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公開日2022.10.27

「Where vs. Which」どっちを使う?

場所を表す名詞の後に“where”や“which”を使って説明を加えることができますが、この2つ、使い方が少し異なります。場所を表す名詞だからといって何でもかんでも“where”が使えるわけではないのですが、実はその違いがよくわからないという人も多いよう。今回は、そんな“where”と“which”の使い分けについてお話してみます。

“where”は場所を表す副詞

直前の名詞がどんな場所なのかを説明する“where”は「関係副詞」と呼ばれます。名前の通り「副詞」の役割を果たすものです。例えば、“This is the house where I grew up. (ここは私が育った家です)”という文章を例にとってみましょう。これは、“This is the house.(これがその家です)”という文章と、“I grew up in the house.(私はその家で育ちました)”という2つの文章が1つになったものです。関係副詞“where”を用いて文章を作ると、もともとあった“in”という前置詞が消えて“the house where I grew up”という関係副詞節ができあがります。“where”の中に前置詞“in”が吸収されているような感覚です。「前置詞+名詞」は、文章の中では「副詞」の役割を果たしますが、それが“where”という関係副詞で置き換えられるのです。副詞がなくても文章は成り立つので、以下の例文からもわかるように、“where”の後に続く文章はそれだけでも文章として完成されたものになっています。

  • That’s the park where I used to play soccer as a child.
    (あそこは僕が子供の頃にサッカーをしていた公園だよ)
  • I went to a place where there were a lot of historical buildings.
    (歴史的な建物がたくさんある場所に行きました)
  • We went to a restaurant where you can have lunch in a buffet style.
    (バイキング形式のランチが食べられるお店に行きました)

“which”は代名詞の役割

一方“which”は「関係代名詞」と呼ばれ、その名の通り代名詞の役割を果たします。先程と同じ文章を“which”で書き直してみると、“This is the house which I grew up in.”となります。“where”の文章では消えていた前置詞“in”がここではしっかり残っています。“which”は名詞を置き換えた代名詞の役割を果たすので、“the house”という名詞の部分だけが“which”に置き換わり、“in”はそのまま残ってくるのです。ちなみに“in”を“which”の前に持ってきて“This is the house in which I grew up.”とすることもできるのですが、これは非常にフォーマルな文章で書き言葉で使われる用法です。会話ではまず使わないので、前置詞を後ろに残したままの文章か、“where”を用いた文章の方が会話ではベターです。“where”の文章と比べてみるとよくわかりますが、“which”を使う文章は、後に続く文章の名詞の部分だけが抜けた歯抜けのような文章となっています。

また、“which”は後に続く文章の主語となるべき名詞を受けることもあります。いわゆる「主格の関係代名詞」というもので、この場合はたとえ場所を表す名詞の後であっても“where”を用いることはできません。逆に“which”は場所以外の様々なものについても使用することが可能です。“which”の後には何かが欠けている不完全な文章が続きます。主語が抜けていたり、動詞の目的語、前置詞の後の名詞が抜けていたりします。「何かが抜けている」というのが関係代名詞のサインなのです。“which”の代わりに“that”を使うことも多いので、合わせて確認しておきましょう。

  • That’ s the park which I used to play soccer as a child in.
    (あそこは僕が子供の頃にサッカーをしていた公園です)
  • I went to a place which had a lot of historical buildings.
    (歴史的な建物がたくさんある場所に行きました)
  • That’s the restaurant that my husband owns.
    (あれが私の夫が経営するレストランです)

場所以外にも使える“where”

実は関係副詞“where”は場所以外の名詞にもつくことがあります。“situation” “case” “point” “scene”など、場面や状況、地点などを表す名詞の後にも使うことができます。実はこれはかなり便利な用法です。皆さん、映画を見た後に「○○のシーンが良かった!」なんて話をすることはありませんか?そんな時にこの“where”を使って表現することができるのです。実はかなり幅広い場面で活躍する関係副詞の“where”、どんどん活用してみて下さい!

  • I don’t want to be in a situation where I have to give up my dream.
    (自分の夢を諦めなければいけないような状況にはなりたくないな)
  • I cried in the scene where the main character broke up with her boyfriend.
    (主人公が恋人と別れるシーンで泣いたわ)

〜会話例〜
A: So, how was your trip to Rome?
(それで、ローマ旅行はどうだった?)
B: Fantastic! You know, that’s a city where there are so many places to visit and so much to do!
(素晴らしかったわ!ローマは訪れる場所やする事がたくさんある町だからね!)
A: And you are a big fan of the movie Roman Holiday!
(それにあなた「ローマの休日」の大ファンだしね!)
B: That’s right! I actually visited a lot of film locations for the movie. Do you remember the scene where Audrey Hepburn was eating gelato on the Spanish Steps? And the Trevi Fountain, where she decided to get a haircut.
(そうなのよ!映画のロケ地にもたくさん行ったわよ。オードリー・ヘップバーンがスペイン階段でジェラートを食べてたシーン覚えてる?それから、トレビの泉。そこで髪を切る決意をするのよ)
A: They are both famous places that everybody knows. So, did you actually eat gelato there?
(どっちも誰もが知っている有名な場所よね。で、実際にそこでジェラートを食べたの?)
B: Of course! I didn’t get a haircut, though…
(もちろんよ!髪は切らなかったけどね・・・)

この記事を書いた人

Yoshiko

こんにちは。英語講師・学習コンサルタントのYoshikoです。
洋楽をきっかけに英語学習を始め、日本の大学で英語を学び、留学経験なしに英語を習得しました。
英会話スクールで10年以上教えた後に、現在は大学講座、法人研修での指導、オンラインレッスンや学習コンサルティングを行っています。トータルで20年以上の講師経験と日本で英語を習得した経験をもとに学習サポートを行っています。
英語を教えるだけでなく、英語の学び方・トレーニングの方法もお伝えしています。皆さんが英語を使って世界を広げ新しい可能性を広げていけるように、学習のお手伝いができればと思います。

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