「仕事で疲れている」や「育児でヘトヘト」など、普段の生活の中で「疲れています」と言う場面はよくあると思います。「疲れた」と表現する時に”tired”を使う人は多いと思いますが、ネイティブは疲れの度合いやシチュエーションによって表現を使い分けています。今回はシチュエーションによって使い分ける「疲れる」の英語表現をご紹介したいと思います。
1) Lack energy
→「疲れている、エネルギーがない」
病院の診察時に「疲れています」や「疲労を感じています」と症状を伝える場合、“I’m tired.”や“I’m feeling tired.”と言っても問題ありませんが、時と場合によっては「どのように疲れているんですか?」と医師から聞き直されることがあります。大まかに“feeling tired”は疲れているという意味になり、休みや眠りが足りていないニュアンスが含まれます。そのため、休息をとっているにもかかわらず疲れている、元気がない場合は“lack energy”を使います。“lack“は「足りない」という意味になり、「やる気がない」と言う場合は”lack of motivation”になります。
- 疲労を症状として伝える場合は“fatigue”を使います。“What kind of symptoms do you have?(「どのような症状がありますか?」)と聞かれて「疲労と胸痛」と答える場合は、“fatigue and chest pain”となります。また、慢性的な疲れは“chronic fatigue”と言います。
(体調はどうですか?)
B: I lack energy during the day.
(日中ずっと疲れています)
A: Have you gone to the doctor?
(ちゃんと診てもらいましたか?)
B: Not yet, but I am not sure how to describe my fatigue.
(まだです。でも、この疲労をどのように説明したら良いかわかりません)
2) Exhausted
→「疲れ果てた」
過度な労働や運動ですごく疲れていることを表現する時は、“exhausted”を使います。多くの場合、精神的な疲れよりもスポーツなどによる身体的な疲れを表し、一時的な疲れに対して使われます。また、「もう、これ以上何もできない!」と言いたい時にも使います。
- ちなみに、“exhausted runner”という表現がありますが、これは「全力で走り切って疲れたランナー」という意味になります。
(マラソンはどうだった?)
B: It was ok. I am exhausted!
(まあまあかな。すごく疲れたよ!)
A: You must be!
(そうだろうね)
B: I am not running a marathon next year.
(来年はもうマラソンはやらないよ)
3) Worn out
→「くたくたに疲れた」
一定期間、継続的に頑張って疲れた場合は“worn out”を使います。“worn-out”は物が「ボロボロ」や「使い古した」という意味にもなりますが、人に対して使う場合は心身共に疲れ果てた状態を表します。ストレスが溜まっている状態で使うことが多く、「私はヘトヘトです」や「私はクタクタです」と言う時に“I am worn out”を使います。休息が必要な時に使い、“burnout(燃え尽き症候群)”と似たニュアンスになります。
(休みなしで2週間働いているから、もうヘトヘト)
B: Are you allowed to work 14 days consecutively?
(休みなしで2週間も働いて良いの?)
A: I believe so.
(そうだと思うけど)
B: That doesn’t sound right.
(それ、おかしいと思うけど)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
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