友人の健康や体調を気遣う時や、同僚が出張に行く時などに、「気を付けて」と言うことがあると思います。「気を付けて」は、日常会話やビジネスシーン問わず、色々な場面で使われる表現です。今回は、この「気を付けて」を英語でどう表現するかをご紹介したいと思います。
1) Be careful
→「気を付けて」
英語で「気を付けて」と言いたい時、一般的には“please be careful”や”please watch out”と言った表現が思い浮かびがちです。しかし両者は曖昧な表現で、最近ではあまり使わなくなっています。特に、”please be careful” や “please watch out” は、「本当に気を付けて!」や「気を付けろ!」といった強い警告の意味を含んでしまうため、実際に危険な状況で使うことが多いです。小さなお子さんに注意を促したい場合は、“look before you walk(歩く前にちゃんと見て)”や“check where your hands are(自分の手がどこにあるちゃんと見て)”など、具体的に伝えることが推薦されています。
〜会話例〜
A: There are a lot of bears in this area.
(この地域では、よく熊がでるそうですよ)
B: Oh, I was planning to go hiking…
(ハイキングに行こうと思ってたのですが・・・)
A: Make sure to carry bear spray and please be careful.
(熊撃退スプレーを必ず持って行くようにして、気を付けてください)
B: I will.
(そうします)
2) Take care
→「(体に)気を付けて」
相手の体調を気遣って、「体に気を付けてね」や「お大事に」と言う時に使う表現が、“take care”です。最近では「バイバイ」といった意味合いも含まれるようになっています。“See you soon! Take care!”は、「またね!体に気を付けて(バイバイ!)」というニュアンスが込められています。別れ際の「バイバイ」の代わりに“take care!”を使うことで、フレンドリーに相手を気遣いつつ、会話を終わらせることができるとても便利なフレーズです。
〜会話例〜
A: Hey. Are you coming next week?
(ねえ、来週は来る?)
B: Yeah!
(うん!)
A: Great!
(よかった!)
B: See you next week. Take care!
(また来週ね!バイバイ!)
3) Have a safe trip
→「気を付けて(いってらっしゃい)」
“have a safe trip”は旅行や長期間の外出に対して、「気を付けて、いってらっしゃい」という意味でよく使うフレーズです。そのため、学校や会社への通勤時には使いません。“I’m leaving.(今から行ってきます)”と言う相手に対して、「気を付けて行ってきてね」という意味で“Have a safe trip!”と言います。また、飛行機に乗る場合は“Have a safe flight!”と言うこともあります。
〜会話例〜
A: When are you leaving for Paris?
(いつパリに行くの?)
B: I’m leaving tonight.
(今晩出発するわ)
A: Oh wow. Have a safe trip!
(あ、そうなんだ。気を付けて行ってきてね!)
B: Thanks!
(ありがとう!)
4) Stay safe
→「(風邪や事故に)気を付けて」
この表現は、コロナ禍の時によく使われたフレーズで、フレンドリーに「(コロナに感染しないように)気を付けてね」という意味で使われていました。最近では、風邪だけではなく、治安が悪い場所や事故が起こりそうな場所に出かける人にも使われるようになっています。“stay safe”はやや曖昧な表現ですが、フレンドリーで使いやすいため、様々な状況で活用できるフレーズです。しかし、この表現はコロナ禍で広まった表現のため、時代が進むにつれて使用頻度が減る可能性もあります。
〜会話例〜
A: How are you feeling?
(体調はどう?)
B: Much better. How about you?
(大分、良くなったよ。君はどう?)
A: I’m feeling kind of under the weather.
(なんだか、ちょっと体調が悪くて)
B: The flu is going around. So stay safe!
(インフルエンザが流行ってるみたいだよ。だから、気を付けて!)
番外編
1) Watch your step
→「段差に気を付けて」
乗り物や建物内での段差などに気を付けてと言う場合に、“please watch your step”を使います。
2) Look out for my email
→「私のメールをちゃんと見てね」
メールでやり取りしている際に、“please look out for my email”というフレーズを使うことがあります。直訳すると「私からのメールに注意をしてください」というニュアンスになります。少し威圧的な印象を与える場合もありますが、メールをしっかり確認してほしい時や、返信が遅れがちな相手に対して効果的に使えるフレーズです。
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
カフェトークのプロフィールはこちら
Advertisement