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公開日2022.09.01

「丁寧」は英語で?

「丁寧なお辞儀」「丁寧に説明する」など、日本語の「丁寧」は様々な場面で使うことができます。ただし、「丁寧」を全て“polite”と直訳してしまうと、意味が正しく通じないことがあるので注意が必要です。どんな風に丁寧なのかと考えて、それに相応しい英語表現を使っていくようにしましょう。今回はそんな「丁寧」を表す英語表現をいくつかご紹介していきます。

「礼儀正しい」という意味の“polite”

「丁寧」を英語にすると、真っ先に頭に浮かぶのが“polite”という単語ではないでしょうか。“polite”には「礼儀正しい」という意味があるので、誰かの言動や身のこなしなどを表して使うことができます。“polite”は「丁寧な」という形容詞になり、“politely”とすれば副詞で「丁寧に」という意味になります。例えば、「丁寧なお辞儀」というなら“a polite bow”、「丁寧にお辞儀する」と言うなら“bow politely”となります。名詞を修飾するなら形容詞の“polite”、動詞を修飾するなら副詞の“politely”と組み合わせましょう。

  • She bowed politely to the audience before she gave a presentation.
    (彼女はプレゼンテーションをする前に、聴衆に丁寧にお辞儀をした)
  • I received a very polite letter from her.
    (私は彼女からとても丁寧な手紙を受け取った)

「注意深い」という意味の“careful”

「丁寧な仕事をする」「商品を丁寧に扱う」などと言う時に、先程の“polite”を使うと、意味が正しく伝わらなくなってしまいます。この場合の「丁寧」は、「注意深く」という意味になりますから、“careful”や“carefully”と言うのが適切です。それぞれ形容詞、副詞として使うことができます。

  • He checked the document carefully to make sure there was no mistake.
    (彼はミスがないことを確認するために丁寧に資料をチェックした)
  • Please be careful when you handle the item.
    (その商品は丁寧に扱ってください)

「綺麗な」「整った」を表す“neat”

「文字を丁寧に書く」などと言う際は、“neat”という表現を使うことができます。“neat”は部屋などが「片付いている」「整頓している」と言う時によく使われますが、部屋以外のものについても「きちんとしている」「整っている」という意味で使うことができます。ここでも、形容詞の“neat”と副詞の“neatly”を使い分けましょう。

  • She writes very neatly.
    (彼女はとても丁寧に字を書く)
  • The clothes were folded neatly on the chair.
    (服は椅子の上に丁寧にたたまれていた)

「徹底的に」という意味の“thorough”

「丁寧に調べる」などのように言う時の「丁寧」は“thorough”という単語を使うことが可能です。“thorough”には「徹底的な」「綿密な」という意味があるので、日本語の「丁寧」から受ける印象よりもより徹底したものとなりますので、もう少しトーンダウンしたいならば先に挙げた“careful”を使うのがお勧めです。「注意深く」なのか「徹底的」なのか、伝えたいメッセージを考えて選んでみて下さい。ちなみに「人間ドック」のことを“thorough medical checkup”と言います。「徹底的にチェックする」ということです。“thorough”のイメージがつかめるでしょうか?

  • He analyzed the data thoroughly.
    (彼はデータを丁寧に分析した)
  • I cleaned the room thoroughly before the guests arrived.
    (ゲストが到着する前に部屋を丁寧に掃除した)

「詳しく」という意味の“in detail”

「丁寧に説明する」などと言いたい時の「丁寧」は「詳しく」という意味でもありますから、“in detail”という表現が相応しいです。「先生が丁寧に教えてくれる」というような時にもこの“in detail”が使えます。これを「丁寧と言えばpolite」と考えて“My teacher teaches me politely.”と表現するのを時々耳にします。そうすると、「先生は礼儀正しく教えてくれる」という全く違った意味になりますので要注意です。“in detail”は副詞的に使いますので、名詞の前に置いて「丁寧な説明」という風に言いたい場合は“detailed explanation”という言い方に変えて下さい。

  • My teacher explained the usage of the word in detail.
    (私の先生はその単語の用法を丁寧に説明してくれた)
  • He gave me a detailed explanation of the project.
    (彼は私にそのプロジェクトの丁寧な説明をしてくれた)

まとめ

こうして見てみると日本語の「丁寧」には非常に多様な意味があることがわかりますね。「丁寧=polite」と考えていると、正しく意味が伝わらないことも多いです。日本語の概念を英語で表現するには、日本語表現を少し掘り下げて「それはどういう意味で使っているんだろうか?」と考えてみる必要があります。正解は一つではないので、自分の伝えたい内容を考えて一番意味の近い英語表現を使ってみて下さい。

この記事を書いた人

Yoshiko

こんにちは。英語講師・学習コンサルタントのYoshikoです。
洋楽をきっかけに英語学習を始め、日本の大学で英語を学び、留学経験なしに英語を習得しました。
英会話スクールで10年以上教えた後に、現在は大学講座、法人研修での指導、オンラインレッスンや学習コンサルティングを行っています。トータルで20年以上の講師経験と日本で英語を習得した経験をもとに学習サポートを行っています。
英語を教えるだけでなく、英語の学び方・トレーニングの方法もお伝えしています。皆さんが英語を使って世界を広げ新しい可能性を広げていけるように、学習のお手伝いができればと思います。

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