
何かに悩んだり、あたふたしたりする場面で「テンパる」と言うことがあると思います。学生ならテストの予習ができていないとき、社会人ならプレゼン前に緊張しているときなど、さまざまなシチュエーションで使われます。そのような状況を表す英語表現を紹介します。
1) Freaking out
この表現は、嬉しい時にも動揺している時にも使えます。例えば、コンサートチケットが当たったとき、「嬉しすぎてテンパった!」と言いたい場合に”I am freaking out!”と言います。また、プレゼン前に緊張しているときも”I am freaking out.”と表現できます。若い人がよく使いますが、大人が使っても問題ありません。ただし、この表現はカジュアルなので、ビジネスの場面ではプロフェッショナルさに欠けるため使わないほうがよいかもしれません。
〜会話例〜
A: I am finally meeting Sam this weekend!
(今週末、ついにサムに会えるんだ!)
B: Oh, that’s great!
(それは良かったね!)
A: I think I am freaking out.
(ちょっとテンパってきたかも)
B: Don’t worry! Everything will be fine.
(心配しないで!うまくいくよ)
2) Losing it
テンパって冷静さを失いそうな時に使われる表現が“losing it”です。特に、我慢の限界に達しそうな時や、ストレスが溜まりすぎたり、怒りが抑えられない時によく使われます。この表現を使うと、相手は「大丈夫?」と心配しながらも、落ち着いた方がいいよという意味で“relax”と言ってくることがあります。また、もし相手が“I’m losing it.”に怒りのトーンを感じた場合は、そっとしておこうと思うこともあります。怒りを表現したいときにぴったりな言い回しですが、使う場面には注意が必要です。
〜会話例〜
A: I forgot my keys. Oh, and my wallet.
(鍵を忘れちゃった。あ、財布もだ)
B: Are you okay?
(大丈夫?)
A: I even forgot my cell. I think I’m losing it.
(携帯まで忘れたよ。もうテンパってきたかも)
B: Just relax. I’ll get your stuff for you.
(落ち着いて。私が荷物を取りに行ってあげるから)
3) Flipping out
怒りや驚きで感情的に反応する時に”flipping out”を使います。例えば、相手が急に怒りだした時に“He just flipped out.”などと言います。一般的には、日常会話で友達同士で「テンパってる」と言う時に使います。多くの場合、自分以外の人(she/he/they)に対して使いますが、自分自信について使う場合は「テンパりそうだった」という意味で、“I almost flipped out.”のように表現します。
〜会話例〜
A: What just happened?
(さっき何があったの?)
B: I don’t know. She just suddenly flipped out!
(わからないよ。彼女、急にテンパっちゃったんだ!)
A: That was really weird.
(すごく変だったよね)
B: I didn’t know what to do.
(どうしたらいいか全然わからなかったよ)
4) Panic
「テンパる」は英語で“panic”と訳すことが多いですが、実際、英語の”panic”はやや大袈裟に聞こえることがあります。例えば、”panic attack”は「パニック発作」を意味し、病的なニュアンスを持つため、強い不安や恐怖を伴う深刻な状況を示します。そのため、もし“I am panicking.”と言ってしまうと、発作が起きていると思われ、相手は心配して“Take a deep breath.(深呼吸して)”とアドバイスしてくるかもしれません。気軽に使ったつもりでも、思ったより深刻に受け取られてしまう可能性があるので注意が必要です。また、過去形で“I panicked.”と言えば、その時に大変な状況だったと伝えることもできます。
〜会話例〜
A: The fire alarm went off in the building today.
(今日、ビルの火災警報が鳴ったんだ)
B: Are you all right?
(大丈夫だった?)
A: Everyone panicked and ran down the stairs, but we were ok.
(みんなパニックになって階段を駆け下りたけど、僕たちは無事だったよ)
B: I’m glad.
(よかった)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
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