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公開日2016.09.22

「時間にルーズ」は和製英語?

「時間にルーズ」は和製英語?

時間にだらしない人のことを日本語では「時間にルーズ」と言いますが、これは完全に和製英語なので、英語でそのまま「He/She is loose about time」のようにネイティブに言っても意味は通じないでしょう。そこで今回は、日本語の「時間にルーズ」に相当する英表現をご紹介しようと思います。

1) He is always late. / She is never on time.
→「彼/彼女はいつも遅れる」

英語で「時間にルーズ」を表現するのであれば、「He/She is always late.(彼/彼女はいつも遅れる)」や「He/she is never on time.(彼/彼女は絶対に時間通りに来ない)」のように、“always late”または“never on time”を使って、言葉そのままの意味で表現するのが最も妥当な言い方になります。

You’re leaving your house now? Geez, you’re always late!(今、家を出るの?本当に時間にルーズなんだから。)
She’s probably going to show up late. She’s never on time.(彼女はきっと遅れてくるよ。時間にルーズだからね。)
I can’t stand people who are always late.(時間にルーズな人は嫌いやわ〜。)

2) He/She is not punctual.
→「彼/彼女は時間を守らない」

“Punctual”は「時間を厳守する」を意味することから、「He/She is not punctual.」のように否定文にして時間を守らないことを表すことができます。しかし、どちらかというと“Punctual”は肯定文で使われる傾向があり、実際、ネイティブの日常会話でも、上記1)の“always late”または“never on time”で表現する人がほとんどです。

  • “not punctual”は口語的な響がある。
  • 「時間にルーズ」=「unpunctual」と紹介している媒体もあるが、実際のネイティブの会話ではあまり口にしない。
He is not punctual. He always shows up 10 minutes late.(彼は時間にルーズです。いつも10分遅れで現れます。)
Sean is not punctual. Tell him the meeting is at 4 not 4:30.(ショーンは時間にルーズなので、ミーティングは4時半ではなく、4時にスタートすると伝えてください。)
You better get used to it. People here are not punctual.(ここの人らは時間にルーズやし、それに慣れた方がええで〜。)

おまけ

3) He/She is fashionably late.
→「(わざと)少し遅れていく」

“Fashionably late”は「ちょっと遅れて行く」を意味し、遅れることを何とも思わず、当たり前かのように平然な顔をして現れる様子を表します。基本的に、友達のホームパーティーやバーベキューに行くときなど時間厳守を求められないカジュアルな状況で使われ、遅れることをポジティブに表現するフレーズです。(笑)アメリカではカジュアルなイベントに参加をする際、“少し”遅れていくことは珍しいことではなく、周りも遅れることを気にしません。時間通り行くと、ホストがまだ準備中だったりすので、その辺を考慮して意図的に多少遅れていきます。

  • 暇人でないことをアピールするため、わざと遅れ、「仕事が忙しくて遅れちゃった」とちょっと格好つけている印象につながる場合もある。
Matt always shows up fashionably late.(マットはいつもちょっと遅れてくれる。)
There he is! Always arriving fashionably late!(来た!いつも通り、平気な顔して遅れてきた。)
Most people came fashionably late to the BBQ.(ほとんどの人がバーベキューにちょっと遅れてきました。)
    
            
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コメント

  1. Hiromi より:

    初めまして。
    最近こちらのサイトの存在を知ったのですが、それからはこのサイトだけでなくyoutubeも、よくお世話になっています。ありがとうございます!
    この度初めてこちらに投稿させていただきます。今回の内容とは関係がないのですが、itとthatの使い方に自信がありません。英語のドラマなどを見ている時に, “~~ do it”や”~~know that”と、よく聞くのですが、どういった使い分けをしているかがわかりません。どちらも、その前の話の内容をitやthatで省略しているので、リスニングでは特に問題はないのですが、いざ自分が使おうとすると、本当にthatで良かったのかな?と不安になります。

    よろしくお願いします。

    • Jun より:

      Hiromiさん

      こんにちは!こちらこそ、いつもHapa英会話を活用していただき、ありがとうございます。「It」と「That」の使い分けは多くの方が悩まされます。日常会話で「it」と「that」を置き換えて使える状況もあれば、使い分けが求められる状況もあります。ここで解説をしたいのですが、本当に色々なシチュエーションや例外があるので、いつかブログの記事にまとめてアップします。

      ただし、日常会話では「it」と「that」を使い間違えても基本問題はなく、意味は十分に通じます。Try not to worry too much. Just speak 🙂

  2. rikamaru より:

    It was the first time to read “Eigo de nanto iu”for me.
    I really enjoy reading it.
    Thank you

  3. さくらん坊 より:

    今回の解説も、とても勉強になります。ありがとうございます。

    ちなみに、もし、間違って、
    She is loose about time. とか、She is loose on time..と和製英語を使ってしまったら、ネイティブの人には、どんな風に聞こえるのでしょうか? 何か違う意味にとられるのでしょうか、または、さっぱり想像もつかないという感じで受け止められるのでしょうか?よろしくご指導お願いします。

    • Jun より:

      さくらん坊さん、ありがとうございます。そうですね、ネイティブが “She is loose on time.”って聞いたら、混乱して何を言いたいのかよく分からないと思います。”She is always late.”というようにしましょう😊

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