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公開日2020.10.28

スムーズな会話に欠かせない「Get」の基本用法

中学で教わった基本動詞の一つであるGet。「~を手に入れる」の意味で覚えている人も多いと思いますが、ネイティブの日常会話では実に様々な意味で非常によく使われる単語の一つです。今回は、知ってれば必ず日常会話で役立つ代表的なGetの用法をご紹介します!

1) 「〜もらう・受け取る」を表すgetの使い方

get の一つ目の基本イメージは、色々な物を手に入れることです。人から何かをもらったり、受け取ったりする時に使われ、receiveのより口語的な言い方として使われます。ちなみに、良いものだけでなく、get a speeding ticket(スピード違反で切符を切られる)のようによくないものを受け取るときにも使われます。

  • get a present(プレゼントをもらう)
  • get a message(メッセージ受け取る)
  • get advice(アドバイスをもらう)
  • I got a new laptop for my birthday.
    (誕生日に新しいパソコンをもらいました)
  • I got a text from Mike and he said he’s running 10 minutes late.
    (マイクからショートメッセージがあって、10分遅れるって)
  • Who do you usually get advice from?
    (普段は誰からアドバイスをもらっているんですか?)
  • I got a speeding ticket this morning.
    (今朝、スピード違反で切符を切られてしまいました)

また、人から何かをもらうだけでなく、自分で努力した結果何かを手に入れるときにも使われます。例えば、「仕事に就く・仕事が決まる」は get a job、「良い成績を取る」は get good grades、「昇進する」は get a promotionと表します。その他、getには「お金を得る」の意味合いもあり、「彼って月いくら稼いでいるの?」は「How much does he get a month?」のように表現します。

  • It took me a couple of months but I finally got a job.
    (数ヶ月間かかりましたが、やっと仕事が決まりました)
  • I got good grades when I was in high school.
    (私は高校生のとき、成績がよかったです)
  • I heard you got a promotion. Congrats!
    (昇進したんだって?おめでとう!)
  • It’s an easy job. I get 20 bucks an hour just for watching the dogs.
    (すごい楽な仕事だよ。犬の面倒を見るだけで時給20ドルもらえるんだ)

2) 「~を買う」を表すgetの使い方

getは「〜を買う」の意味としても使われます。buy のより口語的な言い回しとして使われ、お金を払って何かを手に入れるニュアンスがあります。また、レストランでは「注文する」の意味としても使われ、友達に「何を注文するの?」と聞く場合は「What are you going to get?」と言います。さらに、getは「おごる」や「御馳走する」の意味で使うこともでき、「I’ll get it.」の一言だけで「私がおごるよ」を意味します。

  • I really like your scarf. Where did you get it?
    (そのマフラーいいね。どこで買ったの?)
  • You already got the iPhone 12? Did you pre-order it?
    (もうiPhone12を手に入れたの?予約したの?)
  • I’m thinking about getting the B.L.T sandwich. What are you going to get?
    (私はBLTサンドイッチにしようかな。あなたは何を注文するの?)
  • Don’t worry. I’ll get it today.
    (心配しないで。今日は僕がおごるよ)

3) 「〜を取りに行く」を表すgetの使い方

何かを取りに行ったり、忘れ物を取りに戻ったりなど、物を取りに行って戻ってくるときに get が使われます。日常会話では、go and get ____ のように表すことが多く、例えば「僕が取り行くよ」は「I’ll get it.」または「I’ll go and get it.」両方のパターンで表すことができます。その他、「〜を迎えに行く」の意味としても使われ、友達に「迎えに来てくれる?」と聞く場合は「Can you get me?」または「Can you come and get me?」、「迎えに行くよ」は 「I’ll get you.」もしくは「I’ll go and get you.」と言います。

  • 「迎えに行く」はgo and get、「迎えに来る」はcome and getで覚えましょう。
  • I’ll get it for you. What do you want to drink?
    (僕が取りに行くよ?何飲みたい?)
  • I’m going to go and get Hiro from the train station.
    (駅にヒロを迎えに行きます)
  • Oh no. I forgot my mask. I need to go back to the car and get it.
    (ヤバイ、マスクを忘れちゃった。車に取りに戻らないと)

