“want to”は「~したい」を意味する表現として学校で学びますが、ネイティブが何かをお願いする時や提案する時に“want to”を会話で使っているのを耳にしたことはありませんか?そうなんです、“want to”は自分の願望を伝えるとき以外にも使える結構便利なフレーズなんです!ただ、使い方には注意が必要なシーンもあるので、今回は、ネイティブの会話でよく出てくる“want to”の5つの意味と使い方を分かりやすく解説していきたいと思います。
1) Want to
→「〜したい」
“want to”は、何かをしたい、何かを望んでいる、何かをやりたいと思っていることを表し、欲求を伝えるときに使われます。例えば、「ピザが食べたい」は“I want to eat pizza.”、「留学をしたい」は“I want to study abroad.”のように表します。
また、相手に何かをしたいかと尋ねるときには、“Do you want to ~?”を使って表します。例えば、「ピザ食べたい?」は“Do you want to eat pizza?”、「留学したい?」は“Do you want to study abroad?”のように表します。
要するに、“want to”は何かをしたい気持ちを表したり、尋ねたりするときに使われます。
2) Do you want to ____?
→「〜しない?」
“Do you want to ____?”は、相手が特定の行動を望んでいるかどうかを尋ねるだけでなく、相手に何かを提案する意味でも使われ、「〜しない?」を意味します。特に相手を誘ってどこかへ行ったり、一緒に何かをすることを提案するような状況で使われることが多く、“Would you like to ____?”のよりカジュアルな言い方になります。
〜会話例: 何を食べるか決める~
A: What should we do for dinner tonight?
(今夜の夕食はどうしようか?)
B: I’m kind of lazy. I don’t really feel like cooking anything.
(ちょっとだるいな。何も作る気がしない)
A: Do you just want to order something on Uber Eats?
(Uber Eatsで何か注文しょうか?)
B: Yeah, let’s do that.
(うん、そうしよう)
ここの、“Do you just want to order something on Uber Eats?”は相手がUber Eatsで注文したいかを確認しつつ、Uber Eatsで何かを頼むことを提案しています。
〜会話例: 誰かを何かに誘う~
A: My buddies and I are going to karaoke tonight. Do you want to come?
(今夜友達とカラオケに行くけど、一緒にどう?)
B: Not really. I had a long day at work. I’m kind of tired. I think I’m just gonna stay in and relax tonight.
(ううん、あんまり行きたくないかも。仕事で長い1日だったからちょっと疲れてるんだ。今夜は家でゆっくりするよ)
A: Cool, no problem. Maybe We’ll go next time.
(了解。また今度行こうね)
ここの、“Do you want to come?”は相手がカラオケに行きたいかを尋ねつつ、一緒にカラオケに行くことを提案しています。この会話のように行きたくない場合は、シンプルに“No”や“Not really”と返事をすればOKです。
もし、行きたいけど別の用事が入っていたり、忙しくて行けない場合は、“I’d love to but ~”を使って下記のように伝えるといいでしょう。“I’d love to but”を使うことによって、行きたいけど行けない、やりたいけどやれない、という気持ちが伝わります。
〜会話例: 用事を理由に誘いを断る~
A: My buddies and I are going to karaoke tonight. Do you want to come?
(今夜友達とカラオケに行くけど、一緒にくる?)
B: I’d love to, but I’m working tonight. Thanks for the invite, though.
(行きたいけど、今夜は仕事なんだ。でも、誘ってくれてありがとう)
3) Do you want to ____?
→「〜してくれない?」
“Do you want to ____?”は、相手に何かをしてほしいときや相手に何かをお願いをする状況でも使われ、「〜してくれない?」を意味します。シンプルに言えば“Can you ____?”と意味は似ていますが、“Do you want to ____?”はお願いする側が何かをしている間に、相手に何かをしてほしい意味合いを込めたお願いになります。要するに、「私は〜するので、あなたは〜してくれますか?」のような意味合いになります。
〜会話例: 夫婦で皿洗い~
A: I’m stuffed. That was delicious. Thanks for making it.
(満腹だ。美味しかったよ。作ってくれてありがとう)
B: No problem. Alright, well let’s clean up. I’ll do the dishes. Do you want to dry them and put them away?
(どういたしまして。じゃあ、片付けようか。私が皿洗いをするからお皿を拭いて片付けてくれない?)
A: Yup, sounds good. Let’s get to it.
(うん、いいよ。始めよう)
ここでは、「私が皿洗いをするから、その間にお皿を拭いて片付けてくれない?」とお願いしているので、“Do you want to dry them and put them away?”というお願いの仕方が自然な表現になります。
ただし、いきなり相手に“Do you want to do the dishes?”とだけ言ってしまうと、「あなたは皿洗いをしたいですか?」のように解釈されてしまうので、もし相手が皿洗いをしたくない場合、“No, I don’t want to do the dishes.(皿洗いはしたくない)”のように返される可能性があります。
〜会話例: レストラン~
A: Wow, it’s pretty crowded today.
