「あざとい」や「あざとカワイイ」という表現を最近よく耳にするようになりましたが、「あざとい」には様々なニュアンスが含まれるため、英訳するのが少し難しい言葉の一つです。しかし、「あざとい」が持つ「計算高い」や「ずる賢い」といったイメージをうまく使うことで英語で表現することができるので、いくつか使えるフレーズをご紹介したいと思います。
1) Sly
→「ずるい」
“sly”は「ずる賢い」に近い意味になります。策士的な意味にもなるため、主にネガティブな意味で使われ、多くの場合は「卑怯」という意味で使います。ちなみに、“sly as a fox”で「キツネのようにずる賢い」という意味になります。
〜会話例〜
A: Did you hear about the recent robbery cases?
(最近あった強盗事件のこと聞いた?)
B: Yeah, I heard it happens so quickly.
(うん。素早い手口みたいだね)
A: It’s horrifying. They are sly as a fox.
(怖いよね。本当にキツネのようにずる賢い強盗犯よね)
B: I agree.
(本当だね)
2) Devious
→「よこしまな」
“devious”は「よこしまな気持ち」という意味になり、人を欺くことを言います。また、本音を隠しながら小さな嘘などをつく人を“devious person”と表現します。このフレーズには不誠実な印象があり、巧みに相手を騙すような時にも使われます。例えば、計算高く、自分が有利になるよう他人を陥れるような女性は、“She is devious.”と表現することができます。
〜会話例〜
A: George got promoted yesterday.
(昨日、ジョージが昇進したらしいよ)
B: Ah, I heard. Ben should have been promoted.
(うん、聞いたよ。ベンが昇進するべきだったのに)
A: I guess you have to be a bit devious to be successful.
(まあ、多少あざとくないと成功できないのかもね)
B: Maybe, but I have to disagree. Honesty is important.
(そうかもしれないけど、賛成はできないな。誠実でいることは大事だよ)
3) Cunning
→「計算高い、悪賢い」
この表現は「計算高い」という意味になりますが、良い意味でも悪い意味でも使われます。“clever”や“crafty”のように、頭が良いとも受け取られ、他の単語に比べてニュートラルな「あざとい」になります。ビジネスシーンでは、良い意味ではありませんが、「ずる賢さ」と「戦略的」というニュアンスが含まれます。
〜会話例〜
A: Vanessa was headhunted by our competitor, so she will be leaving this company.
(バネッサが競合会社から引き抜かれたみたいで、うちを辞めるらしいよ)
B: I can’t believe she took the job offer.
(仕事のオファーを受けるなんて信じられないよ)
A: Isn’t this poaching?
(それって、違法な引き抜きじゃないの?)
B: Maybe. Well, she was always cunning but known to have strategic marketing plans.
(そうかもね。まあ、彼女はあざといけど、戦略的なマーケティング計画で有名だったから)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
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