日本語では、ある程度年齢や経験を積むことで理解できる味を「大人の味」と表現しまが、英語でもそのような表現がありますか?
Acquired taste
「慣れ親しんだ味」と直訳できるこの表現は、最初は苦手だったが徐々にその味に馴染み、結果的にその味を好きになったり、その味の良さが分かるようになることを意味します。ビールや焼酎(特に芋焼酎)を初めて飲んだ瞬間から「美味しい!」と思う人は少ないと思います。飲めば飲むほどその味に慣れ親しみ、最終的に美味しいと思える味、すなわち日本語でいう「大人の味」にもっとも近い表現が「Acquired taste」になるでしょう。
- 「~がだんだん好きになる」→「Acquire a taste for ____」
- It’s an acquired taste.
(慣れ親しんだ味です。) - Potato Shochu is an acquired taste.
(芋焼酎は大人の味です。) - He has acquired a taste for natto.
(彼は徐々に納豆が好きになりました。)
〜会話例1〜
A: I can’t believe you like natto!
(納豆が好きだなんて信じられない!)
B: It’s an acquired taste.
(だんだんと好きになる味だよ。)
〜会話例2〜
A: How was the food?
(美味しかった?)
B: Um, it’s an acquired taste.
(大人の味だね。)
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いつもありがとうございます。
Acquire a taste for は、食べ物にしか使えないのですか?
よろしくお願いいたします。
せりなさん
こんにちは。「Acquire a taste for」は基本、食べ物か飲み物に対して使われます。「Acquire」はそのほかにも、言語やスキルを身につけたり、何なく取得したり、手に入れたりなど、状況に応じて様々な意味を持つ単語です。
映画のBeautiful Mindで、主人公の数学者が大学時代の友人と歩いているときに友人に自分のことをan acquired tasteと言っている場面があり、面白い表現だと思いました。慣れ親しんだ古くからの友人同士なら熟成した大人の友人関係ってことでも使えるのですね。それとも英語だから洒落た表現に聞こえるのかな?