「ふさわしい」や「程よい」、「いい加減」と日本語で言う時は「適当」を使って表すことができますが、英語では状況に応じてそれぞれ異なる表現を使う必要があります。今回は、ポジティブな意味合いで「適当に」と英語で表現する時に使える4つのフレーズをご紹介したいと思います。
1) Don’t worry about it
→「適当でいいよ」
“Don’t worry about it”は「気にしないで」という意味になりますが、状況によっては「適当でいいよ」という意味にもなります。例えば、後片付けを手伝ってくれている友人に「適当でいいよ」と声を掛ける場合は、“Don’t worry about it”と言います。また、「細かい事を気にしないで適当でいいよ」と言う場合は、“Don’t worry about the details.”と表現します。
〜会話例〜
A: Thank you for letting me sleep over.
(泊まらせてくれてありがとう)
B: Sure! Anytime.
(いつでも、どうぞ!)
A: Where should I put the blanket and pillow?
(布団と枕はどこに置けばいい?)
B: Oh, don’t worry about it.
(もう、適当でいいよ)
2) Don’t work too hard
→「ほどほどに」
“Don’t work too hard”は、無意識のうちに頑張りすぎている人に対して、「無理をしないでください」や「ほどほどにね」と声をかけるような状況で使います。相手の健康を気遣って使う場合が多く、“too”を加える事によって「頑張りすぎないでね」というニュアンスになります。逆に、自分ではあまり頑張っていないと思っている相手に対して“Don’t work too hard.”と言ってしまうと、相手は嫌味を言われていると捉えてしまう可能性があるので、その場合は、“Are you alright? Don’t work too hard.”のように、労いの言葉も一緒に伝えるといいでしょう。
〜会話例〜
A: See you tomorrow.
(また明日ね)
B: It’s 11pm. Are you still working?
(もう11時だよ。まだ働いているの?)
A: I have to finish this report by tomorrow.
(このレポートを明日までに終わらせないといけないから)
B: Don’t work too hard.
(ほどほどにね)
3) Wing it
→「適当にやる」
「練習や準備をせずに何かを適当にやる」と表現する時に使うのが、“wing it”です。“wing it”は元々「アドリブや即興で演技をする」という意味の演劇用語として使われていましたが、現在はその意味から派生したスラングとして使われています。例えば、友達に「適当にやっちゃおう!」と言う時は、“Let’s wing it!”となります。ビジネスシーンではあまり使う事はありませんが、堅苦しくないカジュアルな表現になります。
〜会話例〜
A: Did I just hear my name?
(誰か私の事を呼んだ?)
B: The bride wants you to do a wedding toast.
(新婦があなたに乾杯の挨拶をして欲しいみたいだよ)
A: Now? I don’t know what to say!
(今?何て言ったらいいの?)
B: Just wing it!
(適当でいいんじゃない?)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
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