日本語では、金銭的にも時間的にも精神的にもゆとりがあること、または何か物事を成すことが容易なこと、それら全てを「余裕」という単語を使って表現できますが、英語では状況に応じて表現を使い分ける必要があります。
1) Afford (to) _____
→「〜する余裕がある」
金銭的にも時間的にも全般的にゆとりがあることを表す単語が“Afford”で、何かを買うのに十分お金があることや、何かをするのに十分な時間があることなどの状況で使われます。日常会話では否定形「Can’t afford(〜する余裕がない)」として使われることが多いです。
- 一般的に「can/can’t」「be able to / not be able to」の後に“afford”がフォローする。
- “afford”の後に動詞を加える場合は必ず「不定詞」になる。「-ing」形式はNG。
・I can’t afford to live in Los Angeles.(O)
・I can’t afford living in Los Angeles.(X)
・I want to buy a new car but I can’t afford it right now.(新車を買いたいのですが、今は買う余裕がありません。)
・I can’t afford to pay rent anymore.(もう家賃を支払う余裕がないです。)
・If you’re able to afford it, you should buy it.(余裕あんねやったら買ったらええやん。)
・I can’t afford to pay rent anymore.(もう家賃を支払う余裕がないです。)
・If you’re able to afford it, you should buy it.(余裕あんねやったら買ったらええやん。)
2) Have the luxury of _____
→「〜の余裕がある」
“afford”と同様、お金と時間に余裕があることを意味しますが、より口語的な表現になります。“Luxury”は「高級・贅沢」を意味するので「〜の贅沢を持つ」と表すことで「余裕」を意味するフレーズです。一般的に否定形でよく使われるフレーズで、「時間に余裕がない」は「I don’t have the luxury of time.」と表現します。
- 「〜する余裕がある」→「Have the luxury to _____」
・I’m broke. I don’t have the luxury of spending money on English classes.(金欠だから、英会話学校に通う余裕なんてないよ。)
・I really want to go but I don’t have the luxury of taking a month off like you guys.(私も一緒に行きたいねんけど、皆んなみたいに1ヶ月も休み取る余裕ないて。)
・Brian works from home and has the luxury to spend time with his kids.(ブライアンは家で仕事をしているので、子供と一緒に過ごせます。)
・I really want to go but I don’t have the luxury of taking a month off like you guys.(私も一緒に行きたいねんけど、皆んなみたいに1ヶ月も休み取る余裕ないて。)
・Brian works from home and has the luxury to spend time with his kids.(ブライアンは家で仕事をしているので、子供と一緒に過ごせます。)
3) A breeze
→「余裕だよ」
何か物事を成すのがとても簡単だったことを意味する表現です。例えば、簡単な仕事をしたときに「It was a breeze.(余裕だった)」という具合で使います。
- 「〜は余裕だった」→「_____ was a breeze」
- 非常に簡単なことを「A piece of cake」とも言う。
・That test was super easy. It was a breeze.(あの試験めっちゃ簡単だった。余裕だったね。)
・I’ve done this presentation many times. It’s going to be a breeze.(このプレゼン何回もやっているから余裕だよ。)
・That was a breeze. I can do that in my sleep.(あんなん余裕やで。寝ながらでも出来んで。)
・I’ve done this presentation many times. It’s going to be a breeze.(このプレゼン何回もやっているから余裕だよ。)
・That was a breeze. I can do that in my sleep.(あんなん余裕やで。寝ながらでも出来んで。)
4) Give oneself (plenty of) time to _____
→「余裕を持って〜する」
何かをするに当たって十分な時間を設けたり、十分に準備をすることを表すナチュラルな英語が「give oneself plenty of time to」になります。例えば、「余裕を持ってプロジェクトに取り掛かるように」と部下に助言する場合は「Make sure you give yourself plenty of time to work on the project.」と言います。
・Give yourself plenty of time to prepare for the speech.(余裕を持ってスピーチの準備をするように。)
・I should’ve given myself more time to plan it.(もっと余裕を持って計画を立てるべきだった。)
・There’s going to be a lot of traffic during that time. You should give yourself plenty of time to get to the airport.(その時間帯は渋滞がひどいので、時間に余裕を持って空港に行った方がいいですよ。)
・I should’ve given myself more time to plan it.(もっと余裕を持って計画を立てるべきだった。)
・There’s going to be a lot of traffic during that time. You should give yourself plenty of time to get to the airport.(その時間帯は渋滞がひどいので、時間に余裕を持って空港に行った方がいいですよ。)
動画レッスン
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Junさん、素晴らしいレッスンをいつもありがとうございます。
私は、毎朝起きるとその日届いたメルマガを読み、仕事に行く道中、歩きながらポッドキャストを聞き、昼休みにはこのサイトをチェックします。Junさんのおかげで英語が本当に楽しくなりました。
さて、今回のトピック、Have the luxury of について質問があります。
二つの例文では luxury の後の前置詞が異なり、一つ目はof、二つ目はtoです。この違いは何でしょうか。
他の表現でもof+ V-ingとto V の二パターンある場合がありますが、
どちらを使うべきかいつも迷ってしまいます。何かヒントを下さると助かります。
・I really want to go but I don’t have the luxury of taking a month off like you guys.
