
“even”には色々な意味があり、副詞、形容詞、動詞など、さまざまな形で幅広く使う事ができます。日常会話からビジネスシーンまで頻繁に登場する便利な単語ですが、使い方によって意味が大きく変わるため、状況に応じた使い分けが必要になります。今回は、“even”の主な意味と使い方をご紹介したいと思います。
1.「〇〇でさえ」「〇〇でも」の意味で使う
驚きや意外性を強調したい場合は、「〇〇でさえ」「〇〇でも」といった意味で使われます。ポジティブな使い方として、例えば、数学が得意な人が問題を解けなかった時に、“Even she wasn’t able to solve the math problem.(彼女でさえその数学の問題を解けなかった)”のように使う事ができます。また、「彼は自分の後片付けですらできない」のようにネガティブな意味合いで使う場合は、“He can’t even clean up after himself.”のように表現します。
〜会話例〜
A: How is Laura?
(ローラの調子はどう?)
B: I don’t know.
(どうなんだろう)
A: She always works late, even though she is sick.
(彼女って、体調が悪い時でさえ夜遅くまで働くよね)
B: I hope she is okay.
(大丈夫だといいんだけど)
2.「〇〇よりもっと」「さらに」の意味で使う
「〇〇よりもっと」や「さらに」など、比較をより強調したい場合にも使えます。比較級(better, worse, more など)の前に“even”を置くことで、「より一層」や「さらに」のニュアンスを加わります。ポジティブな意味合いなら“even better(さらに良い)”、逆にネガティブな意味合いなら“even worse(さらに悪い)”のように使うことができます。
〜会話例〜
A: I heard that Tom got sick last week.
(トムさんが先週、体調を崩されたと聞いたのですが)
B: Yes. Tom just called in and said he is feeling even worse this week.
(はい。先ほど本人から連絡があって、今週はさらに具合が悪いそうです)
A: I hope it isn’t serious.
(深刻な病気でないといいのですが)
B: I hope so too.
(そうですね)
3.「対等・同点・おあいこ」の意味で使う
「おあいこ」「チャラ」「五分五分」といった対等な状態や関係を表す時にも“even”が使えます。例えば、ドラマや映画の中で主人公が仕返しをした後に「これでお互い様だ」と言う時に、”We are even now.”という表現がよく使われます。また冗談っぽく「これでおあいこだね」と言う時にも使えます。さらに、スポーツの試合で得点が同じ時に、“The score is even.(スコアは同点です)”と表現します。
〜会話例〜
A: What’s the score now?
(今、何点?)
B: The score is even now.
(今、同点だよ)
A: I thought the Lakers were winning!
(レーカーズが勝ってたと思ってたのに!)
B: They were, but the other team just made a three-point shot.
(そうだったけど、相手チームが3ポイントシュートを決めたんだよ)
4.「平ら・均一」の意味で使う
物の表面がスムーズで、ムラがない状態を表すときは、形容詞の“even”を使います。例えば、「その道はなめらかで平らだった」は、“The road was smooth and even.”のように表現します。逆に、「ガタガタしている」「でこぼこしている」と言いたいときは、“uneven”を使います。例えば、「このテーブルはガタついている」は、“This table is uneven.”と言います。“uneven”にはムラがあり、安定していないニュアンスを含む場合があります。
〜会話例〜
A: This road used to be really bumpy.
(この道、前はすごくでこぼこしてたよね)
B: I think they fixed the potholes.
(道路の穴を修復したんだと思うよ)
A: Yeah, it’s easier to drive now.
(うん、今は運転しやすくなった)
B: I’m glad the road is smooth and even now.
(舗装がなめらかで平らになってよかったね)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
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