「油断する」は、注意や集中が途切れたり、注意を怠ったり、相手に気を許すことを意味する言葉ですが、英語では状況に応じて言葉を使い分ける必要があります。今回は、「油断する」と英語で表現する時に使える3つのフレーズをご紹介します。
1) Inadvertently
→「不注意で、うっかり」
注意力が散漫したことで無意識に起こしてしまった行動については、“inadvertently”を使います。例えば、「不注意でボタンを押し間違えてしまった」は、“I inadvertently pressed the wrong button.”のように表現します。“inadvertently”には「無意識に」の意味が含まれており、 集中できていなかった時によく使われます。
〜会話例〜
A: If you see any suspicious email from me, don’t open it.
(私から不審なメールが届いていたら、開けないでね)
B: What do you mean?
(どういうこと?)
A: I inadvertently opened an infected email attachment.
(不注意でウイルスに感染したメールの添付ファイルを開けちゃったの)
B: Oh, I see. I will be careful.
(そういうことね。気をつけるね)
2) Careless
→「油断した、うっかりした、ぼんやりした」
うっかりしてしまったり、無頓着だったことでミスが起こった場合は“careless”を使います。最近、日本語でもうっかり油断して起こったミスを「ケアレスミス」などとも言いますが、「careless=ケアレス」は注意を怠ったという意味で使われ、英語も日本語もニュアンスは変わりません。
〜会話例〜
A: I was on my phone, and carelessly left my car door unlocked.
(電話しながらだったから、うっかり車に鍵をかけるのを忘れてた)
B: You should go back to your car.
(車に戻った方がいいよ)
A: I have a meeting in 5 minutes. Could you lock the car for me?
(後5分でミーティングなの。代わりに車にロックをかけてくれる?)
B: Sure.
(いいよ)
3) Let (my) guard down
→「(人に対して)油断する、気を緩める」
“let (my) guard down”は状況よりも人に対して使われるフレーズで、自分の気が緩んで人に対して油断してしまった場合に使われます。このフレーズは人称代名詞によって意味合いが変わり、一人称や二人称の場合は「油断」になります。では、三人称で使用した場合はどうでしょう?“She let her guard down.”は「彼女は気を許して、信用してくれるようになった」という意味になり、反対に“She doesn’t let her guard down.”は「彼女は気を許さず、信用してくれない」という意味になります。
- ちなみに、“Don’t let your guard down.”は「油断しないように」という意味です。
〜会話例〜
A: I lent Thomas some money, and now I can’t get a hold of him.
(トーマスにお金を貸したんだけど、今連絡が取れないんだ)
B: Oh no. Are you alright?
(えっ。大丈夫?)
A: He was so nice. So, I let my guard down.
(彼はすごく優しかったから、油断しちゃった)
B: I know. It’s not your fault.
(うん。あなたは悪くないよ)
この記事を書いた人
Michelle
こんにちは、Michelleです。カリフォルニア・ロサンゼルスで生まれ、南カリフォルニアで育ちました。現地校に通いながら、幼稚園から中学校まで日本語補習校に毎日通い、年に一度は日本に一時帰国していました。日本人の両親の元で大学まで米国で過ごし、アメリカ・日本の文化の大事さを学びました。
通訳・翻訳の仕事をしながら、英会話の個人レッスンを15年間しておりました。バイリンガルの環境の中でレッスンを行うことにより、さらに効率的に自然な英語力が身につくと考えています。現在はボストンと日本を行き来しながら、ビジネス英語を中心としたレッスンを行っております。
【資格】
TESOL Certification
TEFL Certification
カフェトークのプロフィールはこちら
Advertisement