大げさすぎるリアクション、オーバーすぎる歌やダンスのパフォーマンス、必要以上の頑張り、など、人の言動を「やりすぎ」と感じる時、英語ではどう表現することができるのでしょうか。そして、常に言動にやりすぎ感がある人のことをなんというのでしょうか。この記事でご紹介したいと思います。
1) Too much
“too much”は「手に負えない」という意味で、人や状況に対して言います。例えば、誰かが手に負えないほどうるさかったり、しつこかったりすると、“She / He is too much.” (=「彼女・彼、手に負えない(ぐらいうるさい・しつこい)」)と言うことができます。これには、その人に落ち着いて欲しい、というニュアンスが含まれています。その他に、映画の描写が過激過ぎる時や、仕事が大変過ぎる時など、自分の心がいっぱいいっぱいになってしまうような状況に対しても言うことができます。
- We have a regular customer at our cafe who’s always complaining about something. She is too much!
(うちのカフェの常連さんでいつも文句を言ってくる人がいるの。本当、手に負えないわー) - That movie was too gory! It was too much for me!
(あの映画、グロすぎた!ちょっとやりすぎだと思う!) - Work is too much these days. We’re so busy!
(最近仕事が、手に負えないぐらい大変。本当に忙しいの!)
2) Over the top
これは、「オーバー」とか「大げさ」いう意味の表現です。例えば、誰かのリアクションが必要以上に大げさだったり、パフォーマンス(ダンス・歌など)にやりすぎ感がある時などに使うことができます。主に人の行動に対して言い、人に対しては使えません(“She is over the top.”はX)。さらに、“over-the-top ____”のように、名詞の前につけ、形容する使い方もできます(例:over-the-top reaction =大げさなリアクション)。この場合は、間にハイフンを入れ、“over-the-top”と表します。
- That singer was very good, but his expressions were over the top.
(あの歌手、とても上手だったけど、顔の表情がちょっとおおげさだった) - When I pointed out a mistake she made, she got mad and threw a tantrum. I think her reaction was over the top.
(彼女のミスを指摘したら、怒って大騒ぎしたの。反応がオーバーすぎるな、って思った) - The actor was criticized for his over-the-top acting.
(その俳優は、行きすぎた演技を批判された)
3) Extra
“extra”は最近若い方が頻繁に使っているスラングのフレーズで、意味は“over the top”と同じで「オーバー」や「大げさ」、さらに「やりすぎ」という意味もあります。“extra”は主に人に対して使い、“He/ She is so extra!”と言うと、「彼・彼女っていつも言動がオーバーだよね!」という意味になります。さらに、このような“extra”な人にうんざりした時に“Stop being so extra!”(=「大げさにも程があるよ!」)と言うことができます。
- Everytime we go to Karaoke, Emi sings like she’s doing a concert! She’s so extra!
(エミってカラオケに行く度に、まるでライブをしてるかのように歌うの!マジでやりすぎ!) - Most people say that comedian is too extra, but I like him!
(殆どの人があのお笑い芸人のこと、言動がオーバー過ぎるって言ってるけど、俺は好き)
〜会話例〜
A: Oh my god, I lost an eyelash! This is terrible! My day is ruined!
(つけまつげを1個なくしちゃった!本当最悪!なんて日なの!)
B: Jeez Melissa, it’s just an eyelash! Stop being so extra!
(もー、メリッサったら!たかがつけまつげじゃん!大げさにも程があるよ!)
この記事を書いた人
Mai
こんにちは!英会話講師のMaiです。
日本で生まれ、3歳からアメリカのシカゴに10年間住んでいました。日本帰国後も、高校・大学で英語の勉強を続け、今はオンライン英会話講師をしながら スポーツ・エンタメ等、多数の分野の翻訳・通訳の仕事をしております。
英会話は、会話レッスンの他に、生徒さんと一緒に楽しく洋楽を歌いながら英語をお教えするレッスンや、英語の日記を添削するレッスンを提供しております!生徒さんが困った時に日本語でもサポートできる、という強みを生かしながら、日々レッスンに取り組んでおります!
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