お礼を言う時にまず浮かぶのが“Thank you”という英語ではないでしょうか。でもこれだけだと十分に感謝の気持ちが伝えられないと思うことはありませんか?実は“Thank you”以外にも感謝を伝えるいろんな英語表現があります。今回は、カジュアルに使えるものから丁寧なものまで、感謝を伝える英語をいくつかご紹介します。仲の良い友達から会社の上司まで、状況に合わせて違う表現で感謝の思いを伝えてみましょう。
1) Thanks
仲の良い友人にカジュアルな感じで「ありがとう」という時に使える表現です。くだけた表現なので目上の人に使うのは控えるようにしましょう。友人同士でも「本当にありがとう」という風に強い気持ちを伝えたければ、“Thanks a lot”や“Thanks a million”など後に別の言葉を添えます。
また、“anyway”を付け加えることもあります。「とにかくありがとう」という意味で、例えば、相手があなたを助けようとしたのだけれどもうまくいかなかったというような時に使います。また、後に「for+名詞/動詞のing形」を続けると、何に対してお礼を言っているかを表せます。
〜会話例〜
A: It looks like it’s going to rain. You can take my umbrella.
(雨が降りそう。私の傘を持って行っていいわよ)
B: That’s OK. I’ll run to the station.
(大丈夫だよ。駅まで走っていくよ)
A: Are you sure?
(本当に大丈夫?)
B: Yes. Thanks anyway!
(うん。ありがとう!)
2) Thank you
この表現は仲の良い友達から改まった場面まで幅広く使うことができます。“Thanks”と同様に“Thank you for ~”で後ろに具体的な内容を付け加えれば、「~してくれてありがとう」と何に感謝しているかを伝えられます。
意味を強めるときは、“Thanks”が“a lot”といっしょによく使われるのに対して、“Thank you”は“very much”との相性が良いです。“Thank you so much”という言い方もあり、こちらの方が少しくだけた印象です。どちらも「本当にありがとう」と強い感謝を伝えるときに使用します。
ちょっとしたことで「ありがとう」と軽くお礼を言う時には“Thank you”や“Thanks”だけで十分です。また、“Thank you from the bottom of my heart”という言い方もあります。こちらは「心の底から感謝します」という意味でとても丁寧なお礼の表現になります。こうして変化を加えていけば、同じ“Thank you”でもバリエーションが広がりますね。
- Thank you so much for everything.
(いろいろと本当にありがとう) - Thank you for inviting me to the party.
(パーティーに招待してくれてありがとう) - Thank you very much for your help.
(助けてくれて本当にありがとうございます)
3) Appreciate
“appreciate”は「感謝する」という意味の動詞です。“Thank you”よりも改まった印象になります。“Thank you”のように後ろに人を持ってくることができないので気を付けてください。“appreciate”は人ではなく物を目的語にします。人に感謝するのではなく「相手の行動や具体的な出来事に感謝する」表現です。あとに“it”をおくことも多いです。“Thank you”のあとに“I appreciate it”と言ったりもします。
また、相手に何かお願いするときに“I’d appreciate it if you could ~”と使うこともよくあります。直訳すると「あなたが~してくれたら感謝します」という意味で、少し回りくどく感じるかもしれませんが、丁寧なお願いの表現です。
- Thank you for your help. I appreciate it.
(助けてくれてありがとう。感謝します) - I really appreciate your time and effort for this project.
(このプロジェクトにあなたが費やしてくれた時間と努力に本当に感謝します) - I’d appreciate it if you could send me the data by Friday.
(金曜日までにデータを送ってもらえればありがたいです)
4) Be grateful
“grateful”は「感謝している」」という意味の形容詞で、be動詞と一緒に使います。とても丁寧な言い方になるので、フォーマルな場面や書き言葉などで使われることが多いです。“grateful”のあとには「 to + 人」「 for + 名詞/~ing」または「that + 文章」が続きます。前置詞もいっしょにパターンで覚えてしまうのがおすすめです。
- I am grateful for your kind advice.
(あなたの親切なアドバイスに感謝します) - I am grateful to my team members for their support.
(チームメンバーのサポートに感謝します) - I am truly grateful that you gave me this great opportunity.
(この素晴らしい機会を与えてくださったことに心より感謝します)
5) Be thankful
“thankful”は“thank”の形容詞形で「感謝している」という意味です。“grateful”とよく似ていますが、使い方が少し違います。“grateful”が人に対して何かを感謝するのに対し、“thankful”は自分の置かれた環境や状況への感謝の念を表す時に用いられます。危険を逃れた時に自分の中の安堵を表して使ったりもします。神様への感謝を表すこともあります。実は“grateful”と同じように使うネイティブも多いのですが、本来は異なった意味があるということを心に留めておきましょう。
- I was thankful that my son didn’t get hurt.
(息子がケガをしなかったことに感謝した) - I’m thankful to have good friends who are always willing to help me when I need it.
(困ったときにいつも助けてくれる良い友人に恵まれていることに感謝している)
この記事を書いた人
Yoshiko
こんにちは。英語講師・学習コンサルタントのYoshikoです。
洋楽をきっかけに英語学習を始め、日本の大学で英語を学び、留学経験なしに英語を習得しました。
英会話スクールで10年以上教えた後に、現在は大学講座、法人研修での指導、オンラインレッスンや学習コンサルティングを行っています。トータルで20年以上の講師経験と日本で英語を習得した経験をもとに学習サポートを行っています。
英語を教えるだけでなく、英語の学び方・トレーニングの方法もお伝えしています。皆さんが英語を使って世界を広げ新しい可能性を広げていけるように、学習のお手伝いができればと思います。
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