子供がお友達に「大丈夫?」と聞く場合もあれば、大変そうにしている同僚に「大丈夫?」と声を掛けたりなど、「大丈夫?」は日常生活でもビジネスシーンでもよく使われる表現です。色々な場面で使える気遣いの言葉ですが、英語の場合はシチュエーションによって言い方が変わります。今回は、「大丈夫」を英語で表現する時に使えるフレーズをご紹介したいと思います。
1) Are you okay (ok)?
子供から大人まで使えるとてもカジュアルな言い回しです。一般的に、誰かが転んだ時や怪我をした時に咄嗟に言うことが多いかもしれません。思わぬ出来事が起こった時に使うため、日本語だと「大丈夫?!」のようなニュアンスになります。また、子供の頃は相手が泣いていたり、不安そうな顔していている時に自然と口から出てくる表現です。
〜会話例〜
A: I almost got hit by that bicycle!
(あの自転車にもう少しで轢かれそうになったよ!)
B: Oh my gosh! Are you okay?
(え?!大丈夫?)
A: Yeah, but I’m a little shaken up. I can’t believe that guy!
(うん。でも、まだ気が動転してるよ。あの男の人、本当に信じられない!)
B: I know. I’m just glad you are ok.
(そうだね。とりあえず、無事で良かった)
2) Are you alright?
こちらもカジュアルな表現になりますが、もう少し落ち着いた雰囲気の言い方になります。子供から大人まで使うことができ、印象としては“ok”より“alright”の方がフォーマルです。怪我をして痛そうにしている人や泣いている人に、状況を見ながら「大丈夫?」と声をかけるような場面で使用します。いろんな場面でも使えるので、使いやすいフレーズになります。
〜会話例〜
A: Ow…
(痛っ・・・)
B: Oh no. Are you alright? Do you need help?
(あ、大丈夫ですか? 何か手伝えることはありますか?)
A: I think I hurt my wrist when I fell. Can you call a cab for me?
(転んだ時に手首を怪我したかもしれないです。タクシーを呼んでもらえますか?)
B: Of course.
(もちろん)
3) Is something wrong?
この表現は「大丈夫?」や「どうしたの?」を意味し、相手の様子をうかがう時に使います。そのため、原因が明らかにわかる状況で、怪我をしている相手などに使うことはできません。明らかに事故があって、怪我している人に対して、“Is something wrong?”と聞いてしまうと「どうかしたの?」と捉えられてしまうので、気をつけて使いましょう。困っている人や不安そうな人に、状況確認も含めて「大丈夫?」と聞く時に使うフレーズになります。
〜会話例〜
A: Oh no…
(どうしよう・・・)
B: Is something wrong?
(大丈夫?)
A: Um…I think I lost my wallet.
(うーん・・・財布を落としたかもしれない)
B: Oh no. We should go back to the cafe.
(えー。カフェに戻った方がいいね)
ちなみに、「大丈夫?」と聞くつもりで“What’s wrong with you?”や”What’s the matter with you?”を使うのはNGで、大変失礼な言い方になります。“What’s wrong with you?”は主に失礼な相手に「ひどくない?」や「どうかしてるよ」などと反論する場合に使います。相手を気遣うつもりで言った言葉によって、相手を逆に怒らせてしまうかもしれませんので、使い方には気をつけてください。
〜会話例〜
A: I don’t like her outfit. She has no sense of style.
(彼女の服装が好きじゃないわ。センスなさすぎる)
B: What’s the matter with you?
(どうしちゃったの?)
A: I’m just being honest.
(正直に言ってるだけよ)
B: Oh my gosh…
(信じられない・・・)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
カフェトークのプロフィールはこちら
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ネットの動画など見ていると、Are you okay?とIs everything okay?の2つが主に使われているようにみえますが、動画で状況を見ているにもかかわらず、どうもその微妙な差(使い分ける根拠)がわかりません。教えてくださるとうれしいです。また、調子が悪そうなときに、What’s wrong?を使うのもわかりますが、Are you okay?のような状況でこのWhat’s wrong?を使うのを見たことがあり、混乱しています。おじさんに分かるように教えてください。GBU