皆さんは「There you go」という表現を聞いたことがありますか?非常にシンプルな表現ではありますが汎用性がとても高く、日常生活において使えるシーンは多々あります。そこで今回は、最も代表的な用法5パターンをご紹介しようと思います。
1) There you go
→「はい、どうぞ」
相手からリクエストされた物や、相手が必要だと思うものを渡す時に使われる決まり文句で、日本語の「はい、どうぞ」と同様の意味を成します。特にレストランやお店などで店員さんにお金を支払う際によく使われます。
- There you are、Here you are、Here you goも同じ意味合いで使われる。
A: Your total comes out to $23.15.(お会計は$23.15になります。)
B: There you go.(はい、これで。)
〜会話例2〜
A: Can you pass me the salt?(塩取ってくれる?)
B: Here you go.(はい、どうぞ。)
2) There you go
→「それでいいよ」
人に何かを教えている時に、教えていることを適切にこなしている相手に「そうそう、それでいいよ」と励ましたり褒めたりする意味合いとして使われるパターンです。例えば、玉葱のみじん切りを子供に教えていたとしましょう。子供が「Am I doing it right?(これでいいの?)」と言って、「Yeah. There you go.(うん、それでいいよ)」と返答することで、教えたこと(みじん切り)が上手にできていると褒めているニュアンスになります。
- 「You are doing it right/correctly」と同じ意味。
- There you go. Now you’re getting the hang of it.(そうそう、その調子。だいぶコツをつかんできたね。)
- There you go. I told you it’s not that difficult.(それでいいよ。そんなに難しくないって言ったでしょう。)
- Yeah, there you go. You’re pronunciation is getting better!(そうそう、それっ!発音よくなっているよ!)
3) There you go
→「よくやったね」
何かを成し遂げたり成功を収めた人に「よくやったね」の意味として使われるパターンで「Good job」と同じニュアンスになります。例えば、「英検一級を合格したよ!」と友達から報告を受けたら、「There you go! Congrats!(よかったね!おめでとう!)」と言うことができます。
A: I got accepted to Tokyo University!(東大に合格したよ!)
B: There you go! I knew you’d get in. I’m proud of you.(よかったね!あなただったら絶対に受かると思ってたよ。本当に嬉しいよ。)
〜会話例2〜
A: I finally finished my project! I thought I’d never finish.(私のプロジェクトがやっと終わったでっ!絶対に終わらへんっておもてたわ〜。)
B: There you go! Let’s go out and celebrate. I’ll take you out to dinner.(よかったやんっ!外でお祝いやな。ご飯おごったろ!)
4) There you go
→「その通り」
相手の発言に「その通り!」と同感したり同意したりする際の相槌として使われることもしばしばあり、“Exactly”と同じ意味合いになります。特に(話をわかりやすくするために)何か良い事例を挙げた相手に対して使われます。また、自分が言おうとしていたことを相手が先に言ったり、自分より明確に表現した際の「そう、それが言いたかったの」の意味として使われることもあります。
A: Don’t pay attention to what others are saying. You have to believe in yourself.(周りの言っていることなんか気にしないで自分を信じないと。)
B: You’re right. I am where I am today because I’ve always followed my heart. I’m going to go for it!(そうだね。ここまでこれたのも、ずっと自分の心に従ってきたからだしね。やってみよう!)
A: Yeah. There you go!(そう、その通り!)
5) There you go again
→「ほら、またやった(言った)」
以前から注意しているにもかかわらず、同じ過ちを繰り返した相手に「There you go again」と言うと、日本語の「ほら、またやった(言った)」を意味し、相手の好ましくない行為にイラっとしている気持ちを示すことになります。例えば、トイレのフタを閉めるよう彼氏に何回も注意をしたとしましょう。しかし彼氏がまた閉め忘れていたら、「There you go again. I told you to put the toilet seat down!(ほら、まただ。トイレのフタを閉めてって言ったでしょう!)」と言うことができます。
- 「彼/彼女がまたやった(言った)」は「There he/she goes again」と言える。
- There you go again. Why do you always blame others?(ほら、また人のせいにしている。なんでいつも人のせいにするの?)
- There you go again. How many times do I have to tell you to turn off the TV if you’re not watching it?(またつけっぱなしにしてる。テレビ見ていないんだったら消して。何回言わせるの?)
