学校で先生が生徒を評価したり、職場で上司から評価されたりなど、何かを「評価する」機会は多々ありますが、英語では「評価する」は細かく分けられており、いろいろな言い回しがあります。今回は英語で「評価する」を表すフレーズをご紹介したいと思います。
1) Evaluate
→「(基準に基づいて)評価する」
“evaluate”は「評価」や「査定」するという意味になり、測定するニュアンスが強くなります。主に結果重視で、総合的な評価を表すことが多くなります。また基準をもとに品質や業績を評価する場合などにも使われます。“evaluate”はフォーマルシーンでも、カジュアルシーンでも使われているとても使いやすい英単語です。
(他には何かありませんか?)
B: Yes. At the end of this session, we ask everyone to fill out a questionnaire.
(はい。この会議の後に社内アンケートに記入してください)
A: What is the questionnaire for?
(何のための社内アンケートですか?)
B: The questionnaire is for our company to understand more about you. We will then evaluate your responses.
(社員をより深く理解するための社内アンケートです。ご回答いただいたアンケート結果を総合評価します)
2) Assess
→「(よく調査して)評価する」
“assess”は人やモノや状況などを評価します。“assess”をした場合は、その後はどのように工夫したり、進んでいくかを決めていきます。学校でも使われることが多く、“assessment test(評価テスト)”は生徒の能力や知識を評価し、このテストの結果によって今後の方向性が決まり、レベルなども変わります。“assessment test”はパフォーマンス向上のために行われます。また、財産や資産の価値を査定するという意味でも“assess”はよく使われます。
(今日、社員全員に人事部からテストを実施することになりました)
B: What is this for? Is this mandatory?
(何でですか?テストは必須ですか?)
A: Yes, HR wants to assess each employee’s skills and competencies.
(はい。人事部は社員一人一人のスキルと能力を評価したいそうです)
B: It’s going to be a long day.
(長い一日になりそうだ)
3) Estimate
→「(個人的な判断で)評価する」
“estimate”は主に金額や量や期間や時間など、数値で評価する場合に使われ、「見積もる」という意味になります。スキルや能力の評価に使われる場合もありますが、この場合は能力を「見積もる」ニュアンスが強くなります。また、“rough estimate”は「大体の見積もり」という意味になり、予想というニュアンスが強くなります。ちなみに「見積書」は“quote”と言います。「見積書を送ってください」は“Please send me a quote.”と表現します。
- “underestimated”は「過小評価」を意味し、「甘く見る」といったニュアンスになります。例えば、”I underestimated her.”は「彼女を甘く見てた」になります。また「過大評価」は “overestimated”となり、“I overestimated him.”は「彼を過大評価していた」を意味します。
(ボブはジムのリーダーシップ能力を過小評価してたね)
B: I actually thought Jim was more of a manager guy.
(実は私もジムはもっとマネージャータイプだと思ってた)
A: I agree. He is very observant.
(確かに。すごく観察力が鋭いしね)
B: Maybe he is an observant leader.
(もしかして、用心深いリーダータイプなのかもね)
今回ご紹介した3つの言い回し(evaluate / assess / estimate)が不動産用語、医学用語で使用されている場合はニュアンスが異なります。物件の査定から医師の評価など、意味が変わってくるので注意しましょう。
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
カフェトークのプロフィールはこちら
Advertisement