「あの人はせっかちだ」や「せっかちな人」と言いたいとき、英語ではどう言ったらいいでしょうか。改めて考えてみると、日本語の「せっかち」は場合によってニュアンスが違うようです。それぞれの場合で伝わりやすい表現をまとめてみました。
「せっかち」=「あわてんぼ」の場合
「せっかちな人」、「あわてんぼう」という意味では、hastyがよく使われます。hastyにはもともと「急ぎの」「短気な」という速さのイメージがあります。hastyはそのほかに、「迅速な」「軽率な」の意味もあります。どの意味で使っているかはシチュエーションで判断しましょう。
- You are too hasty; you should learn to think before speaking.
(あなたはせっかちすぎる。話す前に考えることを学ぶ必要がある) - His hasty decision was a mistake.
(彼の早まった決断は間違いだった)
「待てない」「我慢できない」という意味の「せっかち」
「我慢強い」がpatientで、impatientはその逆の意味になります。impatientは「イライラした」「待ちきれない」という意味でもよく使います。
- He’s very impatient and always interrupts me mid-sentence.
(彼はとてもせっかちで、いつも私が話している途中でさえぎるんです) - She’s impatient for her sister’s arrival.
(彼女は姉の到着が待ちきれない) - He spoke in an impatient tone.
(彼はイライラした口調で話した)
考えないで行動してしまうタイプの「せっかち」
考えないで突っ走ってしまうタイプなら、impulsiveが使えます。もともと「衝動的な」「直情的な」という意味がある単語なので、思いついたらそのまま口に出してしまったり、行動してしまうというイメージですね。
- 因みに、impulsive buyingだと「衝動買い」になります。
- My aunt has an impulsive nature.
(叔母はせっかちな性格なんです) - His impulsive temperament regularly got him into trouble.
(彼はせっかちな気性のせいで、しょっちゅうトラブルに陥る)
いかがでしたか?「せっかち」にもいろいろありますね。言いたいことがうまく伝わるよう、使い分けてみてください。
この記事を書いた人
Shibashiba
こんにちは!Shibashibaです。大人になるまで日本から一歩も出ることなく、中学校で英語、大学でフランス語を学び始めました。放送翻訳や文化関連の翻訳・通訳に従事し、ヨーロッパ、カナダ、アメリカを経験。フランスで結婚、子育てを始め、現在は日本で子育ての仕上げ中。TOEICや英検、仏検、原書を読む指導のほか、コーチングも行っています。
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