「お待ちください」は日常会話でもビジネスシーンでもよく使うフレーズですが、英語では対面の場合と電話やメールの場合とでは言い方が異なります。ニュアンスによっては、失礼になる場合もあるため、お客様に対して使う場合は特に気を付ける必要があります。そこで今回は、相手を不快な気持ちにさせない「お待ちください」を英語でどう表現すればいいか、解説していきます。
対面でもメール・電話でも使える「お待ちください」
「お待ちください」を簡単に訳すと“please wait”になりますが、「待って」と怒ってるように聞こえてしまう時があります。“Would you”や“Could you”を文頭に加えることで丁寧な言い回しになるので、“Would you please wait a moment?”や“Could you please wait for a while?”のように表現するといいでしょう。この言い回しは、対面でも電話やメールでも使えます。
〜会話例〜
A: Hi. I am here to meet Tom at 10 am.
(こんにちは。10時にトムさんと会うことになっています)
B: Your name, sir?
(お名前は?)
A: Sam Miller.
(サム・ミラーです)
B: Would you please wait a moment?
(少々お待ちください)
来客対応時の「お待ちください」
来客対応時は特に丁寧な言い回しが必要となります。お客様に座ってお待ちいただく場面も多いため、「お待ちください」ではなく「お掛けになってお待ちください」と伝えることがよくあると思います。その場合は、“Please have a seat and someone will be with you shortly.(どうぞお掛けください。すぐに担当者が参ります)”のように表現するといいでしょう。「待つ」を意味する“wait”という単語は使っていませんが、来客への丁寧な対応になります。
〜会話例〜
A: I have an appointment with Dr. Taylor at 9 am.
(9時にテイラー先生との予約が入っています)
B: May I have your name?
(お名前を伺ってもよろしいでしょうか?)
A: Yes. Emily Anderson.
(はい。エミリー・アンダーソンです)
B: Please have a seat, and a nurse will be with you shortly.
(お掛けください。すぐに看護師が参ります)
友達に対する「ちょっと待って」
友人や家族などに「すぐ戻るから、ちょっとここで待ってて」とお願いする時は、“I’ll be right back, so can you stay here?”と表現します。“stay here”は「ここにいて」という意味になり、とてもカジュアルな表現になります。“stay”の一言だけだと「待て」になってしまうので、必ず文章で使うようにしましょう。
〜会話例〜
A: Oh no. I forgot my phone.
(あら。携帯忘れちゃった)
B: Is it at home?
(家にあるの?)
A: Yeah. Can you stay right here? I’ll be back right away.
(うん。ここで待っててくれる?すぐに戻るから)
B: Ok.
(了解)
- ちなみに 「待ってて」の意味でよく使われる“hold on”はカジュアルな表現で、電話で使う場合は「ちょっと待ってて」、誰かと一緒に歩いている時に使う場合は「置いていかないで」という意味になります。
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
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