風邪などで病院に行くとき、日本語では「病院に行く」と表現するので、それをそのまま直訳して「Go to the hospital」と言っている人が多く感じます。しかし、ネイティブがこの表現を聞くと、実はちょっと大げさに感じてしまいます。ちょっとした体調不良であれば「Go to the doctor」と表現する方が適切なんです。今回は、それぞれの違いを説明しようと思います。
1) Go to the hospital.
→「(緊急事態で)病院に行く」
「病院に行く」を直訳すると「Go to the hospital」ですが、アメリカでこの表現を使ってしまうと、何か緊急事態が発生し病院に行かないといけないと解釈されてしまいます。傷口を縫う必要がある大怪我をしたり、骨折をしたり、心臓発作を起こしたりなど、応急手当を要する状況で「Go to the hospital」が使われます。
- 風邪を引いたり、体調不良の時に「Go to the hospital」を使うと、大げさに聞こえる。
- 「〜を病院に連れて行く」は「Take someone to the hospital」。
- Oh my god! You have a huge gash on your forehead. Go to the hospital right away!(額にひどい切り傷があるよ。今すぐ、病院に行かないと!)
- Your ankle is so swollen. I think you broke it. You should go to the hospital and get it checked out.(足首すごい腫れているよ。折れてるんじゃない。病院に行って診察してもらった方がいいよ。)
- You should take him to the hospital immediately.(彼をすぐに病院に連れて行った方がいいよ)
- It sounds like she had a stroke. Did you take her to the hospital?(彼女は脳卒中を起こしたように聞こえるんだけど。病院に連れて行ったの?)
2) Go to the doctor.
→「(風邪などで)医者に診てもらう」
風邪を引いた時や何か変な物を食べてお腹の調子が悪い時など、体の調子が悪い時に「Go to the doctor」を使うのが一般的です。緊急事態でないことがポイントで、今すぐに診てもらわなくてもいいような症状で使われます。また、“go to the doctor”は病院に行くというよりは、普段診てもらっているかかりつけ医に行く意味合いがあります。アメリカでは日本のように風邪を引いて病院に行くことは滅多になく、一般的に薬局へ行って自分で薬を購入し、家で安静にしています。風邪がなかなか治らなく、長引いているような状況で医者に診断してもらうのが一般的です。
- また、医者に診てもらうことを「Go (and/to) see a doctor.」とも言う。日常会話では「and/to」を省いて「Go see a doctor」とよく言う。
- その他、「Go to the optometrist(検眼士に行く)」、「Go to the dentist(歯医者に行く)」のように、具体的な医者の種類を入れることができる。
- I’m gonna go to the doctor today and get my yearly checkup.(病院に行って年に一回の検査をしてもらいます)
- It looks like you’re breaking out into hives. Why don’t you go to the doctor and get it checked out?(蕁麻疹が出ているようだね。医者に行って、診察してもらったら?)
- You’ve been sick for about a month now. Maybe you should go see a doctor.(1ヶ月くらい体調が悪いんでしょう。医者に診てもらった方がいいんじゃない?)
- I went to the doctor yesterday and I was diagnosed with strep throat.(昨日、医者に診てもらって、レンサ球菌咽頭炎と診断されました。)
動画レッスン
Advertisement