。
英語を教えるだけでなく、英語の学び方・トレーニングの方法もお伝えしています。皆さんが英語を使って世界を広げ新しい可能性を広げていけるように、学習のお手伝いができればと思います。
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