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公開日2017.06.14

英語に直訳できない「残念」

英語に直訳できない「残念」

日本語の「残念」は、カジュアルにもフォーマルにもどんな場面でも使える便利な単語ですが、英語には「残念」の直訳はなく、シチュエーションに合わせて表現を使い分ける必要があります。誤った使い方をしてしまうと、相手に悪印象を与えてしまうので、状況に相応しい表現の仕方をしっかりと覚えておきましょう。

1) Unfortunate/Unfortunately
→「残念(ながら)」

この表現は、運がない・運が悪いニュアンスを含む「残念」を意味します。日常生活でもビジネスでも使える便利な言葉ではありますが、丁寧でフォーマルな響きがあるため「残念!もう売り切れ!」のようにカジュアルな表現として使う場合には違和感があります。このような表現をする場合は、「Unfortunately, it’s already sold out.(残念ながら、もう売り切れです)」のように文章で使う方が適切です。

  • 「残念」を強調して「なんて残念なんだ!」と言う場合は「How unfortunate!」
  • Unfortunately, we have to work until 9pm today.(残念ながら、今日はみんな21時まで働かなければなりません。)
  • It’s unfortunate you lost that account, but let’s work harder next month.(あの顧客を失ったのは残念だが、来月はもっと頑張ろう。)
  • Your car broke down again? How unfortunate!(また車が故障したの?なんてついてないんだ!)

2) Bummer
→「がっかり / 残念だ」

もともとスラングとして使われ始めたBummerですが、現在では年齢に関係なく全ての世代の間で使われており、比較的軽めの「残念」を意味します。この言葉は、日本語の「残念!」の意味として使える便利な表現ですが、友達同士で使うカジュアルな表現のため、ビジネスシーンや深刻な状況下での使用には注意が必要です。

  • I heard you guys lost last night. What a bummer!(昨日、試合を負けたんだってね。残念!)
  • Bummer! The tickets sold out already!(残念!チケットがもう売り切れてる!)
  • I am really bummed to hear you can’t come to my party.(私のパーティーに来れないんだって?本当に残念だわ。)

3) (That’s) too bad
→「気の毒な / 残念な」

この表現は「気の毒な」という意味として、カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも使うことができます。相手の不運や不幸に同情する気持ちを示しますが、言い方によっては嫌味に聞こえることもあります。例えば、知り合いが仕事の面接を落ちたとしましょう。その際、「That’s too bad」と言うと、「本当に残念だ」と同情する気持ちを示す一方、「ざまあみろ」と相手が落ちたことを喜んでいる意味合いとしても捉えることができるので、話す口調には注意しましょう。

  • 身内の死や交通事故など、深刻な不運や不幸に対しての使用はNG。非常に無礼で失礼な響きになる。
  • It’s too bad you lost the game last week.(先週の試合を負けたのは残念だったね。)
  • Oh, too bad you missed Jennifer! She just left to buy us donuts!(ジェニファーとすれ違っちゃって残念!ついさっきみんなのためにドーナッツを買いに出て行ったのよ!)
  • It’s too bad your new shirt already has a hole in it.(新しいシャツにもう穴が開くなんて、本当に残念だよね。)
  • You don’t like this music? Well, too bad! I’m the driver. I’m going to listen to what I want to.(この音楽が嫌いなの?それは残念~。でも、運転手は私だから私が好きな音楽を聴くわ。)
    
            
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コメント

  1. Naoya Sakamoto より:

    折角セミナーが開催されるのに仕事で参加できずに「残念」です。

    一つ質問なのですが最後の深刻な不運や不幸に対しては”So sorry” と言えばいいのでしょうか?

    • Jun より:

      Naoyaさん

      こんにちは。深刻な不幸や不運(誰かが亡くなった時など)に「I’m sorry」を使うことはあります。本当に同情の気持ちを伝えたいときに使うといいでしょう。

  2. kote より:

    hi Jun,

    thanks for another useful lesson.

    I think some sentences you introduced in this lesson are interchangeable with “a shame”.

  3. Machiko より:

    Hi Junan
    Thanks for your great seminar in Osaka!
    Unfortunately I could not talk to you well because my English was not good…
    ↑このように、自分の実力不足で残念、悔しい、のようなときにもUnfortunately は使えるのでしょうか?

    But I don’t never give up!
    I try to use English every single day.I hope my English gets better and enjoy socializing✨

    • Machiko より:

      “Jun san” That’s exactly what I wanted to say.
      My apologies for the typo(;ω;)

    • Jun より:

      Machikoさん

      Thanks for attending my seminar in Osaka! そのような状況で”Unfortunately”を使ってもOKです。「本当は〜したかった」という気持ちを強調したい場合は”I (really) wanted to _____ but _____”の形式を使うのもありです。NEVER give up! We’ll chitchat in English next time in Osaka 🙂

  4. Keiji Sato より:

    It’s a pity that 〜 この表現は日常的に使うことはあるのでしょうか?

    • Jun より:

      Keijiさん

      It’s a pity that _____.も使われますが、年配の方が使う表現のフィーリングがあります。

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