“some”と“some of”はどう違うでしょうか。この二つを使った文を注意深く見てみましょう。そもそも使い方がちょっと違っているようです。
“some”の文と“some of”の文を見比べよう
次の例文を比べてみてください。
1-b: Some of the people don’t separate garbage.
2-a: Some books are not read any more.
2-b: Some of these books are not read any more.
「some+名詞」の場合、名詞の前についているのは“some”だけです。一方、“some of”を使った場合、その後の名詞には必ず限定する言葉がつきます。名詞を限定するのは、theやthese、thoseなどのほか、所有代名詞のmy、your、our、his、her、theirです。
上の例文の意味はそれぞれ次のようになります。
1-a: ごみを分別しない人たちもいる。
2-b: その人たちの何人かはごみを分別しない。
2-a: もう読まれない本もある。
2-b: これらの本のうち何冊かはもう読まれない。
“some”は一般的な場合、“some of”は特定する場合
「some+名詞」を使うのは一般的な話をするときで、「some+限定詞+名詞」を使うのは特定したいときです。例えば、一般的に「ニンジンが好きなカナリアもいる」と言いたければ“Some canaries like carrots.”となりますが、「私のカナリアの何羽かはニンジンが好きだ」と言うなら、“Some of my canaries like carrots.”としなければなりません。
一般的な話か、限定する必要があるかで「some+名詞」と「some of+限定する言葉+名詞」を使い分けましょう。
- Some canaries like carrots.
(ニンジンが好きなカナリアもいる) - Some of my canaries like carrots.
(私のカナリアの何羽かはニンジンが好きだ)
この記事を書いた人
Shibashiba
こんにちは!Shibashibaです。大人になるまで日本から一歩も出ることなく、中学校で英語、大学でフランス語を学び始めました。放送翻訳や文化関連の翻訳・通訳に従事し、ヨーロッパ、カナダ、アメリカを経験。フランスで結婚、子育てを始め、現在は日本で子育ての仕上げ中。TOEICや英検、仏検、原書を読む指導のほか、コーチングも行っています。
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