(うわー、今日は結構混んでるね)
B: Yeah, it’s busy. It’s probably the lunch rush. Do you want to look for a table while I order food?
(うん、混んでるね。多分ランチのピークタイムだね。私が注文するから、その間にテーブルを探してくれない?)
A: Yeah, sounds good. Can you just get me a breakfast burrito with bacon?
(うん、いいよ。そうしよう。僕はベーコン入りのブレックファーストブリトーをお願い)
B: Sure.
(了解)
ここでも、「注文している間にテーブルを探して欲しい」とお願いしているので、“Do you want to ____?”の質問の仕方が成り立ちます。意味と使い方は“Can you ____?”と似ていますが、ポイントは自分が何かをしている間に相手に何かをお願いすることです。
そのため、誰かに「エアコンつけてくれない?」と聞くときに、“Do you want to turn on the AC?”と聞いたり、「駅まで迎えにきてくれない?」と聞くときに、“Do you want to pick me up at the train station?”と言うのは不自然で、このように使うと「エアコンつけたいですか?」、「私を駅までに迎えにきたいですか?」のように解釈されてしまうでしょう。そのため、“Do you want to ~?”をお願いの意味で使う時は、使い方に気をつけましょう。
4) Do you want me to ____?
→「〜しようか?」
相手に「〜しようか?」と特定の行動をして欲しいかと尋ねる場合は、“Do you want me to ____?”と表現します。“Would you like me to ____?”と意味はほぼ同じですが、よりカジュアルでフレンドリーな響きがあります。
〜会話例: 友達を空港に迎えに行く~
A: What time do you arrive in Tokyo tomorrow?
(明日何時に東京に到着するの?)
B: My flight is scheduled to land at 10 AM.
(フライトは午前10時に着陸する予定だよ)
A: Do you want me to come and pick you up? I got the day off tomorrow, so I can come and get you.
(迎えに行こうか?明日は休みだから迎えに行けるよ)
B: Really? That’d be great. Thank you!
(本当に。それは助かる。ありがとう)
上記の会話で使われている“Do you want me to pick you up?”は「迎えに行こうか?」を意味し、“Would you like me to pick you up?”よりカジュアルな言い方になります。
〜会話例: パーティー~
A: Hey, I just got off work and I’m heading over now. Do you want me to bring anything to the party?
(今、仕事が終わってそっちに向かっているところ。パーティーに何か持って行こうか?)
B: Yeah, actually can you pick up a couple bags of ice? I didn’t buy enough.
(うん、袋入りの氷を2つ買ってきてくれない?足りなくなっちゃったんだ)
A: For sure. I’ll swing by the grocery store and get a few bags. Text me if there’s anything else you need.
(もちろん、スーパーに寄って袋入りの氷をいくつか買ってくるよ。他に何か必要な物があったらメッセージ送ってね)
“Do you want me to bring anything to the party?”は、パーティーに何か持ってきてほしいものがないかを尋ねている質問で、フレンドリーな響きがあります。
5) You might want to ____.
→「〜した方がいいかも」
“You might want to ____.”は、誰かに何かをすることを控えめに提案したりアドバイスをするときに使われ、「~した方がいいかも」を意味します。意味と使い方は“You should ____.”と同じですが、より柔らかい響きがあり、目上の方や年配の方に対して使っても失礼な印象を与えません。
〜会話例: 家を出る時間~
A: What time is your flight tomorrow?
(明日のフライトは何時なの?)
B: It’s at 9. I’m thinking about heading out around 7:30 tomorrow.
(9時だよ。明日は7時半後ごろに出発しようと思ってる)
A: You might want to leave a little earlier. The morning traffic is pretty bad around that time.
(もうちょっと早めに家を出た方がいいかも。その時間帯は朝の渋滞がひどいからね)
“You might want to leave a little earlier.” は 「もうちょっと早めに出発した方がいいかもよ」を意味し、“You should leave a little earlier.”と意味は似ていますが、より控えめで柔らかい言い方になります。
〜会話例: 傘を持っていく
A: I’m heading out. I should be back around 10 o’clock tonight.
(じゃあ、出かけるね。今夜10時ごろに帰ってくるよ)
B: Hey, uh you might want to bring an umbrella. I think it’s supposed to rain tonight.
(あ、傘を持って行った方がいいかも。予報では今夜雨らしい)
A: I have my folding umbrella in my bag, so I should be good to go.
(折り畳み傘を鞄に入れてあるから大丈夫だと思う)
B: You’re always one step ahead of me. Have fun tonight!
(さすが、いつも私より一歩先を行ってるね。今夜楽しんでね)
“You might want to bring an umbrella.”は「傘を持って行った方がいいかもよ」を意味し、傘を持っていくことを控えめに提案するフィーリングがあります。”You might want to ____.は相手に対して丁寧で思いやりのある勧め方になる便利なフレーズです。
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