「See oneself」と「See for oneself」。前置詞が一つ間に入るだけで意味が異なるこの2つのフレーズを、ネイティブは日常的によく使います。一つは「自分自身を~だと思う」、そしてもう一つは「自分の目で確かめる」を意味しますが、どちらがどの意味か分かりますか?今回は、パッと見とても似ているこの2つのフレーズについて説明します。
1) See oneself
→「自分自身を〜だと思う」
See oneselfは「自分自身を〜だと思う」を意味する日常表現です。日本語の「セルフイメージ」に近い表現で、「自分自身について何かが現実になること・起こることを想像できる」というニュアンスがあります。一般的に、現在や将来の自分について話すときに用いられ、アメリカでは仕事の面接時によく聞かれる定番の質問が「Where do you see yourself in 10 years?(10年後の自分はどうなっていると思いますか?)」です。
- 自分自身の人格や性質など語るときに使われる表現が「I see myself as _____(自分自身を〜だと思う)」
- 「〜する自分を想像できない」は「I can’t see myself + ing.」
- In 10 years, I see myself living in Los Angeles with three kids and running my own business.(10年後、私には子供が3人いて、ロスで自営業を営んでいると思います。)
- I see myself as an easygoing person with a sense of humor.(私は[自分のことを]おおらかで、ユーモアのある人間だと思っています。)
- I can’t see myself getting married any time soon.(近々、結婚することは想像できないね。)
2) See (it) for oneself
→「自分の目で確かめる」
この表現は「自分の目で確かめる」を意味し、自分が見たものを信じてくれない相手に対してよく使われます。例えば、何か信じられないものを見た時や驚くようなものを目にした時に、周りからその事実を疑われた際、「If you don’t believe me, see (it) for yourself.(信じないんだったら、自分の目で確かめなよ)」と言う風に使うことができます。
- 日常会話では「See for yourself」と「See it for yourself」両方が使われ、同じ意味を持つ。
- 「自分の目で確かめに行ったら」は「Go and see it for yourself」、「自分の目で確かめに来たら」は「Come and see it for yourself.」。日常会話では「and」を省いて言うことも多い。
- There’s a bear in the backyard! I’m not joking! See it for yourself!(庭に熊がいるわ!冗談じゃないのよ!自分の目で確かめてみなさいよ!)
- Yeah right. I have to see it for myself to believe that.(絶対嘘でしょ。自分の目で見て確かめないとそんなの信じないよ。)
- I’m serious! The house next door is on fire! Come see for yourself!(本当だって。隣の家が燃えてるよ。自分の目で確かめに来てよ!)
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HI, Jun san!
I always enjoy reading your columns.
In this column, “where do you see yourself in 10 years?”(10年後の自分はどうなっていると思いますか?)とありますが、このwhereは場所を聞いているのではなく、どういう自分であるかということを聞くために使われているのでしょうか?
例文で In 10 years, I see myself living in Los Angeles with three kids and running my own business.とありますが、LAにいること以外に未来設計を述べていますが、これがこのwhere の答えになるのでしょうか?
what do you see yourself in 10 years? とは言わないのですか?
Tomokoさん
Thank you! Happy to hear that you are finding this blog useful! “Where do you see yourself in 10 years?”の質問ですが、ここでは物理的な「場所」を訪ねているのではなく、Tomokoさんが書いたように将来「どういう自分であるか?」ということを聞いています。例文ではたまたま場所(Los Angeles)が挙げられていますが、ここでは「I see myself with three kids running my own business」でもOKです。
「What」を使う場合は、「What do you see yourself doing in 10 years?(10年後の自分は何をしていると思いますか?)」と表現します。