どれも日本語で「仕事」と訳せるwork、job、occupation。簡単なようで、間違えやすい単語だと言えるでしょう。ぜひ使い分けをマスターしておきましょう!
しょっちゅう見かけるJOBとWORK
「仕事」という意味で一番よく出てくるのがjobとworkでしょう。どちらを使っても大丈夫な場合もありますが、そうでない場合もあります。取り換えがきかないのは、一体どんな時でしょうか。
WORKは作業
workは意味が広く、努力を必要とするすべての知的・身体的活動、しなければならないすべての作業に使えます。だからこそ、housework(家事)という言葉もあるのですね。また、“hard work”という表現もよく見ますが、“hard work”は「キツイ仕事」ではなく「懸命な努力」という意味になります。そのため、“She attributed her success to hard work.”は「彼女は自分の成功は努力のたまものだと言った。」という意味になります。
- She attributed her success to hard work.
(彼女は自分の成功は努力のたまものだと言った)
JOBは「仕事」以上でも以下でもない
これに対して、jobは通常、対価として報酬が支払われる「仕事」を指します。正社員かパートかなどは特に関係ありません。ですから、普通に「仕事は何?」や「新しい仕事をゲットしたよ。」と言いたい時は、jobがしっくり来るわけです。また、「単なる仕事」と言いたい時も、jobがいいでしょう。
- ちなみに、「よくやった。」という意味の“Good job!”は定型表現なので、「報酬が発生する仕事」という意味はありません。
- I got a new job!
(新しい仕事をゲットしたよ!) - Nursing isn’t just a job; it’s a way of life.
(看護はただの仕事じゃありません。生き方そのものなのです)
〜会話例〜
A: What’s your job?
(仕事は何をやってるの?)
B: I’m an accountant.
(経理をやってるんだ)
OCCUPATIONは動詞OCCUPYから考えよう
では、occupationはどんな時に使うでしょうか。occupyという動詞には「占める」という意味があることから、occupationは社会の中でその人が占める位置を表します。例えば、市役所などで“Please state your name, address and occupation.(氏名、住所、職業を言ってください。)”と聞かれることがありますが、occupationは仕事かもしれませんし、「学生」や「主婦(主夫)」かもしれません。
- Please fill out your name, address and occupation.
(氏名、住所、職業を記入してください)
〜会話例〜
A: What’s her occupation?
(彼女の職業はなんですか?)
B: She’s a stay-at-home mom.
(彼女は専業主婦です)
この記事を書いた人
Shibashiba
こんにちは!Shibashibaです。大人になるまで日本から一歩も出ることなく、中学校で英語、大学でフランス語を学び始めました。放送翻訳や文化関連の翻訳・通訳に従事し、ヨーロッパ、カナダ、アメリカを経験。フランスで結婚、子育てを始め、現在は日本で子育ての仕上げ中。TOEICや英検、仏検、原書を読む指導のほか、コーチングも行っています。
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