英語でやんわりと遠慮がちに相手からの誘いを断ったり、逆に遠慮している友達に対して「遠慮しないでいいよ」と言いたい時、どのように表現していますか?今回は「遠慮する」「遠慮しない」の意味として使える英表現をご紹介したいと思います。
誘いやオファーを丁寧に断る時の「遠慮する」
I think I’ll pass (this time)
→ 「遠慮しておくよ」
この表現は、相手の誘いに対し「遠慮しておくよ」とやんわり断るときに使える口語表現で、友達や同僚だけでなく、目上の人や年長者に対しても使える便利なフレーズです。例えば、友人からカラオケに誘われたものの、気分が乗らないためやんわりと断りたい時は「I think I’ll pass this time.」と言うといいでしょう。this timeを加えて「今回は遠慮しておきます」のように表現しても、this timeを加えずに「I think I’ll pass.」だけで表現してもOKです。ここでのポイントは I think を文頭に加えることです。I’ll passだけでも「遠慮するよ」を意味しますが、I think を加えることでより控えめで自然な響きになります。
また、「〜を遠慮する」と言いたい場合は「I’ll pass on karaoke.(カラオケは遠慮しておきます)」や「I’ll pass on dinner tonight.(今夜の食事は遠慮しておくよ)」のように、I’ll pass on の後に遠慮する対象が続きます。
- That sounds like a lot of fun but I think I’ll pass this time.
(すごく楽しそうだけど、今回は遠慮しておくよ。) - I’d love to join you guys for dinner tonight but I think I’ll pass this time.
(今夜みんなと食事をしたいのは山々ですが、今回は遠慮しておきます。) - I think I’ll pass on the snowboarding trip. Thanks for the invite though.
(スノボ旅行は遠慮しておくよ。でも、誘ってくれてありがとう。)
相手に気をつかって「遠慮しないで」と言いたい時
1) Go ahead and _____.
→ 「遠慮しないで〜してください」
Go ahead は「さぁどうぞ」を意味することから、「Go ahead and _____」と表現することで、日本語の「遠慮しないで〜して」の意味として使うことができます。例えば、後輩に食事をご馳走するときに「遠慮しないで、好きなのを注文していいよ」と伝える場合は「Go ahead and order whatever you want.」と言います。使い方はとても簡単で、Go ahead andの後に遠慮しなくてもいい内容を続けるだけです。
- Go ahead and make yourself at home.
(遠慮しないでくつろいでね。) - Go ahead and start eating before it gets cold.
(遠慮しないで冷めないうちに食べ始めてくださいね。) - Go ahead and say what’s on your mind.
(遠慮せずに思ってることを言ってください。)
2) Help yourself to _____.
→ 「ご自由にどうぞ / 遠慮なく召し上がってください」
この表現は、食事会やパーティーなどで「ご自由にどうぞ」や「遠慮なく召し上がってください」などの意味としてよく使われ、(私の)承諾は必要ありませんので、自由にやってください」といったニュアンスがあります。例えば、自分が開催するホームパーティーでゲストに対して「遠慮なく召し上がってください」と伝える時は「Please help yourself.」と言います。「遠慮なく〇〇を召し上がってください」は、「Please help yourself to some doughnuts.(遠慮なくドーナツを召し上がってください)」や「Please help yourself to some coffee.(遠慮なくコーヒーをお召し上がりください)」のように、help yourself to の後に、食べ物や飲み物などの対象を続けます。
- Please help yourself to a drink.
(遠慮せずに飲んでね。) - We have plenty of food. Please help yourself to more.
(食べ物はいっぱいあるので、自由におかわりしてね。) - Make yourself at home. Help yourself to anything in the fridge.
(自分の家のようにゆっくりしてね。冷蔵庫のものはなんでも自由に食べていいから。)
3) Don’t hesitate to _____. / Feel free to _____.
→ 「遠慮しないで〜してください」
ビジネスシーンで取引先や顧客に「遠慮せずに〜してください」と言う時によく使われる定番表現が「please don’t hesitate to _____」です。Hesitateはためらうことを意味し、このフレーズを直訳すると「ためらわずに〜してください」になります。例えば、電話やメールで「どうぞ遠慮せずにご連絡下さい」と言いたい場合は、「Please don’t hesitate to contact me.」と表現します。Please を加えずに「Don’t hesitate to contact me.」と言うこともできますが、Please を加えることで丁寧な響きになります。
「Don’t hesitate to _____」と意味は同じだが、よりカジュアルな言い回しとしてよく使われるフレーズが「Feel free to _____」です。同じ部署で働いている仲間やある程度は面識のある顧客であれば「Please feel free to contact me.(遠慮しないで連絡してください)」を使うといいでしょう。
- Please don’t hesitate to contact me if you have any questions.
(質問がございましたら、どうぞ遠慮なくご連絡ください。) - If you have any concerns, please don’t hesitate to reach out to us anytime.
(何かございましたら、いつでも遠慮なくご連絡ください。) - Please feel free to contact me if you need any further information.
(他にも必要な情報がございましたら、遠慮なくご連絡ください。)
言動などを控えて欲しい時の「ご遠慮ください」
Please refrain from _____.
→ 「〜はご遠慮ください / 〜をお控えください」
誰かに対して「〜はご遠慮ください」や「〜はお控えください」のように、何かをやめて欲しいと腰を低くしながらお願いする時によく使われる表現です。例えば、「喫煙はご遠慮ください」は「Please refrain from smoking.」、「携帯電話の使用はお控えください」は「Please refrain from using your cell phone.」のように言うことができます。
- アメリカでは「〇〇はご遠慮ください」の意味として、「Thank you for not smoking.(喫煙はご遠慮ください)」や「Thank you for not using your cell phone.(携帯電話のご利用はご遠慮ください)」と書かれたポスターを見かけることがよくあります。しかし、この表現は基本的に注意書きとして使われるため、会話で使ってしまうと違和感があるので気をつけましょう。
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