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公開日2022.02.10

英語で「よろしければ」ってどう言う?

「よろしい」という日本語は本来「よい」の敬語ですね。ですから、誰にとって「よい」のかといえば、相手にとって「よい」ということ。では、「よろしければ」という日本語はどう英語にしたらいいでしょうか。

ふたつの「よろしければ」

さて、日本語で「よろしければ」を使う場面は、大きく分けて次のふたつでしょう。

  1. 相手に提案する場合
  2. 相手に許可を求める場合

ふたつの場合に分けて、英語でどう言うか見てみましょう。

相手に提案する場合の「よろしければ」

相手に何かを提案する時の「よろしければ」は、“you’d like”を使います。“you’d likeはyou would like”ですから、“if you likeよ”り少し丁寧な言い方です。ただ、ネイティブはとても軽く発音するので、“you’d like” と言っていても“you like”に聞こえるかもしれません。

  • I’m sorry we don’t have an opening in that class right now. If you’d like, I can put you on the waitlist.
    (申し訳ございませんが、そのクラスには現在空きがありません。よろしければ、ウェイティングリストにお入れしますが)※「ウェイティングリスト」はwaitlistでもwaiting listでもOK

相手に許可を求める場合の「よろしければ」

相手に許可を求める場合の「よろしければ」はmindを使います。mindはもともと「気にする」という意味なので、 “if you don’t mind”を直訳すれば、「お嫌でなければ」となります。

  • “if you wouldn’t mind”の方が丁寧でフォーマルな響きがあるが、一般の日常会話では“if you don’t mind”が使われる
  • I’d like to ask you a few questions if you don’t mind.
    (よろしければ、いくつかお伺いしたいのですが)

相手への心遣いを示す表現

今回ご紹介した“if you’d like”と“if you don’t mind”はとても便利な表現なので、是非覚えておきましょう!
提案する時の「よろしければ」は押しつけがましくならないため。許可を求める時の「よろしければ」は丁寧にお願いするため。どちらも相手への心遣いを表すためですね。ですから、実はこのほかにも、状況に応じてさまざまな言い方ができます。また、「よろしければ」のような挿入句を挟まないでも、心遣いを示す表現を使えば全体としてそのニュアンスが伝わることも多いです。次の会話で見てみましょう。

〜会話例〜
A: Would you like dessert? If you’d like to try it, I recommend the chocolate cake.
(デザートはいかがですか。よろしければ、チョコレートケーキがお勧めです)
B: OK. I’ll try it.
(じゃあ、それお願いします)
数分後
B: Excuse me, can I have the check, please? Oh, by the way, thanks for the recommendation. The chocolate cake was delicious.
(すみません、お勘定お願いします。そうそう、さっきお勧めいただいたチョコレートケーキとてもおいしかったです)
A: I’m so glad to hear that! Here’s your check. May I interest you in joining our points card program? You can earn one point for every 500 yen.
(ありがとうございます。こちらお勘定です。よろしければ、ポイントカードをお作りしましょうか。500円で1ポイントたまりますが)
B: Well, I would but I don’t live around here.
(そうですね、この近くに住んでいないので・・)

May I は許可を求める表現としてCan Iよりも丁寧で、「よろしければ」のニュアンスにも近いです。会話をたくさん聞いて、どんな時にどんな表現を使っているか観察してみましょう!

この記事を書いた人

Shibashiba

こんにちは!Shibashibaです。大人になるまで日本から一歩も出ることなく、中学校で英語、大学でフランス語を学び始めました。放送翻訳や文化関連の翻訳・通訳に従事し、ヨーロッパ、カナダ、アメリカを経験。フランスで結婚、子育てを始め、現在は日本で子育ての仕上げ中。TOEICや英検、仏検、原書を読む指導のほか、コーチングも行っています。
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