- There he goes again. He loves talking about himself.(ほら、彼また自慢話してる。彼はほんと自分の話が大好きだね。)
動画レッスン
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Who knows? 日本人でこのパターン全て知ってる人っているのかしら・・・
There you goが、ここまで使えるなら、Here you are.Here it is.なども幅広く使えるのでしょうか.....実は、使い分けがわからなくて困っています。
Kenさん
こんにちは!「Here you are / Here it is」は基本、「はい、どうぞ」の1パターンで使われます。意味と使い方は基本的に「There you are / there you go」と同じです〜。
ありがとうございます。もっと、フィーリングを大事にして覚えるようにします。
日本語で、たまに、
友達や仲の良い同僚や家族などに対し、
『お。でたねぇ。(いつものお得意のフレーズが)という表現するをすることがあります。
これは、相手の人が良く使っている”お得意のせりふ”がでた時につかうのですが、
今回のThere you go again.にはこのようなポジティブなシーンにも使えるのでしょうか??
Shizuksさん
そのような状況でも使えます!
いつもお会計の時に Here we go. と言ってクレジットカードを渡していました。違うのかな??
Kateさん
「Here “you” go」だったらOKです。
はじめまして!カナダ在住のものです。
この間からyoutubeを拝見していて、とても勉強になります!
いつもお会計のときに無言で差し出してるか、“Here you are”かのどちらかなのでとても助かりました。今度から使ってみようと思います(^^)
emaさん
こんにちは!次回、お支払いをするときは会話にバリエーションを加えて、「there you go」を使ってみてください!
いつもとても楽しく読んでます!
ところで、質問。
You ‘re total comes out to 23.15 dollars.とありますが your total ではないのでしょうか?
Tomokoさん
こんにちは!いつもありがとうございます。「You’re」の部分はタイプミスで、正しくは「Your」です。Thanks for pointing it out!
日本語ではいつも使っているのに、英語になると全く理解できない・・そんなフレーズを教えてくれて、ありがとうございます😊
とっさに口に出てくるようになるには、まだまだ時間がかかりそうですが、誰かがそのフレーズを口にしたときに思いだせたら嬉しいし、いつか自分でも使いこなしてやるぞ!と思ってます(^^)
ありこさん
ありがとうございます!ありこさんもきっと、いつか自分から口に出せるようになれますよ。Step by stepです。これからも頑張ってください〜!
There you go.Let’s go out and celebrate. I’ll take you out to dinner. と在りますが
I’ll take you out for dinner. でも同じですか? to とforの使い方に時々迷います。
salary,paycheck,payroll,wage等、すべて、給与という意味があるのですが、使い分け、使う場面を教えてほしいです。
天野さん
使われる状況によっては全て「給与」になりますが、根本的な意味の違いがあります。Salaryは「給料」、paycheckは「給与が支払われる小切手」、payrollは「給与支払名簿」、wageは「時間給」を指します。
今留学をしている身のものです。いつもYouTubeの方で勉強させていただいております。
1点質問があります。5つ目の用法についてですが、自分に対しても使うことはできるのでしょうか。もしできるのであればどのような言い方で言えますか。
後藤さん
こんにちは。いつもYouTubeで学習していただき、ありがとうございます。5つ目の用法は自分に対して使うことはできません。必ず you, he, she, theyになります。
夫がよくこの言葉を使うので、私ももっとちゃんと語句を理解し、発音してみたいと思っておりました。
心が通じた時、無くしたものが見付かった時や、お互いに喜び合うような温かさを感じる言葉です。
日本語で言うと「よかったね!出来たじゃない」「ほら!」「やった!」「出来た!」と言うのような感じですよね。
わかりやすく説明して頂いたので、とても良く理解できました。ありがとうございます!
こんにちは。2~3日前にYouTubeでこのLessonのシリーズを拝見し、解りやすく”目からうろこ”状態でこれからも続けて行こうと思っています。ありがとうございます。
この”There you go./There you are./Here you go./Here you are.”の使い分けが今一つ理解できていません。1)ThereとHereはどう使う分ける?2)areとgoはどう使い分ける?の疑問がまだ残っています。教えて頂けたら幸いです。
Terryさん
こんにちは。YouTubeのレッスンが役に立っているようで嬉しいです!「はい、どうぞ」の意味で使う場合、基本的にはどの表現を使っても同じです。生まれ育った地域などによって異なり、どの表現を使うかは個人差です。しかし、2)〜4)の場合は、必ず「there you go」になります。