英語の「far」は「遠い」を表す単語として覚えている人も多いと思いますが、日常会話では「遠い」以外にも様々な使い方があります。今回は、日常会話でよく使われる「far」を使った代表的な4つの使い方をご紹介します。
1) Far away
→「遠く離れている」
Farは「距離が遠い」を意味する単語として使われるのに対し、 far awayは今自分がいる場所から何かが「遠く離れている」と言いたいときによく使われます。例えば、渋谷で一緒に遊んでいる友達に「Where do you live?(どこに住んでいるの?)」と聞いたときに友達が「I live in Gunma prefecture.(群馬県に住んでいます)」と返事をしたとしましょう。そんなときに「You live far away!(ここから遠く離れた場所に住んでいるね)」と言うと、今いる場所(渋谷)から群馬が遠いことを表します。ここでは、「You live far!(遠く離れた場所に住んでいるね)」と言うこともできます。
- 「How far did you walk?(どのくらいの距離を歩いたの?)」や「How far can you jump?(どのくらいの距離を飛べますか?)」のように、一般的な「距離」に関しては far away は使えないため注意が必要。
- It’s a 45-minute walk? That’s too far away.
(歩いて45分なの?遠すぎるよ。) - I don’t mind walking. How far away is it?
(歩いてもいいよ。ここからどのくらい遠いの?) - Are you sure you want to drive to Fukuoka? It’s pretty far away.
(本当に福岡まで車で行きたいの?ここから結構遠いよ。)
2) So far
→「今のところ」
So far は「今のところ〜」を意味します。例えば、ロスに留学している友達に「今のところロスはどう?楽しんでる?」と聞きたいときに「How is L.A. so far? Are you enjoying it?」のように言います。So far は一般的に文頭と文末で使われ、「今のところ楽しんでいるよ」と言いたい場合は「So far, I’m enjoying it. / I’m enjoying it so far.」という具合に使います。ちなみに、「今のところは順調です」や「今のところは大丈夫です」は「So far, so good.」と言います。
- That’s so farはThat’s very farと同じように「すごく遠い」を意味するため、「すごく遠い」の意味として使われているのか、それとも「今のところ〜」の意味で使われているのかを状況に応じて判断する必要がある。
- I’m really enjoying my new job so far. It’s been challenging but rewarding.
(今のところ新しい仕事を楽しんでいます。やりがいがあります。) - So far, 10 people signed up to the event.
(今のところ、イベントに10人の申し込みがありました。) - So far, so good. I’m almost done with my project.
(今のところ順調だよ。プロジェクトはもうすぐ終わりそう。)
3) Far better
→「〜よりもずっと良い」
Far betterはmuch betterやway betterと同じ意味を持ち、「〜よりもずっと良い」や「〜よりもはるかに優れている」を意味します。特に二つのものを比較するときに使われることが多く、例えば、「彼女の英語の方が私より英語よりもはるかに上手い」と言いたいときは「Her English is far better than mine.」と言います。ここではbetterだけを使うこともできますが、far betterを使うことによって「自分より上手である」ことがより強調されます。
また、「~は全然違う」と表現する際はfar differentを使うことができます。例えば「東京と大阪は全然違う」と言いたいときは「Tokyo is far different from Osaka.」のように表現することができ、far differentはvery differentの意味合いとして使われます。
ちなみに、「〜過ぎだ」をfar too ~を使って表すことができます。例えば、「それは高過ぎるよ」は「That’s far too expensive.」、「それは私には難しすぎるよ」は「That’s far too difficult for me.」と言います。ここでも、tooを強調する役割としてfarが使われています。
- 個人的な経験から言うと、ロサンゼルス特有かもしれませんが、far better / far different / far too~よりもway better / way different / way too~の方がよく耳にするような気がします。
- This hotel is far better than the last one.
(このホテルは前回のホテルよりもずっと良いね。) - Sky diving is far safer than driving a car.
(スカイダイビングは車を運転するよりもはるかに安全だよ。) - He works far too much.
(彼は働きすぎだよ。)
4) By far
→「断然〜」
By far は「断然〜」や「飛び抜けて〜」を意味する表現です。特に、何かが一番であることを強調するときに使われ、例えば「〜は断トツで一番」は ~ is by far the best、 「〜は飛び抜けて悪い」は ~ is by far the worst、「〜は間違いなく一番大きい」は ~ is by far the biggestのように表します。例えば、「このラーメンはこれまで食べた中で断トツで一番だ!」と言いたい場合は「This is by far the best ramen I’ve ever had.」と言います。by far は文末に持ってくることもできますが、be動詞の後に使われることが多いです。
- Goro is by far the cutest cat I’ve ever seen.
(ゴロはこれまで見てきた猫の中で間違いなく一番可愛い。) - Japan is by far my favorite country in the world.
(日本は断トツで世界一好きな国だ。) - He is by far the funniest person that I’ve ever met.
(彼はこれまで出会った人の中で間違いなく一番面白い人です。)
動画レッスン
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Junさんのレッスンは、例文が多く、ありきたりではなく、初心者から上級者に合ったポイントがいくつも盛り込まれているので、本当にすごい❗️farがvery、 by far the best, by far the worst 塊で覚えた方が良さそうでね😆
ありがとうございます!セットで覚えるとそのまま使えるのでいいですよ!
so far と同じような表現で for now がありますが、
so far は今の瞬間だけでなく、「今までのところ」と言う
意味合いで使われ、for now は過去の事は別にして、「今現在は」
と今だけの状況を述べる場合に使われると考えていいですか?