実は最近、英語圏では“ikigai”という単語が浸透しつつあります。日本語の「生きがい」は英語で表現するのが難しいため、海外では“ikigai”という言葉のまま使われていますが、まだまだ英語圏では知らない人も多くいます。そこで今回は、「生きがい」を英語で表現する時に使えるフレーズをご紹介したいと思います。
1) Reason for being
英語圏と日本では「生きがい」の意味合いが少し変わります。英語圏の“ikigai”は、老後の生きがいに焦点を置いてるため、「存在意義」という意味で、一般的に“reason for being”というフレーズに訳されます。海外には“ikigai”グラフがあり、「好きなこと・得意なこと・稼げること・求められていること」が交わるところに「生きがい」があると表現されています。“reason for being”は「なぜなら」という意味にもなるために、文章内で「生きがい」を強調する場合はクォーテーションで括る方がわかりやすいでしょう。また、「生きがい」を表す似た表現に“reason for living”がありますが、この表現は直訳すると「何のために生きている?」となりネガティブな印象があるため、日常会話や文章で使うことはあまり好まれません。
〜会話例〜
A: Thank you for coming to our show today.
(今日は私たちの番組にお越しいただき、ありがとうございます)
B: Of course! Thank you for having me.
(もちろんです!お招きいただき嬉しいです)
A: Can you tell me your passion?
(あなたが情熱を注いでいることはなんですか?)
B: Acting is my passion and is my “reason for being.”
(俳優業は私の情熱であり、「生きがい」です)
2) Purpose in life
「生きがい」は“purpose in life”と表現することもできます。英語では、物事をポジティブに言う傾向があり、“fulfillment and purpose in life” と表現すると、生きる喜びや希望も含まれます。ポジティブに表現できるフレーズで、「生きがいを探す」と言う場合は “discovering/finding fulfillment and purpose in life” のように使います。“purpose” を “meaning” に置き換えることもでき、分類すると “purpose” は客観的、“meaning” は主観的になります。
〜会話例〜
A: Congratulations on your new book!
(新しい本の出版、おめでとう!)
B: Thank you.
(ありがとう)
A: I am sure that your book will inspire many young women.
(きっとあなたの本でたくさんの若い女性に希望を与えられるよ)
B: I think I finally found purpose in life.
(やっと生きがいを見つけた気がするわ)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
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