誰かに話しかける際に「ちょっといい?」と一声かけることはよくあると思いますが、英語でも日本語と同様、ある種のお決まりフレーズが存在します。そこで今回は、3つの状況における最も代表的な言い回しをご紹介いたします。
1) Do you have a minute/second?
→「ちょっといい?」
直訳すると「1分ある?」または「1秒ある?」ですが、ネイティブの日常会話では、それが1分であろうが10分であろうが、実際の時間の長さには関係なく、「ちょっといい?」と誰かに話しかける時のお決まりフレーズとしてよく使われるフレーズです。身分に左右されることなく使うことができますが、上司が部下にダメだしなどをする際にも使われるため、目上の人に急に「Do you have a minute?」言われると、一瞬ヒヤッとすることもあります・・・なので、怒って呼び出すのではないのであれば、笑顔で言ってあげる方が相手も安心するでしょう(笑)。
- Minute(分)とSecond(秒)の意味の違いは特にない。
- Do you have a minute? I wanted to discuss the possibility of a luncheon with our clients next Friday.
(ちょっといいですか?来週の金曜日にクライアントとのランチについて話したいのですが。) - Do you have a second? We should talk about Sarah and Michael’s wedding party.
(ちょっといい?サラとマイケルの結婚式について話しておかなきゃと思って。) - I just finished my current assignment. Could you let me know when you have a minute, so we can discuss it?
(頼まれていた仕事を終わらせました。それについて話し合いたいので、時間があるときに声をかけてもらえますか?)
2) Can I borrow you for a minute/second?
→「ちょっといい?」
この表現は、相手の得意な分野についてのアドバイスや助けをお願いする時の「ちょっといいかな?」の意味合いで用いられるのが一般的です。ただし、どちらかと言うとカジュアルな表現なので、目上の人に使う場合は注意が必要です。SecondとMinute、どちらの言い方でも意味は同じです。
- 「Borrow him」や「Borrow her」のように、お願い事をしたい対象を言い換えて表現することで、話している相手の知人に間接的に何かをお願いする際の「〇〇さんに(〜を)お願いできないかな?」の意味として使うこともできる。
- 類似記事、「お願いがあるんですが」は英語で?も合わせてご覧ください。
- Hi Bob, can I borrow you for a second? I am looking for accommodation in Chicago, and I know you’re familiar with the city.
(ボブ、ちょっとええかな?シカゴのホテルを探してんねんけど、たしかボブはシカゴに詳しかったやろ?) - Excuse me Jackie, but could we borrow John for the meeting next week? We need someone who’s good at Japanese.
(ジャッキー、来週のミーティングにジョンの同席をお願いできますか?日本語が話せる人が必要なんです。) - Hey Sarah, I know your husband is really good with computers. Could we borrow him this weekend to setup our new computer?
(サラちゃん、旦那さんパソコンに詳しいよね?今週末、うちの新しいパソコンのセットアップをお願いできないかしら?)
3) Is this a good time?
→「今、よろしいでしょうか? / 今、大丈夫?」
上記のフレーズとは違い、「〇〇について話したいのですが、今よろしいですか?」のように先に要件を伝えてから用いることの多いフレーズです。ちょっと込み入った話をしたい場合や、目上の人や顧客に電話をする場合によく用いられます。
- Hello, my name is Jackie, I’m calling from city hall to discuss your daughter’s day care situation. Is this a good time?
(もしもし、市役所のジャキーと申します。娘さんの保育園状況について話したいのですが、今、お電話よろしいでしょうか?) - Excuse me Larry, I’d like to discuss my salary with you. Is this a good time?
(ラリーさん、私の給料について相談したいのですが、今よろしいでしょうか?) - We really need to discuss hiring someone. Can you tell me when a good time is for you to set up a meeting?
(雇用について話し合いが必要だと思うので、ミーティングをするのに都合の良い時間を教えていただけますか?)
動画レッスン
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Do you have a minutes? の1つ目の例文で”I wanted to”と過去形ですが、今もそうしたいという現在形の意味になるのですか?
Ayakaさん
こんにちは。”I wanted to”は過去形ですが、「今でもそうしたい」意味合いが含まれています。ここでは、”I want to”のように現在形にしても問題なく、意味は同じです。I wanted to は声を掛ける前から、「〜について思っていた・考えていた」ことを表し、今でもそうしたい意思が伝われます。