4) 「〜を理解する」を表すgetの使い方

相手の言いたいことが分かったり、意図が理解できたときに英語ではよく「I get it.」と言います。ここでは相手のアイディアを「手に入れる」、要するに「理解する」ことを意味します。この表現は、「I don’t get it.」のように否定形で使われることが多く、相手の言いたいことが理解できなかったり、冗談が分からない時に使われます。

  • I think I’m starting to get it. Let me practice a little more.
    (なんとなく分かってきた気がします。もうちょっと練習します)
  • Why is that funny? I don’t get it.
    (何がそんなに面白いの?私には理解できない)
  • Do you get what he’s saying? It makes no sense to me.
    (彼が言っていることわかる?私には全然意味が分かりません)

5) 「〜に到着する」を表すgetの使い方

get は「着く」や「到着する」も意味し、日常会話では arriveの代わりによく使われます。例えば、待ち合わせに遅れてきた友達が「Sorry I’m late. Have you been waiting long?(遅れちゃってごめんね。だいぶ待った?)」と言った時は、「No, I just got here too.(ううん、僕も今着いたところだよ)」と言う具合に返事をするといいでしょう。

  • There’s so much traffic. What time do you think we’ll get there?
    (すごい渋滞だね。何時ぐらいに到着すると思う?)
  • Have a safe flight! Message me when you get to Okinawa.
    (気をつけて行ってきて。沖縄に着いたらメッセージ送ってね)
  • I got home, took a shower and went straight to bed.
    (家に帰ってシャワーを浴びてその後すぐに寝ました)

6) 「〜になる(状態が変化する)」を表すgetの使い方

getは状態の変化を表す時にも使われ、「〜になる」を意味します。状態の変化を表す時は一般的に getting ____ の形式が使われ、例えば、「疲れてきた」は 「I’m getting tired.」、「お腹が空いてきた」は「I’m getting hungry.」、「寒くなってきた」は「It’s getting cold.」のように getting の後には形容詞がフォローします。

その他、「〜しやすい」をget ____ easilyと表現することができ、例えば、「私が暑がりです」は「I get hot easily.」、「彼は飽きっぽい」は「He gets bored easily.」、「彼女は嫉妬深い」は「She gets jealous easily.」のように表現します。

  • I’m getting hungry. Do you want to grab dinner soon?
    (お腹空いてきたな。そろそろ夕食に行かない?)
  • It’s getting chilly these days. It’s starting to feel like autumn.
    (最近、肌寒くなってきました。秋めいてきましたね)
  • I carry around a blanket with me because I get cold easily.
    (私は寒がりなのでいつも毛布を持ち歩いています)

7) 「病気になる」を表すgetの使い方

風邪を引いたり、インフルエンザにかかったり、病気になる時にもgetが使われます。例えば、「風邪を引いた」は「I got a cold.」、「インフルエンザにかかった」は「I got the flu.」、「彼は病気になった」は「He got sick.」と言います。ちなみに、「頭痛がする」は「I got a headache.」、「熱がある」は 「I got a fever.」、「喉が痛い」は「I got a sore throat.」のように表します。

  • It sounds like you got the flu. Drink a lot of water and rest up.
    (インフルエンザにかかったみたいだね。たくさん水分を取ってゆっくり休むんだよ)
  • My cat got sick and I had to take him to the vet yesterday.
    (私の猫が病気になって、昨日動物病院に連れて行かないといけませんでした)
  • I think I got a cold. I got a fever and a sore throat.
    (風邪を引いたと思います。熱があり、喉も痛いです)

8) 「どうにかして~させる」を表すgetの使い方

この表現は、人に何かをしてもらう時、または人に何かをさせる時の両方で使われますが、相手を説得したり騙したりするなど「どうにかして」何かをさせるニュアンスが含まれます。例えば、薬を飲みたくない子供を説得して飲ませる場合は「I got my child to take the medicine.(子供に何とかして薬を飲ませました)」と表します。

  • I finally got my dad to stop smoking cigarettes.
    (なんとかしてやっとお父さんにタバコをやめさせました)
  • I can’t get my son to do his homework. What do you think I should do?
    (何をしても息子が宿題をやりません。どうしたらいいと思いますか?)
  • My cat pees all over the house. How can I get her to pee in her litter box?
    (私の猫は家中におしっこをします。どうしたら猫のトイレでおしっこをしてくれると思いますか?)

