丁寧に何かお願いするとき“Could you”や“Would you”を使いますが、どちらも同じニュアンスなのでしょうか?そして、誰に使っても大丈夫でしょうか?今回のコラムでは、“Could you”と“Would you”の違いについて解説していきます。
今お願いしているのになぜ過去形?
まず、なぜ過去形を使うとより丁寧になるか押さえておきましょう。助動詞の過去形を使うのは、実際にその出来事や状況が過去である場合のほか、仮定の意味がある時です。過去形を使って仮定法にすることで、「もし差支えなかったら」「もしお時間があったら」というニュアンスを言外に出すことができます。
Couldは可能でWouldは意向
「その書類を私にメールで送ってください。」と丁寧に言う場合、“Could you email the document?”と“Would you email the document?”はどちらも丁寧な言い方には違いありませんが、より丁寧で上司などにも使える表現は“Would you”の方です。canの過去形であるcouldはもともと可能の意味がありますから、直訳すれば「あなたにはそうすることができるでしょうか。」となります。一方、willは意志を表し、“Would you…?”と言えば相手の意向を尋ねることになります。つまり、「あなたはそうしてくださるお気持ちがあるでしょうか。」ということですね。
CouldとWouldを使い分けるとしたら?
会社の雰囲気や人間関係にもよりますが、同僚にお願いする時はCouldで十分、上司やお客様が相手ならWouldの方が無難というところでしょう。家族や親しい友人なら、“Can you…?”や“Will you…?”もよく使います。
- Sorry, would you please spell your name?
(申し訳ございません、お名前のつづりを教えていただけますでしょうか) - Will you stop interrupting me when I’m talking?!
(私が話してる時に横から入らないでくれる?!)
~会話例1~
A: Would you look over my report?
(私のレポートに目を通していただけますか)
B: Sure. Just a moment.
(はい。ちょっと待ってくださいね)
~会話例2~
A: Could you be more careful in future?
(次からはもっと気を付けてもらえますか)
B: Of course. I’m really sorry about that. It won’t happen again.
(もちろんです。本当にすみませんでした。以後気を付けます)
~会話例3~
A: Could you call a taxi for me?
(タクシーを呼んでもらえますか)
B: I already have. It will arrive in five minutes.
(もう呼んであります。5分後に着く予定です)
~会話例4~
A: Can you separate garbage?
(ごみを分別してくれる?)
B: OK. I’ll do it later.
(いいよ。後でやるよ)
“Would you”、“Could you”と聞かれて断りたいとき
丁寧に頼まれたのに断らなければならない時は、“I’m afraid…”で始めて理由を加えるといいでしょう。例えば、「すみませんが、ほかにしなければならないことがありまして」と言って断るときは、“I’m afraid I can’t. I have other things to do.”のように表現します。また、断る時は“I won’t”とは言わず“I can’t”と言います。したくないと言われるより、できないと言われた方が気分がいいですよね。
- I’m afraid I can’t. I have other things to do.
(すみませんが、ほかにしなければならないことがありまして)
この記事を書いた人
Shibashiba
こんにちは!Shibashibaです。大人になるまで日本から一歩も出ることなく、中学校で英語、大学でフランス語を学び始めました。放送翻訳や文化関連の翻訳・通訳に従事し、ヨーロッパ、カナダ、アメリカを経験。フランスで結婚、子育てを始め、現在は日本で子育ての仕上げ中。TOEICや英検、仏検、原書を読む指導のほか、コーチングも行っています。
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こんにちは
Hapa英会話は、podcast、Voicy、Youtubeとサイトがいろいろあり、このサイトも情報満載で、日々どこかで接していてあきないです。 話し方は、この数年でJunさんが一番上達しているのではないでしょうか。 学ぶことにシャイになっていないでJunさんのようにどんどんアウトプットするのがいちばんいいんだなと思わされています。
さて、ニュアンスの違いといえば、「hence, therefore, thus, so」の使い分けが今ひとつ分からないので、是非おしえてください! あー日本は寒い!ロスに行きたいなー!