英語のレッスンの終わりに先生がよく言う“That’s all”と“That’s it”。同じような表現ですが、違いはあるのでしょうか。また、レッスンの終わり以外で、どんな時に使えるでしょうか。
“That’s all.”は「完結」
この場合のallはcomplete(全部そろっている)ということで、そこから「これで終わり」という意味も出てきます。
~会話例~
A: Can I get a cappuccino, please?
(カプチーノをもらえますか?)
B: Of course. Anything else?
(承知いたしました。ほかに何かご入用ですか?)
A: No, thanks. That’s all.
(いえ、それで全部です)
“That’s it”のitとは?
“That’s it”のitが指すものはさまざま。よく聞く4つの使い方をご紹介します。
1)「それでよし」「これでよし」と言うThat’s it.
- That’s it. Mission accomplished.
(これでよし。任務完了)
2)「これで終わり」と言うThat’s it.
- No more question? Then that’s it for today.
(ほかに質問は?では、今日はこれで終わりです)
3)「それだ!」と言うThat’s it.
- What is the student’s name? It’s on the tip of my tongue … Taro. Taro Yamada. That’s it.
(あの学生の名前何だっけ。ここまで出かかってるんだけどな・・・太郎。山田太郎。それだ)
4)「もうたくさん」と言うThat’s it.
堪忍袋の緒が切れた時に“That’s it.”と言うこともあります。
- That’s it! I’m not putting up with any more of his insulting remarks.
(もうたくさん!彼の侮辱的な物言いにはこれ以上我慢できない)
入れ替えられないときもある
今見てきたように、“That’s all.”と“That’s it.”は入れ替えられることもあればそうではない場合もあります。何かの終わりを告げるならどちらも使えますが、「これでよし」「それだ」「もうたくさん」と言いたい時は、“That’s it.”ですね。“That’s it.”を耳にしたときは、状況や口調で判断しましょう。
この記事を書いた人
Shibashiba
こんにちは!Shibashibaです。大人になるまで日本から一歩も出ることなく、中学校で英語、大学でフランス語を学び始めました。放送翻訳や文化関連の翻訳・通訳に従事し、ヨーロッパ、カナダ、アメリカを経験。フランスで結婚、子育てを始め、現在は日本で子育ての仕上げ中。TOEICや英検、仏検、原書を読む指導のほか、コーチングも行っています。
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