日常会話で使われる「〜した後」は“after ~”と表現しますが、“after”の後に続く時制をどうしたらいいのかわからないと質問を受けることがよくあります。そこで今回は、接続詞の“after”を使う場合の時制について解説したいと思います。
未来の事でも副詞節は現在形
“after”を前置詞として使う場合は位置を表し、「〜次に」といった意味になりますが、今回は接続詞として用いた場合について焦点を当てたいと思います。接続詞の“after”は「〜の後で」という意味になり、主に“after”の前後の節の時制によって、いつのことを話しているかが変わります。
例えば、友人に「仕事の後どうするの?」と聞かれて「私は仕事をした後にジムに行きます」と答える場合、どの時制を使うのが自然だと思いますか?この場合は、“I will go to the gym after I work.”のように、“after”の後の節(副詞節)が現在形になり、前の節が未来形になります。ここでは“after I work”が副詞節にあたり、「私は仕事をした後に」と訳されます。この場合は「予定」であり、実際にはまだ起こっていません。
〜会話例〜
A: I’m so happy it’s a three-day weekend.
(三連休で嬉しいわ)
B: What are your plans?
(何か予定はあるの?)
A: I will visit my parents after I go to the beach.
(海に遊びに行った後に、両親に会いに行くわ)
B: That’s great! Say hi to your parents for me!
(そうなんだ!ご両親によろしくね)
過去の出来事を話すなら副詞節も過去形
刑事ドラマで主人公がアリバイを聞かれた時は過去にあったことを話しますが、この場合は節を過去形に統一して、“I went to the gym after I worked.(私は仕事をした後に、ジムに行きました)”となります。過去にあったこと、起こったことを話す場合や、当時の状況説明を行う場合などはこのような形で表します。
〜会話例〜
A: Where were you on the evening of September 2nd?
(9月2日はどこにいましたか?)
B: I went to the bar after I worked.
(仕事をした後、バーに行きました)
A: Which bar?
(どのバーですか?)
B: The bar on 72nd street.
(72番通りにあるバーです)
「〇〇が終わった後に」を強調したい時は現在完了形を使う
同僚からの「今日はジムに行かないの?」という質問に対して「このレポートが終わった後にジムに行くよ」と返答する場合、“I will go to the gym after I have finished this report”と現在完了形を使うことで、副詞節である“after I have finished this report(このレポートが終わった後に)”を強調することができます。多くの場合、現在完了形を用いる必要はありませんが、「〇〇が終わった後に」の部分が強調されることを覚えておくといいでしょう。
〜会話例〜
A: Do you want to go to the mall with us?
(一緒にモールに行く?)
B: I can only go after I have finished my homework.
(宿題が終わった後だったら行けるけど)
A: I see. Text us when you are done.
(そっか。じゃあ、終わったら連絡してね)
B: Yeah. I will meet you at the mall.
(うん。モールで会おう)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
カフェトークのプロフィールはこちら
Advertisement