“Kill”は「殺す」を意味することはご存知かと思いますが、ネイティブの日常会話では他にも色々と応用した使われ方をしています。むしろ日常会話では「殺す」の意味として使われるシチュエーションの方が稀なのかもしれません。ここでは日常会話でよく耳にする5つのフレーズをご紹介します。
1) _____ is killing me
→「◯◯が死ぬほど痛い・苦しい」
病気や怪我などで体の部位が痛い場合に「Really hurts」の別の言い方として使われる口語的な表現です。例えば、お酒を飲み過ぎてひどい頭痛の場合、「My head is killing me」と言います。体の痛みに限らず、金銭面・経済面で大きなダメージが与えられた時にも「非常に苦しい状態」の意味としても使われます。
- 「_____ is killing me」 → 空欄に体の部位等、痛かったり苦しかったりする対象を入れる。
- 「You’re killing me」は会話でよく使われるセットフレーズで、相手の悪い行為が原因で苦しい状況に陥った際に「いい加減にして!」の意味として使われたり、相手の冗談や行為があまりにもおかしくて笑い止まらない際の「死ぬほどおかしい」の意味としても使われる。
・These gas prices are killing me. I’m spending almost two hundred dollars a week on gas.(ガソリンの価格には参ったよ。1週間で200ドルくらいガソリン代に使っているよ。)
・You’re killing me man. I can’t stop laughing.(おもろくて死にそう!笑いが止まらへん。)
2) Kill food/drink
→「食べ尽くす・飲み干す」
食べ物を食べ尽くしたり、飲み物を飲む干すことを表す口語的な表現です。ポイントとなるのが、もの凄い早さで食べ尽くしたり、もの凄い量を飲み干すなど、何かしら“驚き”のニュアンスが含まれていることです。例えば、注文したピザを友達が丸ごと全部食べた時に「Wow you killed the pizza!」という具合になります。
- 「◯◯を全部食べる・飲む」 → 「Kill _____」
・You killed your beer already? You’re going to get drunk if you drink like that.(もうビール全部飲んだの?そんな飲み方したら酔っぱらうよ。)
・There’s no way I can kill this bowl of Ramen. It’s huge!(このラーメンを全部食べるのは無理やって。ものすごい量やんっ!)
3) Kill a team
→「圧勝する・完勝する」
スポーツの試合で大差をつけ圧勝することを“Kill”で表現します。例えば、サッカーの試合で自分のチームが6-0で完勝した場合、「My team killed that team.(相手チームをボコボコにした)」のように表現します。
- 相手に「圧勝された・ボコボコにされた」と言う場合は「Get killed」と表現する。
・That team is getting killed.(あのチーム、ボッコボコにされてるやん。)
・Our team got killed today. It was embarrassing.(今日は私たちのチームは完敗でした。かなり恥ずかしかった。)
4) Kill (some) time
→「時間を潰す」
直訳すると「時間を殺す」となり、空いた時間に何かをして時間つぶしたり、暇つぶしをしたりすることを意味します。“Kill”と“time”の間に“some”を入れ、「Kill some time」と表現することも一般的です。「Kill time」と「Kill some time」両者の意味とニュアンスは全く同じです。
- 「時間潰しに◯◯をする」 → 「_____ to kill (some) time.」
- 「暇な時間がある」は「Have (some) time to kill」と表現でき、また“time”の代わりに具体的な時間を入れてもOK。→「We have 30 minutes to kill.(30分間の空き時間がある)」
・I went to the convenience store to kill some time.(暇つぶしにコンビニへ行きました。)
・We have about an hour to kill. Do you want to go to Starbucks?(1時間くらい空き時間があるけど、スターバックスでも行く?)
5) Kill someone
→「(誰かを)叱る・怒鳴りつける」
人の悪い言動に対して非常に腹が立ち、その人に会った時に叱ったり説教したりすることを“Kill”を使って表現することもあります。例えば、友達が重大なイベントをドタキャンをし、それに非常に腹を立てている場合に「I’m going to kill him」という感じで使われます。
- 「殺す」という意味が含まれていることからもわかるように、かなり激怒している時に使われるフレーズのため使い方には注意。非常に下品な表現なので、会話で使うのはお勧めしません。
・I can’t believe he’s late again. I’m going to kill him.(また遅刻するなんてありえへんわ。会った時に怒鳴りつけたろ。)
・I’m going to kill Ben for stealing our iPad.(ベンさんがiPadを盗んだことにめっちゃ腹が立つ。)
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