「Good」と言えば、誰でも真っ先に思い浮かべる意味は「良い」だと思いますが、日常会話では実に様々な表現に使われています。今回は、その中でも特にネイティブが会話の中でよく使うgoodを使った5つのフレーズをご紹介したいと思います。
1) I’m good
→「結構です・大丈夫です」
「I’m good」は相手の提案や誘い、または申し出や依頼をカジュアルに断る時に使われる表現です。「No, thank you」と同じ意味ですが、より口語的でインフォーマルなニュアンスになります。日本語の「大丈夫」と同じような使い方ができ、例えば、レストランで店員さんに「お水のお代わりはいかがですか?」と聞かれた時に「いいえ、結構です」と断ったり、友達に遊びに行こうと誘われた時に「やめておくよ」と言ったり、周囲の人に何か心配してもらった時などに「大丈夫です」と返答するような状況で「I’m good」がよく使われます。
- 「No, I’m good.」と断ることもできるが、Noを言わずに「I’m good.」だけでもOK。
- 「I’m okay」や「I’m fine」も同じ意味として使える。「I’m fine」は丁寧な響きがある。
A: Would you like your receipt?
(領収書はいりますか?)
B: I’m good, thank you.
(いえ、結構です。ありがとうございます。)
〜会話例2〜
A: Do you want to go to karaoke after this?
(この後カラオケに行かない?)
B: I’m good. I’m going to head home. I need to get up early tomorrow.
(いや、遠慮しとくわ。明日朝早く起きないといけないから家に帰るよ。)
2) For good
→「永久に・これから先ずっと」
For goodは「永久に」や「これから先ずっと」の意味として日常会話で使われます。例えば、海外で仕事している友達から「Hey Jun. I’m coming back to LA next month.(来月ロスに帰るよ)」と連絡が来たとしましょう。一時帰国なのか、それとも永久に帰国するのかを確認したい時は「For good?(永久に?)」と聞いてみるといいでしょう。
また、for goodはforeverと同様に「永遠に」を意味しますが、foreverほど重い感じはなくカジュアルな感じで使われます。例えば、タバコやお酒などを永久にやめると言いたい時は「I’m going to quit smoking/drinking for good.」のように表現し、for good は基本的に文末で使われます。その他、foreverには「(これから先もずっと)永遠に」のニュアンスがあるのに対し、 for goodには「(これを最後に)永遠に」のニュアンスがあるため、例えば「彼のことはずっと前から知っています」という場合は「I’ve known him for good.」と言うことはできず、正しくは「I’ve known him forever.」となります。
- Are you moving back for good?
(永久に帰国するの?) - She’s planning on moving to the U.S. for good.
(彼女はアメリカに永住する予定です。) - That shop is not temporarily closed. They’re closed for good.
(あのお店は一時休業ではなく閉店しました。)
〜会話例1〜
A: I’m coming back to LA next month.
(来月LAに戻るよ。)
B: For good?
(永久に?)
A: Yeah, for good. Let’s hang out when I get back.
(うん、永久に。戻ったら遊ぼうね。)
3) Good
→「有効な」
Goodは「有効な」の意味として使うこともでき、割引券や定期券、チケットなどが期限切れではないことを表します。例えば、「この切符は明日まで有効です」は、「This ticket is good until tomorrow」と表現します。その他、賞味期限や消費期限について話す時にもgoodがよく使われ、「Are those eggs still good?(卵まだ大丈夫かな?)」、「Let me check. Yeah, they’re good until next week.(ちょっと見てみるね。うん、来週まで大丈夫だよ)」という具合に使うことができます。
- This coupon is still good. Let’s use it.
(このクーポンまだ有効だよ。使おう。) - When is your commuter pass good until?
(あなたの定期券はいつまで有効なの?) - This milk is still good. It expires tomorrow.
(この牛乳はまだ大丈夫だよ。賞味期限が明日。)
4) A good
→「少なくとも〜」
A good は「少なくとも〜」や「最低でも〜」などのように、何かしらの(合計の)数量を強調する役割としても使われます。特に時間を表す際に使われることが多く、例えば東京から大阪まで車でどれくらいかかりますか?と友達に聞かれた時に、「I’d say it takes a good six hours.(最低でも6時間はかかると思うよ)」と表現することができます。ここのポイントはgoodの前に必ずaを入れてa good~と言い、a good 30 minutes、a good 2 hoursのようにgood の後に数量を入れます。
- It will take a good 4 to 5 hours get to Las Vegas.
(ラスベガスまで、少なくとも4、5時間はかかるでしょう。) - Take your time. We have a good 30 minutes before the train leaves.
(急がなくていいよ。電車が出発するまで最低でも30分はあるから。) - It takes me a good 20 minutes to fall asleep.
(眠りに落ちるのに最低20分はかかります。)
5) A good amount of
→「かなりの〜」
Good amount of は「かなりの〜」を意味し、時間や量を強調する時にも使われます。一般的にお金や時間、労力などと一緒に使われることが多く、a good amount of money、a good amount of time、a good amount of effort のように表します。例えば、「かなりの時間がかかります」は「It takes a good amount of time.」と表現します。
- A good amount of my salary goes to rent.
(私の給料の多くは家賃に当てられます。) - A good amount of time and effort went into this project.
(このプロジェクトに多大な時間と労力が注がれました。) - It takes a good amount of time to become fluent in a foreign language.
(外国語を流暢に話せるようになるには、かなりの時間がかかります。)
動画レッスン
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いつも分かりやすい解説をありがとうございます。
「I’m good」はカジュアルに断る時の表現とのことですが、例えばレストランで家族で食事をしていた時に、店員さんに「お水のお代わりはいかがですか?」と聞かれ、自分の分は「I’m good」と断ったあと、父や母の分も断りたい時はどのように断ったらいいのでしょうか?
(私達全員お水は結構ですと断ったり、彼女も結構です、と断りたい時)
Rinaさん
ありがとうございます。その場合は、We’re good. や They’re good と言えばOKです!
Junさん、ありがとうございます。コロナが収まって海外に行けるようになったら、使ってみます!
When is your commuter pass good until?は、Until when is your commuter pass good?と untilを文頭に持ってきても問題はないですか?
A goodはat least と同じ使い方ができると思っていいですか?