
英語の「You」は「あなた」を意味することは説明するまでもないですが、ネイティブの日常会話では「あなた」以外の意味としても使われていることはご存知ですか?その用法を理解しておかないと、大きな勘違いをしてしまいかねないので、しかっり覚えておきましょう。
パターン1
「You」=「あなた」そのままの意味としての使い方
まずは、皆さんもお馴染みの「あなた」や「あなたたち」からスタートをしましょう。話している相手やグループを示す時に“You”が使われます。例えば、「あなたはどう思いますか?」と相手の意見を尋ねる場合は「What do you think?」、「あなた達はイベントに行くの?」と友達のみんなに聞くときは「Are you guys going to the event?」のように表現します。
日本語の日常会話では、主語の「あなた」を省いて話すことが多いですが、英語では相手のことについて話す場合は、必ず主語の“You”を入れる必要があります。例えば、友達とレストランに行って、相手に何を注文するのか自分から尋ねる時、「あなたは何にするの?」と日本語で表現するのはちょっと違和感ありますよね(笑)しかし、英語では必ず主語の“You”を入れて、「What are you going to order?」と言う必要があります。
- You don’t have to pick me up. I’ll take an Uber home.
([あなたは]迎えに来なくていいよ。Uberで家に帰るから。) - When are you guys leaving for Hawaii?
([あなたたちは]いつハワイに行くの?) - You don’t have to apologize. It’s not your fault.
([あなたは]謝る必要はありません。あなたのせいではありません。)
パターン2
「You」=「世間一般」の意味としての使い方
アメリカ人の友達に突然、「Do you have to take your shoes off in here?」って聞かれたらどう思いますか?「靴を脱ぐのは“私”だけではなく、“あなた”も脱がないといけないんだよ!」と勘違いして、ちょっとイラっとくる人もいるのではないでしょうか?実はここでのYouは、あなたを特定しているのではなく、世間一般の人のことを指しています。なので、アメリカ人の友達が、「Do you have to take your shoes off in here?」と聞いてきたとしても、「ここではあなたは靴を脱がないといけないの?」とあなたに限った話をしているわけではなく、「ここでは靴を脱がないといけないの?」と来る人全員が靴を脱がなければならないのか聞いていることになります。Youは話者も含め、世間一般の人を表す口語的な言い方として使われます。
特に一般的なルールや決め事について話す時に使われる傾向があり、「You have to wear your seatbelt in California.(カリフォルニアではシートベルトを着用しないといけません。)」 や「You have to be on time in Japan.(日本では時間を守らないといけません)」のように使うのが一般的です。
- If you want to become a better English speaker, you have to stop worrying about making mistakes and just talk.
(上手に英語が話せるようになりたいなら、間違いを恐れずに話すしかありません。) - How do you turn on this tablet? Do you push this button?
(このタブレットってどうやってつけるの?このボタンを押すの?) - The older you get, the less you care about what others think.
(歳をとればとるほど、周りの目を気にしなくなる。)
動画レッスン
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上の記述には You は「一般的なルールや決め事について話す時に使われる傾向がある」と書かれていましたが、一般論を述べるとき You 以外にも We や They を使うこともあると思います。おそらくネイティブスピーカーはこれを使い分けているのだと思いますが、その使い分けを教えてください。
また、靴を脱がなければいけないんだっけ?と聞くような場面で、
Do you have to take your shoes off in here?
を
Do we have to take our shoes off in here?
と言ったら、どういうニュアンスに聞こえるのでしょうか?
Mikaさん
そのような状況では “Do you”でも”Do we”でも解釈の仕方は全く同じで、「(ここではみんな)靴を脱がないといけないの?」を意味します。しかし、”we”は状況によっては、一般の人全員ではなく、その場にいる「私たち」のみを指す場合があります。例えば、アメリカのバーに行って、身分証明書を確認されたとしましょう。アメリカ人の友達に、”Why do we have to show IDs (in the U.S.)?”と聞いたら、「アメリカではなぜ身分証明書を見せないといけないの?」のようにここでは一般の人全員を表します。しかし、例えば、前のグループは誰も身分証明書を確認されていないのに、自分たちのグループは身分証明書を確認された。その時に、”Why do WE have to show IDs?”というと、身分証明書を見せないといけなかったグループ(私たち)に限定されます。状況と文脈に応じて、判断する必要があります。
回答ありがとうございます。
「靴を脱がなければいけないの?」」という状況でのYouとWeの使い方はわかりました。
これとは別で、
一般論を述べるときに You, We, Theyを主語にもってくるケースがあると思いますが、こういう時は主にYouを使う、こういうときはWe、こいうときはThey、、、というようにこれら3つの語の使い分けはありますか?
「Do you have to take your shoes off in here?」
と聞かれたとき答えは
「Yes I do.」でいいんでしょうか? 答えの主語が気になりました💦
Yes, you do. の方が自然ですね 😊
ありがとうございます😊
勉強になります!!
相手の名前を付ける時、例えば○○さん、料理をしますか?は、youをつけた方がいいんですか?
例えば、名前がジョンだったら、”John, do you cook?” と言います。