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公開日2023.05.11

「引き継ぐ」は英語で?

職場に新しい人が来た時や、自分が別の部署に異動した時など、仕事を「引き継ぐ」ことが必要になりますが、これを英語でどう表現するかご存じでしょうか?また、「引き継ぐ」という言葉は仕事の場面以外でも耳にします。土地や遺産を引き継いだり、親から性格などの特性を引き継いだりということがありますね。今回はそんな「引き継ぐ」を表す英語表現をご紹介します。場面に応じて表現を使い分けられるようにしましょう。

1) Take over

“take over”は自分が誰か他の人から業務を引き継ぐ時に使う表現です。気を付けたいのは、自分の業務を他の人に任せるという意味で「引き継ぐ」という時には“take over”は使えないということです。日本語では、自分が誰かから仕事を引き継ぐ時も、自分の仕事を誰か他の人に引き継ぐ時も、同じ「引き継ぐ」という表現を用いるため、英語でも同じように“take over”を使う人が多いです。しかし、英語の“take”という単語の特性を考えると、 “take over”は自分が他の人に仕事を任せる時には使えないことがわかると思います。“take”には自分から手を伸ばして何かを獲得するような意味合いがあります。“take a shower(シャワーを浴びる)” “take a day off(休みを取る)” “take a ticket(チケットを取る)”など、どれも自分から行動して何かを得る意味があります。一方で、自分の仕事を誰か他の人に引き継ぐ時は、自分の手から仕事が離れていくことになるので、「獲得する」という意味のある“take”は使えないのです。“take over”が表す「引き継ぐ」は、あくまで自分が仕事を引き受ける時に使うのだと覚えておきましょう。

〜会話例〜
A: You look busy.
(忙しそうね)
B: Yeah. Lisa is quitting work next week, and I’m taking over some of her work.
(そうなの。リサが来週退職するので、彼女の業務のいくつかを私が引き継ぐのよ)
A: You are taking over her work? I think you already have a lot of work to do.
(あなたが彼女の仕事を引き継ぐの?今でも色んな仕事しているのに)
B: But only until we hire new staff. I don’t know when that will be, though…
(でも新しい人を雇うまでの間だけよ。それがいつになるかはわからないけど・・・)

2) Hand over

先程の“take over”とは逆で、自分の業務を誰かに引き継ぐ時に使えるのが“hand over”です。“hand”には「手」という名詞の用法がありますが、動詞として使うことも可能で、その場合「何かを手渡す」という意味になります。例えば“Could you hand me the pepper?”と言えば、「そのコショウを取ってくれる?」ということです。“hand over”もそんな「手渡す」という動詞の“hand”の用法から来た表現です。同じ「引き継ぐ」でも、自分が業務を受け取るという意味なら“take over”を、自分の手から仕事が離れて誰かに渡すという意味なら“hand over”と覚えておきましょう。受け取るのか、引き渡すのか、イメージしながら覚えていくと良いですね。

〜会話例〜
A: Hey, do you want to go for a drink after work tonight?
(ねえ、今日仕事の後に飲みに行かない?)
B: You’re not working overtime today?
(今日は残業しないの?)
A: No. I handed over some of my work to Anna, who just joined our team. So, I don’t have work so late anymore!
(ええ。新しくチームに入ったアンナに私の業務のいくつかを引き継いだのよ。だから、もうそんなに遅くまで仕事しなくてもいいのよ!)
B: Good for you!
(良かったわね!)

3) Succeed

“succeed”は位や財産などを引き継ぐ時に使える表現です。「王位を継ぐ」「会社を引き継ぐ」「土地を引き継ぐ」というような時に使うことができます。 “succeed”の後に人を持ってくれば「人の後を継ぐ」という意味になり、“succeed+ to+名詞”で「~を引き継ぐ」という意味になります。また、“succeed”には「成功する」という意味もあります。皆さんご存じの“success”という単語は「成功」という意味の名詞で、動詞としては使えません。「成功する」と言うには動詞の“succeed”を使い、“succeed+ in+~ing”で「~するのに成功する」という意味になります。同じ“succeed”でも意味が違うと一緒に使う前置詞が違うので気を付けましょう。

  • His son succeeded him in his business and became the CEO of the company.
    (彼の息子が事業を引き継いで会社のトップになった)
  • After the death of Queen Mary in 1558, Elizabeth I succeeded to the throne.
    (1558年のメアリー女王の死後、エリザベス一世が王位を継承した)
  • He succeeded in convincing his father to buy him a car.
    (彼は父親を説得して車を買ってもらうことに成功した)

4) Inherit

“inherit”も地位や財産などを引き継ぐ時に使えます。「相続する」という日本語が充てられることも多いです。お金や地位以外にも、親から性質や体質などを受け継ぐという時にも使うことができます。この単語の名詞形に“inheritance”という単語があり、「相続」「遺産」「遺伝」という意味になります。また、語源を同じくする単語に “heritage”もあります。聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?こちらも「遺産」を表しますが、お金などの財産よりも文化的な遺産を表す単語です。「世界遺産」のことを“World Heritage”と言いますが、歴史的な価値のある遺産のことを“heritage”で表します。どの単語も共通して「何かを受け継ぐ」ことを意味していると考えると、言葉の持つイメージが掴めるのではないでしょうか。

  • His father died young and he inherited a huge fortune when he was 20 years old.
    (彼は20歳の時に父親から財産を相続した)
  • She inherited her musical talent from her parents and became a gifted violinist at a young age.
    (彼女は両親から音楽の才能を受け継いで、若いうちに才能あるバイオリニストとなった)

この記事を書いた人

Yoshiko

こんにちは。英語講師・学習コンサルタントのYoshikoです。
洋楽をきっかけに英語学習を始め、日本の大学で英語を学び、留学経験なしに英語を習得しました。
英会話スクールで10年以上教えた後に、現在は大学講座、法人研修での指導、オンラインレッスンや学習コンサルティングを行っています。トータルで20年以上の講師経験と日本で英語を習得した経験をもとに学習サポートを行っています。
英語を教えるだけでなく、英語の学び方・トレーニングの方法もお伝えしています。皆さんが英語を使って世界を広げ新しい可能性を広げていけるように、学習のお手伝いができればと思います。

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