アメリカの教育制度は日本と異なり、義務教育は幼稚園から高校までです。法律や制度が州ごとに異なるため、学期制度も学校の種類によって様々です。今回は、アメリカの学期制度と単位システムについて簡単にご紹介したいと思います。
アメリカの学期制度と学期を表す英語表現
アメリカでは、多くの場合、新学期は8月の中旬から9月から始まります。州によって違いますが、高校は一般的に36週間、授業が行われます。学年の終わりは5月の下旬から6月になります。雪が多い地域では、雪の日に休校した分が学年末に追加されることが一般的です。また、州ごとに出席日数や登校日数が異なるため、同じ国内でも州をまたいで引っ越す際は、必須科目や単位に関して転校先の条件を確認する必要がある場合があります。
高校では一般的に高校はセメスター制(2学期制)が採用されていますが、大学になるとセメスター制、クォーター制(4学期制)とトライメスター(3学期制)があります。クォーター制とトライメスター制は似ていますが、トライメスター制は夏学期が含まれません。ちなみに、“trimester”という単語は妊娠期間を指すこともあります。長期休暇には、11月のサンクスギビング、12月の冬休み、4月の春休みがあります。
日本とアメリカの学期制度の違い
日本 | アメリカ(セメスター制) | アメリカ(クォーター制) | |
---|---|---|---|
1学期 | 4月から7月 | Fall semester: 8-9月から12月 | Fall quarter: 9月中旬から12月 |
2学期 | 9月から12月 | Spring semester: 1月から5-6月 | Winter quarter: 1月から3月 |
3学期 | 1月から3月 | Spring quarter: 4月中旬から6月 | |
Summer quarter: 5月から8月 |
〜会話例〜
A: What are you taking this semester?
(今学期は何を取るの?)
B: I’m taking physics this semester.
(今学期は物理を取ることになったよ)
A: Oh…good luck.
(そっか・・・。頑張ってね)
B: Yeah. I heard there was a lot of homework.
(うん。宿題が多いみたいだよね)
セメスター制とクォーター制の単位数と編入時の注意点
セメスター制とクォーター制では、必要な単位数が異なります。セメスター制は約15週間、クォーター制は10~11週間になります。セメスター制で1単位とされる内容には、クォーター制では1.5単位必要になります。一般的に正規学生(フルタイムの学生)とされるには、セメスター制でもクォーター制でも最低12単位の履修が必要となり、通常3から4科目を取ることなります。大学を編入する際に、セメスター制からクォーター制、またはその逆に移行する場合、大学によっては単位が認められないこともあります。
〜会話例〜
A: How many classes are you taking this quarter?
(今学期はクラスをいくつ取るの?)
B: I’m taking 3 classes.
(今学期は3クラスだよ)
A: So, how many credits are you getting in total?
(それで、全部で何単位になるの?)
B: 12 credits. All the classes are 4 credits per class.
(12単位だよ。全部のクラスが1つにつき4単位なの)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
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