9) 「〜する機会を得る」を表すgetの使い方

get to do somethingは「〜する機会を得られる」を意味し、have the opportunity toのより口語的な言い方として使われます。例えば、「国際交流パーティーでいろいろな人たちとお話しすることができました」と言いたい場合は「I got to talk with a lot people at the international exchange party.」のように表現し、got to の後には動詞が続きます。ここでは、I got an/the opportunity to ____ と表現することもできますが、日常会話ではan/the opportunityを省くことがよくあります。

  • I got to travel all over the world in my twenties.
    (私は20代の時に世界中を旅行することができました)
  • Did you get to see the autumn leaves when you were in Japan?
    (日本滞在中に紅葉を見ることはできましたか?)
  • At the spring training camp, I got to meet some of the Dodgers’ players.
    (スプリングトレーニングで何人かのドジャース選手に会えました)

10) Get + 前置詞の組み合わせ

getはいろいろな前置詞と組み合わせて使うことができます。例えば、「電車に乗ろう」は「Let’s get on the train.」、「バスを降りよう」は「Let’s get off the bus.」、「プールに入ろう」は「Let’s get in the pool.」、「ここから出よう」は「Let’s get out of here.」と言う具合に表現します。getと前置詞を組み合わせて使う場合は「動いている」イメージになります。

  • Get on bus number 10 and it’ll take you to downtown.
    (10番バスに乗れば繁華街まで行きます)
  • This place is way too crowded. Let’s get out of here.
    (ここは混み過ぎだ。出ましょう)
  • Which stop are we getting off on? Is it the next one?
    (どの駅で降りるの?次の駅?)

 

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コメント

  1. YUYA より:

    Junさん、いつもためになる動画をありがとうございます。
    Getの用法頭の中で整理できました!

    次回、haveについてもまとめていただけないでしょうか。
    色々な用法があって混乱するときがあります。

    • Jun より:

      Yuyaさん、ありがとうございます!Haveを含め、今後いろいろな動詞を紹介して行く予定です👍

  2. sunshine より:

    JUNさんYOUTUBE動画もいつも拝見しております。とても役立ちます。

    先日NETFLIXで映画を見ていたら、“I’m not phoning in!”と phone it in というフレーズが出てきました。意味は調べてわかりましたが、使いこなすためにいつか例をあげて教えてくださると助かります。

    • Jun より:

      sunshineさん、いつもありがとうございます!実は私も ”phone it in”と言うフレーズを聞いたことがなくネットで調べました。比喩的な意味で、「熱心でない態度で行う」を表すんですね!僕は「誰かに電話をかける」と言う意味でしか知らなかく、一般的には “phone in”ではなくシンプルに “call someone”といいます。比喩的な意味として使う言い方は僕も馴染みがないので、ネットの例文を参考にするのがいいかと思います。

  3. Masami より:

    Junさん 勉強になる動画を見せていただき、ありがとうございます。いつの日かJunさんの様なBilingualになれる様にHappa Eikaiwaの動画を見て頑張ります。
    Homelandというドラマで主人公が自分の母親に罵った言葉を言った時に主人公のお姉さんが
    You don’t get to speak for both of us!
    この時のgetはどの様な意味でしょうか?
    私たち二人のために、その様な事は言ってはいけない!という意味でしょうか?
    You don’t have to speak for both of us!
    とはニュアンスが違うのでしょうか?

    • Jun より:

      Masamiさん、いつもありがとうございます。”You don’t get to speak for both of us!”の「私たち二人のために、その様な事は言ってはいけない!」の意味でOKです。ここでは「私たちを代表してそのようなことを言う立場・権利は君にない」のニュアンスがあります。”You don’t have to speak for both of us.”は「私たちのために話さなくていいよ」になるので、意味はちょっと変わります。これからも頑張ってください😃

  4. Zuzu より:

    I’ll get it に、おごるよ。と、取りに行くよの二つの意味があるように思えたのですが、どのように使い分けしたらいいでしょうか?
    よろしくお願いします。

    • Jun より:

      Zuzuさん

      状況に応じて判断する必要があります。お会計の話をしていたら、「おごるよ」の意味になるでしょう。

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