
食材を焼く際、日本語では調理法に関係なく単に「焼く」と表現することがありますが、英語では食材や調理方法によって使う動詞が異なります。レシピや日常会話では、こうした違いを知っていると、より自然で正確な表現ができるようになります。そこで今回は、代表的な 「roast」「grill」「bake」「broil」 の意味や使い分けを、分かりやすくご紹介します。
1) Roast
→「オーブンでじっくり焼く/ローストする」
“roast”は、食材全体に均一に熱を行き渡らせながら高温で焼き上げる調理法です。特に肉料理でよく使われ、“roast beef(ローストビーフ)”、“roast chicken(ローストチキン)”、“roast turkey(ローストターキー)”、“roast pork(ローストポーク)”などがあります。魚や野菜に使われることもあります。
昔は直火で焼く調理法を「ロースト」と言っていたようですが、現在では主にオーブンで加熱する調理法を指す言葉として使われています。オーブンなどで食材全体を包み込むように加熱し、火加減を調整しながら、じっくり時間をかけて仕上げる場合にこの表現を用います。多くの場合、外は香ばしく焼き色がつき、中はジューシーに仕上がるイメージがあります。
〜会話例〜
A: Would you like some roast beef?
(ローストビーフはいかがですか?)
B: Yes!
(はい!)
A: Would you like some gravy?
(グレービーソースもいかがですか?)
B: Yes, that would be great!
(はい。ぜひ!)
2) Grill
→「直火焼き/強火で焼く」
“Grill”は、強い直火で食材を下から焼く調理法を指します。“roast”とは異なり、短時間で一気に焼き上げるのがポイントです。多くの場合、バーベキューや焼肉のような屋外で行う調理に対して使います。主に肉、魚、野菜などを調理する時に使われ、グリルプレートや焼き網などを使って焼くことで、香ばしさやはっきりとした焼き目が出るのが特徴です。最近では、波型のグリルパンなどもあり、フライパンで調理する場合でも、焼き目をつける目的であれば“grill”と表現されるようになりました。
〜会話例〜
A: What are you doing?
(何をしてるの?)
B: I’m grilling some burgers.
(ハンバーガー用のパティを焼いてるんだ)
A: Do you need help?
(手伝おうか?)
B: That would be great.
(すごい助かる)
3) Bake
→「オーブンで焼く」
“Bake”は、中火で食材を調理する方法を指します。オーブンなどを使って全体に熱を加えて、食材を均一に焼き上げるのが特徴です。厚みのある食材や大きな食材を、時間をかけてじっくり調理する時に使われる表現です。多くの場合、ケーキやクッキー、パンなどを焼く時に使われるため、お菓子作りのイメージが強いですが、カセロール(蓋つきの厚手の両手鍋)などの料理に使われることもあります。
〜会話例〜
A: What are you bringing to the potluck? I don’t know what to make.
(持ち寄りパーティーには何を持っていくの?何を作ればいいかわからなくて)
B: You should bake some cookies.
(クッキーを焼いたらいいんじゃない?)
A: I’m a horrible baker.
(私、お菓子作りは本当に苦手なの)
B: Oh. If you want, we can make them together?
(そっか。もしよかったら、一緒に作る?)
4) Broil
→「上火で焼く/表面を焼く」
“broil”は、上から直火を当てて、強火で焼く調理法を指します。焦げやすい反面、短時間で表面にしっかり焼き色を付けることができます。“broil”は主に魚や観音開きにした鶏むね肉、串焼きなど、厚みがない食材などを調理する際に用いられます。“grill”に似ていますが、オーブンなどを使って、室内で調理する時に使いやすい表現です。強火で短時間加熱するため、焦げやすいイメージがあります。既にローストした料理に焼き色や香ばしさを加えたい時に、さらに“broil”する場合もあります。
〜会話例〜
A: My sister is coming in an hour or so.
(姉が1時間くらいで来るって)
B: Should we start cooking?
(料理を始めたほうがいいかな?)
A: Yeah. Can you broil the meat?
(うん。お肉を焼いてくれる?)
B: Sure.
(いいよ)
この記事を書いた人

Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
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