今日は「違い」や「相違点」を意味する「Difference」を、ネイティブの人達は日常会話の中でどのように応用しているのかご紹介いたします。「違い」としてだけでなく、表現の仕方によって他にも色々な意味を成す便利な単語なんです。
1) Tell the difference (between A & B)
→「(AとBの)違いが分かる」
2つの物を比較し、それぞれの「区別がつく」や「違いが分かる」は「Tell the difference between A and B」を使って表現します。違いが分かる場合は「I can tell the difference」、区別がつかない場合は「I can’t tell the difference」となります。例えば、コーラとペプシの違いが分かる場合は「I can tell the difference between Coke and Pepsi」になります。
- 「I can/can’t tell the difference」だけで「違いが分かる・違いが分からない」を意味する。
・I can tell the difference. Jennifer’s hair is a little darker than her sisters.(2人の違いは分かります。ジェニファーさんの方が妹より髪の毛が黒いです。)
・I can’t tell the difference. They both taste the same to me.(違いが分かりません。両方とも同じ味がします。)
2) There’s no difference (between A & B)
→「(AとBは)同じである」
相違点が一切なく「全く同じだよ」と言いたい場合は「There’s no difference」が使われます。「It’s the same」と同じ意味を成します。例えば、店員さんが「それらの商品の違いはなんですか?」とお客に尋ねられ、特に違いがない場合は「There’s no difference.(同じですよ)」と返答します。
- 「No difference」と省略してもOK。
・There’s no big difference between Family Mart and Lawson. They are both convenience stores.(ファミリーマートとローソンには大差はありません。両方ともコンビニです。)
・There’s no difference. You can choose whichever you like.(両方とも同じです。好きなのを選んでください。)
3) Same difference
→「大して変わらない」
「There’s no difference」は「全く違いがない」を意味するのに対し、「Same difference」は「ちょっとした違いはあるものの、そこまで重要でない(違いはない)」を意味します。特に自分の発言にちょっとした誤りがあったが、それを相手が「大して変わらないよ」や「同じことだよ」と指摘するような状況でよく使われます。例えば、「ロスからサンフランシスコまで5時間かかりました」と友達に伝えたが、側にいた彼女が「5時間15分だよ」と突っ込み、それを聞いた友達がその彼女に対し「Same difference(同じことだよ)」といった具合で使います。
- 「別にどっちでもいいじゃん」という意味合いとして使われる時もある。
- 「What difference does it make?」も同じ意味合いを持つ。
- 口語的な表現として、友達や同僚などカジュアルな場で使われる。
・Same difference. It’s only one dollar more.(1ドルだけの違いなんだから、別にどっちでもいいじゃん。)
・Same difference. Stop nitpicking.(同じことだよ。細かいことにこだわらないで。)
4) Make a difference
→「影響を与える」
「Make a difference」を直訳すると「違いを作る」を意味し、何かしらの行動を起こすことで、ポジティブな変化、重大な結果および影響を引き起こすニュアンスが含まれます。例えば、海外で1年間留学したことが、英会話力に大きな影響を与えた場合は「Studying abroad really made a difference」となります。
- 「大きな影響を与える」は「Make a big/huge difference」
- 「影響がほとんどなかった」は「Make a little difference」
・My father made a big difference in my life.(父親は私の人生に大きな影響を与えました。)
・I want to make a difference in this world.(世界に変化をもたらしたいです。)
5) It makes no difference (to me)
→「どっちでもいいよ」
「Makes no difference」は「どっちでもいいよ」を表す口語的な言い方です。特に、2つの選択肢がある状況で、どちらを選択しても気にしないといったニュアンス含まれます。例えば、友達に「お好み焼きとたこ焼きどっちが食べたい?」って聞かれたら「It makes no difference.(どっちでもいいよ)」という感じで使われます。
- 「It doesn’t make a difference (to me)」も同じ意味合いを持つ。
・It doesn’t make a difference to me. I’m free all day.(今日は一日中空いているので、何時でもいいですよ。)
・It makes no difference. Where do you want to go?(どこでもいいよ。あなたはどこに行きたいの?)
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What difference does it make?(どっちだって大して変わらない)もよく使われると思います。
Nice blog Jun, love the videos!
“What difference does it make?” もよく使われるフレーズの一つです。「Same difference」に追加しておきました。Thanks!
全ての動画や投稿見させてもらっています。アメリカ人がこいうった英語を使ってるんだと知った瞬間に、アメリカでの生活が一変してすごく馴染みやすくなりました。ネイティブに聞きたくてもわかってくれないこと、曖昧な理解のまま終わってしまうことをバイリンガルだからこそ、その細かい違いについてわかるのは素敵ですね。これからも応援しながらアメリカで見させてもらいます。 りとみぃあ
Ritomiaさん
こんにちは。ご親切なメッセージありがとうございます!Hapa英会話がRitomiaさんのアメリカ生活をより馴染みやすくしていること、本当に嬉しいです。当サイトで学んだ英語ポイントを是非アメリカ生活で実践してみてください!
いつもこのサイトで勉強しています。
・Eating healthy really made the difference. の方はtheが使われていて、それ以外はa difference になっていますがどう使い分ければいいのでしょうか?
Yokkoさん
こんにちは。”The”を使うことで聞き手は健康的な食事をとることが「痩せること」につながったのだと既に理解していることになります。例えば、AさんがBさんに”How did you lose weight?(どうやって体重を減らしたの?)”と聞いた場合、Bさんは”Eating healthy made the difference”という具合になります。
Hi Jun-san
Junさんのおかげで英会話の勉強に毎日ドはまりしております。ありがとうございます。
お伺いしたいことがあり投稿させていただきました。
I can’t tell the difference. They both taste the same to me.
この例文なんですが、they both → Both of them では間違い、または不自然なのでしょうか??
またtaste the sameのtheなのですが、なんというか、うまく説明できませんがしっくりきません。tasteといえば、taste good という表現がまず第一に浮かびまが、それとは違う気がするのですが…
あいまいな質問で申し訳ございません。返答いただけたら幸いです。