ロサンゼルスでは、あまり雨は降りません。なので、たまに降ると水はけの悪い道路は川のようになり、交通渋滞、交通事故が多発します。そして、めったに降らないので基本アメリカ人は傘を持っていません…っと言うか、あまり売ってません(笑)。ホントに日本とは全然違いますよね。さて今回は、そんな「雨」が使われている日常表現を4つご紹介したいと思います。日本語でも「雨降って地固まる」のような表現があるように、英語でも「雨」を含む慣用句はたくさんあります。どの表現も、会話の中でとても良く耳にするフレーズですので、しっかりマスターしておきましょう!
1) Come rain or shine
→「何があっても〜する / どんなことが起きても~する」
「雨でも晴れでも来る」と直訳できるこの表現は、天候がどうであれ、必ず何かをしたり、どこかへ行くことを意味します。日常会話では「天候」以外にも、「どんなことがあっても必ず〜をする」と言う意味合いで使われることもあります。
- 文頭もしくは文末に使われる。
- 会話ではComeを省いてRain or shineだけで表現することもある。
- 「Rain or shine」は「雨天決行」も意味する。
- Come rain or shine, I’ll be there.(どんなことがあっても行きます。)
- I run every morning, rain or shine.(天候に関わらず毎日朝ランをします。)
- We’ll go golfing this weekend, come rain or shine.(雨が降っても、今週末はゴルフに行くよ。)
2) When it rains, it pours
→「ついてないときはとことんついてない」
直訳では「雨が降ると土砂降り」と訳せるこの表現は、何か悪い出来事が起こると、立て続けに様々な悪いハプニングがあることを意味するフレーズです。日本語で言う「泣きっ面に蜂」や「踏んだり蹴ったり」と同じ意味になります。例えば、朝、仕事へ向かう途中に交通事故に遭い、お昼は携帯電話を落として壊してしまい、夜は駐車違反でチケット切られるような惨事が続いた場合にピッタリの表現です。
- Nothing is going right today. When it rains, it pours.(今日は何をやってもうまくいかないよ。悪いことが起こると、立て続けに悪いことが続くなぁ〜。)
- I’m having the worst day of my life. When it rains, it pours.(今日は人生最悪の日です。一気に悪いことが起こってます。)
- I ended my day by getting a speeding ticket. When it rains, it pours.(1日の終わりにスピード違反でチケットをきられ、最悪な日でした。)
3) Weather the storm
→「困難を乗り切る」
この表現は、困難な状況を乗り切ったり、苦労を乗り越える意味を持つ口語的な表現です。フレーズの中で、Stormは「嵐、暴風」を意味する名詞、そしてWeatherは「(悪天候を)耐える、切り抜ける」を意味する動詞として使われています。実際に嵐を乗り切る時にも使われますが、困難な状況を乗り切る比喩的な意味として使われることが一般的です。
- 「困難を切り抜ける」を「Ride out the storm」とも言う。
- I managed to weather the storm.(何とか困難を乗り越えることができました。)
- Peter got laid off last year but somehow he weathered the storm.(ピーターさんは去年解雇されましたが、何とかして困難な状況を切り抜けました。)
- It’s going to be tough but we have to ride out the storm.(容易ではありませんが、困難を切り抜けるしかありません。)
4) Take a rain check
→「今度誘ってください / またの機会にする」
この表現は、誘いを断わらざるを得ない状況で使われる表現で、社交辞令ではなく「今回は参加できないけど次回は必ず行きます!」というニュアンスが含まれるスラングです。Rain checkとは、野球の試合が雨で中止になったときに、お客さんに配布される雨天順延券のことです。
- 基本的に、「I’ll take a rain check」もしくは「Can I take a rain check?」と言う。
- I’d love to go but I have work tonight. I’ll take a rain check. We’ll grab drinks next week.(行きたいのですが、今夜は仕事があります。また今度誘ってください。来週、飲みに行きましょう。)
- Sorry, I’m busy tomorrow. Can I take a rain check on that?(ごめん、明日は忙しいんだ。また今度誘ってくれる?)
- Unfortunately I can’t make it to dinner tomorrow but can I take a rain check on that?(残念ながら明日の食事には参加できませんが、また次回誘ってくれますか?)
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この「I’ll take a rain check」はやんわりと断る時にも
使えると思いますが、「是非今度」とは真逆な意味になりますね?
どのように使い分けするのですか?
口調で何となくどちらの意味か判断するのでしょうか?
Kusakabeさん
そうですね、口調もそうですが、何より人柄で判断する必要があると思います。その後、何回誘っても断る場合は、社交辞令として使っていることになるでしょう。