最近話題の「おうち英語」を始めたいと思っている親御さんも多いと思いますが、そもそも「おうち英語」とはどんなものなのでしょうか?また、何歳ぐらいから開始するのがベストなのでしょうか?今回は、「おうち英語シリーズ」の第1弾として、開智日本橋学園中学・高等学校英語科教諭の西山哲郎先生に「おうち英語」についていろいろお話を伺います。
1. 「おうち英語」って何?(0:12)
西山先生:「おうち英語」とは、新しい英語教育を日本語で表した言葉です。日本で子供を育てている親御さんの多くは、幼少期から子供に良質な英語学習を受けさせたいと考えていますが、現在の日本には、保育園から高校までの過程で上質な英語学習が行われているとは言えません。そこで「おうち英語」では、子供の個性に合った英語学習に加え、保護者も共に楽しめる方法を提案しています。
Jun:つまり「おうち英語」では、英語教師や家庭教師を雇って自宅で教えてもらうようなシステムとは異なるのでしょうか?保護者がもっと積極的に子どもの英語学習に介入するシステムでしょうか?
西山先生:その通りです。教師を雇うスタイルではありません。保護者自身がプレイヤーや監督となり、教師の代わりを務めます。「おうち英語」の方法はいろいろありますが、保護者の方が最初に不安に感じるのは、子供に施す学習法が正しいかどうかだと思います。英語教師を雇う必要はありませんが、自分の子供に合った英語学習法が必要です。
Jun:その通りですね。私には今1歳8カ月と3カ月の子供がいるので、どのようにして彼らをバイリンガルに育てるか、考えることがよくありますし、自分のやり方が正しいのかは分かりません。100%の確証を持ってバイリンガル教育を行っている親はおそらくいないと思います。子供一人一人に個性があり、また家庭や置かれている状況も異なるため、全ての子供に合うアプローチは存在しません。一つの成功例があるからといって、その方法が全ての子供に当てはまるわけではありません。
西山先生:親も一緒になって英語学習を楽しむことが大切です。日本人は英語の文法と単語に関しては高レベルの知識を持っていますが、スピーキングに関しては劣等感を抱いています。親が英語学習を楽しんでいる姿を子供に見せることで、親は子どもの英語の指導者にもなれるのではないかと思います。そして、そうなることで親自身も自分の英語に自信を持てるようになると思いますし、子供の英語の習得スピードも速くなると思います。
Jun:私が信じている有効的なアプローチは、指示するのではなく自分がやって見せることです。子供に指示するのは簡単ですが、自分がやらずに指示をするだけでは、時間が経つにつれて子供も疑問を抱くようになるでしょう。大切なのは自分が手本になることですね。
2. 英語教育はいつから始めるのがベスト? (6:41)
西山先生:英語教育を始めるのは早いに越したことはないと思います。例えば、ヨーロッパの国々では多言語を操る人が多いですよね。一方で日本は一言語だけを使う社会です。そのため日本では、幼少期に英語学習を始めることにメリットがあるのか、母語への障害になり得るのではないかと疑問を抱く人が多いのだと思います。
Jun:私も同感です。早いに越したことはなく、生まれてすぐから英語の本の読み聞かせをしたり、英語の音楽を聴かせたりなど、どのような方法であれ、英語に触れさせることは出来る限り若いうちから始めたほうがいいと思います。
子供は間違いを恐れないので、たとえ最初はうまく発音ができなくても、何度も何度も口に出して言うことで、言語を習得していけるんです。それが子どもの強みであり、幼い頃から言語学習を始めるメリットだと思います。
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