春は初対面の人と会うことが多くなり、日常でもビジネスシーンでも必然的に相手の名前を聞く機会が増えます。英語には基本的には敬語はないとされますが、丁寧に名前を尋ねる場合はどうでしょうか?今回は、「どちら様ですか?」と尋ねる時の英語表現をご紹介したいと思います。
対面で名前を尋ねる場合
ビジネスシーンなどで直接会う場合は、“May I have your name?”または“May I ask your name?”になります。“may”は助動詞の一つであり、「してよろしいですか?」と許可を得る聞き方になります。日常会話では、挨拶と自分の名前を名乗ることで、自然と相手も挨拶と名前で返してくれることが多くなります。
〜会話例〜
A: Hi. I have an appointment with Grant Smith.
(こんにちは。グラント・スミスさんと約束があります)
B: May I have your name?
(どちら様でしょうか?)
A: My name is Robert Lewis.
(ロバート・ルイスです)
B: Right this way.
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電話口で相手の名前を尋ねる場合
電話にすぐ出た後に「どちら様ですか?」と聞く場合は、“May I ask who is calling?”と言います。若干強めな言い方になりますが、電話勧誘かもしれないと思った場合は“May I ask who this is?”と言う人もいます。電話でしばらく会話をした後に相手の名前を聞く時は、“May I have your name?”と尋ねます。イタズラ電話かも?と思った時は、不信感と少し怒りを込めて“Who is this?(誰?)”と言うこともあります。
〜会話例1〜
A: Hello. May I ask who is calling?
(もしもし。どちら様でしょうか?)
B: This is Mary. How are you?
(マリーよ。元気?)
A: Mary! How are you?
(マリー!元気?)
B: I’m doing great!
(私は元気よ!)
〜会話例2〜
A: Hello. I have a question regarding my order.
(もしもし。オーダーについて質問があるのですが)
B: Sure. What is your question?
(はい。どのようなご質問でしょうか?)
A: I placed an online order, but I can’t track my order.
(オンラインで注文したのですが、荷物の追跡ができません)
B: First, may I ask your name? And can you give me your tracking number?
(まず、お名前を伺ってもよろしいでしょうか?また追跡番号を教えて頂けますか?)
「どちら様ですか?」を直訳すると“Who are you?”になりますが、かなり失礼な言い方になります。この表現は相手に対して不信感があり、ニュアンスとしては日本語の「あんた誰?」になります。そのため、普段の生活の中では、“Who are you?”を使うのはあまりおすすめしません。
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
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