・Brian works from home and has the luxury to spend time with his kids.
藤原さん
こんにちは!毎日Hapa英会話を活用していただき、ありがとうございます!楽しく英語を勉強しているようでこちらも嬉しいです!さて、「Have the luxury」の後に続く「of」と「to」ですが、どちらを使っても全体の意味は変わりません。違いは「文法」の部分になります。「to」の後は動詞の原形、「of」の後は動詞の原形ingになり、違いはそれだけです。
今後も英語学習頑張ってください!
いつも動画とブログ、そして毎日配信されるメールをみて勉強させていただいてます!
ほんとに分かりやすすぎて困るくらい助かってます
全然今回の内容とはズレてしまいますが、
Brain works from home
はなぜfromですか?
Works at homeではダメですか?
Rieさn
こんにちは!Hapa英会話をフルで活用されているんですね!ありがとうございます。
Work at home でも自宅で仕事することを意味しますが、在宅勤務をする場合はwork from homeの方が一般的に使われます。Work at home は “(会社)の仕事” だけに限らず個人的な projectやtaskなどをする状況でも使われます。work from home は仕事する場所が変わることを意味し、会社はほかの場所にあることを指します。
こんにちは☆いつも日常的な為になる英語をありがとうございます☆
質問です。
「渋滞の時間帯は少なくとも1時間半は余分にとった方がいい」は
I’d better have at least one and a half hours during traffic.
でいいのでしょうか?
因みに「子供を送り出してから行くのでその時間は遅れるかもしれません」てなんて表現しますか?send じゃなくてleave を使う方が自然ですか?
宜しくお願いします。
はのんさん
こんにちは。自分に対して言う場合は、「I give myself at least an hour and a half for traffic.」、相手にアドバイスをする場合は「You should give yourself at least an hour and a half for traffic.」のように「give oneself」を使うと自然です。
“I might be a little late because I have to take my kid to school / class / practice during that time.”と言うのが自然でしょう。どこへ送り出すのかを伝えることがポイントです。
ありがとうございます☆
give myself
物ではない時間に対して
そんな使い方が出来るんですね。
送り出すはtake !
良く使うので覚えて起きます!
外国人の方と待ち合わせ等決めるのが
結構難しいです。
日本語で、「私の町からはちょっと遠いかな?」
と、はてなマークを付けてしまい、
相手の方がまじめに
距離についてはそれほど遠くないと思うと
返事してくれました。
地元なんでわかっているけど、
渋滞も含めたおよその時間を伝えるのが
難しかったです。
今度はこのフレーズを使います!
ありがとうございました!
Hi, Jun sensei!
Thank you for the useful videos all the time!
I wonder how I can express ”気持ち(心)の余裕がない” in English.
For example,
I don’t feel like watching Japanese TV because I need to improve my English skills ASAP.
今すぐに英語を上達させる必要があるから日本のテレビを見る気分じゃない。(日本のテレビを見ている様な心の余裕はない。)
I love Japanese TV then really want to watch it, and I can find time for it, but I shouldn’t because learning English is priority. So is there any way to say ”心の余裕がない”?
Thank you.
Akieigoさん
Thanks for watching my YouTube videos! Happy to hear that you are finding them useful :)「気持ちの余裕がない」は直訳できない表現の一つだと思います。例えば、「I don’t feel like」よりも私だったら、「I don’t have time to watch Japanese TV」と訳すでしょう。ここでは実際に「時間がない」から日本のテレビを見ていないのではなく、英語を上達させないといけないからそんな暇はない、という風に捉えます。心の余裕がないとはちょっと意味が異なるかもしれませんが、英語では自然な響きになります。
That makes sense! Thank you very much, Jun sensei. Your videos are by far the best!
はじめて質問させていただきます。
例えば、『コスト計算に多少の余裕(少しコストが膨らんでも赤字にならないように)を見てる』と伝えたい場合は、I have left little afford ( allowance or margin ) in the cost. で通じますでしょうか?
たいさん
こんにちは。その場合は、We can afford to spend a little (bit / more). のように表現した方がナチュラルだと思います。
こんにちは!はじめまして~~私は英語と日本語を一緒に勉強している韓国人です。今まで色んな方法で外国語を勉強していましたが、やっぱりJun先生の動画が一番役に立っています。微妙なニュアンスの違いを分かりやすく説明してくれて、毎日毎日勉強するのが凄く楽しいです。それに無料でこんな素晴らしい講義が見ることが出来て本当にx100000ありがとうございます!!!
Jiwonさん
こんにちは!すごーい、トライリングルですね。Hapa英会話のコンテンツが役に立っているようで嬉しいです!楽しく学習することが最も大事だと思うので、これからも楽しみながら英語と日本語の勉強続けてくださいね。こちらこそ、いつもありがとうございます!