日本の特に社会人の方なら「お世話になっています」や「お世話になりました」は必ず使う定番フレーズですよね?しかし、文化の違いからアメリカにはそういった挨拶がなく、英語に直訳もできません。今回のコラムでは、そんな日本社会では必要不可欠なフレーズ「お世話になります/お世話になりました」を、ネイティブはどのように表現をしているのか場面ごとにご紹介します。
ビジネス・メール
Thank you for your _____.
→「(感謝の気持ちを込めて)お世話になっています」
メールの書き出しで使われる定番フレーズ「お世話になっております」は、英語では直訳できない表現です。一般的に英語では最初から要件を書きますが、取引先やお世話になっている顧客に対して感謝の一言を添えたい場合は、”Thank you for your”を使いましょう。yourの後に感謝している事柄を入れて完成です。
- “Thank you for your”の代わりに”We appreciate your”で置き換えることもできます。
・Thank you for your ongoing support.(お世話になっております。)
・Thank you for your patronage.(いつもお世話になっております。)
・Thank you for your patronage.(いつもお世話になっております。)
サービスや商品を扱っている顧客に対して。”Ongoing”の代わりに”continued”でもOK。”patronage”は”Ongoing support”と同じ意味合いだが、よりフォーマルな表現。
・Thank you for your interest.(お世話になっております。)
サービスや商品に「興味を持っていただきありがとうございます」というニュアンス。
・Thank you for your assistance.(お世話になっております。)
協力をしてくれた人に対して。「手伝って頂きありがとうございます」というニュアンス。
ビジネス・会話
How’s it going?
→「(人に会う時に)お世話になっています」
アメリカでは、お世話になっている取引先の人や顧客に会うときは簡単な挨拶で会話を切り出すのが一般的です。初対面の人には自己紹介をしてから挨拶をします。会話で「Thank you for your support」と言うと違和感があり、とても不自然ですので、シンプルに挨拶をするように心がけましょう。
- 挨拶の仕方:How are you doing? / How’s it going? / How’s everything? / How’s business?
・Hey Andrew. How’s it going?(アンドリューさん、お世話になっています。)
面識のある人に対するカジュアルな挨拶。
・Nice to see you. / Nice to hear from you.(お世話になっています。)
久しぶりに会う人には「It’s nice to see you.」 久しぶりに電話やメールで連絡を取る人には「It’s nice to hear from you.」
・It’s a pleasure working with you.(お世話になっています。)
礼儀正しい、フォーマルな言い方。「一緒に仕事ができて嬉しい」を意味します。
人がお世話になっている
Thanks for taking care of _____.
→「~がお世話になります」
同僚や子供などがお世話になっている相手に対して挨拶をする場面で使われます。例えば、子供を学校に迎えに行く際、担当の先生に「今日は息子がお世話になりました」と言いたい時は、「Thank you for taking care of my son today.」と言います。なお、先生に「How are you doing?」と簡単な挨拶だけで済ませるのも一般的です。
- 「~がいつもお世話になっています」と言う場合は 「Thanks for always taking care of _____.」
- “Taking care of” を “Looking after” に置き換えることもできます。
・Hey, I’m George’s mother. Thanks for taking care of him today.(ジョージの母親です。今日は息子がお世話になりました。)
・Thanks for always looking after Megan.(いつもメーガンがお世話になっています。)
・Thanks for always looking after Megan.(いつもメーガンがお世話になっています。)
(自分が)お世話になりました
Thank you for _____.
→「~お世話になりました」
手伝ってもらったり、面倒を見てもらった後に「お世話になりました」と感謝の気持ちを伝える時には、具体的に何に感謝しているのか伝えましょう。
・Thank you for your hospitality.(お世話になりました。)
親切にもてなしてくれた相手に対して。
・Thank you for being a great host during my stay in Tokyo.(東京滞在中は大変お世話になりました。)
出張や旅行中、色々と面倒を見てくれた人に対して。
・Thanks for your help.(お世話になりました。)
「手伝ってくれてありがとう」というニュアンスを含んだ「お世話になりました」。
・Thanks for everything.(色々お世話になりました。)
全てのことにおいて、感謝をするときに使われる。
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こんにちは!
娘たちが個人英会話に通っていて
下の子の時には、別室で待たせてもらうのですが
コーヒー、暖房、ブランケットと
あれこれやっていただいてしまうことに…
Thanks for everything!
で、十分でしょうか?
“Thanks for everything”で完璧です!
今月末に家事都合で急遽仕事をやめなければならなくなりました。 高校の事務員として働いていました。
お世話になった先生方や、事務の皆さんにご挨拶するんですが、個人的に親しくなりかけていたローズ先生に
Thank you for everything!ともっとたくさんお話したかったです。と言いたいですが、
I should have talked with you mach more!
であっていますか?
Kaoruさん
こんにちは。「もっとたくさんお話をしたかった」は「I wish I could have talked to you more」が最も適切な表現の仕方でしょう。最後に「Let’s make sure to keep in touch!」と一言加えるとより親切だと思います。
Jun先生、ありがとうございました!
これからもHapa英会話でいろいろな表現を勉強しこうと思います。
ずっと続けてくださいね。
Jun先生こんにちは。
質問なのですが、日本ではよく行くお店やお世話になっている会社/事務所へ訪れる際に「いつもお世話になってます。」or「いつもありがとうございます。」と言うと、その日の担当者と顔見知りでない場合でも、大体「あ、ここによく来てくれてる人なんだな。」「うちの会社と関係のある人なんだな。」ということが分かりますが、
このように、なんとなくお世話になっていることを表現す場合はどういう挨拶が自然なのでしょうか?
今回アメリカに出張に行くのですが、お世話になっている会計事務所へ行くことになり、アポを取るほどの用事もなく立ち寄るくらいなので、どう言えばいいのだろう…という感じです。