「嫌味を言う」は英語でどのように表現するのでしょうか。今回は特に、人が皮肉の意を込めて嫌味を言う時、どのように表現するかをご紹介したいと思います。
1) Mock
“mock”は、「バカにする」「あざ笑う」という意味です。誰かのしゃべり方、声、動きなどを真似てその人をバカにする、悪質なモノマネなどがこれに含まれます。“mock ____”で「〇〇をバカにする」という意味になります。____には人の名前だけでなく、「容姿」「言動」「その人が作ったもの」(歌、映画、料理 etc.) などをいれることもできます。例えば、“He mocked the poem she wrote.”=「彼は、彼女が書いた詩をバカにした」と言うことができます。
- When I first started learning English, my classmates mocked my heavy accent by imitating it.
(僕が英語を勉強し始めた時、クラスメイトたちにクセのある発音を真似され、バカにされたんだ) - I spent hours writing a love song for my girlfriend. When I sang it to her, she mocked it and called it cringe.
(何時間もかけて彼女のためにラブソングを書いたんだ。でも実際に歌ってあげたら、バカにされて「痛々しい」って言われた)
〜会話例〜
A: When you’re laughing really hard, you sound like a crow.
(君って爆笑してる時、カラスみたいな声出すよね)
B: Hey! Don’t mock me.
(ちょっと!バカにしないでよ!)
2) Snarky
“snarky”は「意地悪」という意味の形容詞で、中でも人をバカにするような、皮肉っぽい意地悪を指します。“be snarky”で、「意地悪な態度をとる」という意味になります。「意地悪な一言」= “snarky remark”、「意地悪な評価」= “snarky review” 、「意地悪な人」= “snarky person”のように使うことができます。
- My boss is being so snarky today. She’s probably in a bad mood.
(今日、上司が超意地悪なの。多分機嫌悪いんだと思う) - The Italian restaurant she went to provided terrible service, so she left them a snarky review.
(彼女が行ったイタリア料理屋の接客がひどかったため、彼女は意地悪な口コミを入れました)
〜会話例〜
A: How’s your teaching job? Didn’t you say you had a student with a snarky attitude?
(最近、先生の仕事どう?1人態度悪い生徒いるって言ってなかったっけ?)
B: Oh my god, he’s been driving me nuts. I finally snapped at him the other day in front of the whole class.
(そう、彼マジで最近イラつくわ。この前ついにクラス全員の前でブチ切れちゃった)
3) Shade / Throw shade
これは最近、若い人中心に使われているインフォーマルなフレーズで、分かりやすくダイレクトに嫌味を言うのではなく、あからさまでない、気づきにくい言い方で相手を批判することを指します(例:「〇〇さん、その年齢でそういう服着れるのすごーい!メンタル強くて尊敬します!」)。“throw shade at ____”、または “shade ____”で、「〇〇に間接的な嫌味を言う」、という意味になります。
最近は、主に芸能人がテレビやSNSでする嫌味的な発言を指す時に使われており、例えば、芸能人Aが芸能人Bに対して嫌味っぽい発言をしたら、“A threw shade at B”や“A shaded B”と言えます。“shade”は、人に対して使う表現で、“She shaded his shoes.”など、モノに対しては使えません。最後に“shady”=「嫌味っぽい」という意味の形容詞として使うこともできます。
- Did you listen to his new song? He’s definitely shading his ex-girlfriend in it, don’t you think?
(彼の新曲聞いた?絶対あれ元カノに対しての嫌味の曲だと思わない?) - I had to block Marissa on X. She’s always throwing shade at other girls and it’s driving me insane.
(ついにマリッサをXでブロックしたわ。彼女、常に他の女の子に対して嫌味っぽい投稿してるからもういい加減嫌になってさ)
〜会話例〜
A: Rika told me “Yuika, I love how you’re not afraid to wear outdated items to school. You’re so brave for that!”
(リカに、「ユイカってひと昔前に流行ってたアイテムで着飾って学校来てるのすごいよね!メンタル強い!」って言われた。)
B: What the hell!? That is so shady!
(何それ!? 超嫌味じゃん)
この記事を書いた人
Mai
こんにちは!英会話講師のMaiです。
日本で生まれ、3歳からアメリカのシカゴに10年間住んでいました。日本帰国後も、高校・大学で英語の勉強を続け、今はオンライン英会話講師をしながら スポーツ・エンタメ等、多数の分野の翻訳・通訳の仕事をしております。
英会話は、会話レッスンの他に、生徒さんと一緒に楽しく洋楽を歌いながら英語をお教えするレッスンや、英語の日記を添削するレッスンを提供しております!生徒さんが困った時に日本語でもサポートできる、という強みを生かしながら、日々レッスンに取り組んでおります!
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