今日は“Talk to”と“Talk with”の微妙な違いについて説明します。よく“Talk to”は「一方的な会話」、“Talk with”は「(互いに)話し合う会話」と解釈している人がいるようですが、実は必ずしもこのルールに従って使い分けされているわけではないんです。両者を置き換えて使うこともあれば、状況によっては適切な使い分けが求められる事もあります。
1) Talk to
→「〜と話す」
“Talk to”は「一方的に話す」と「互いに(または複数の人と)話し合う」両方の意味合いが含まれるので、使われる状況を把握して判断する必要があります。例えば、まだ言葉もしゃべれない1歳児の赤ちゃんに毎晩話しかけているお母さんは「I talk to my baby every night.」となり、この場合は“一方的な会話”を指しますが、友達のマットさんとバーベキューについて(互いに)話し合った場合も「I talked to Matt about the BBQ party.」のように、一方的でなくとも“Talk to”を使って表すことができます。
- その他、「話し役」と「聞き役」が明確な場合も“Talk to”が使われます。例えば、上司が部下に「I need to talk to you. Can you come to my office?(話があるので私のオフィスに来てくれ)」のように、上司(話し役)が部下(聞き役)に仕事の指示などをする状況でも使われます。
・Do you have a minute? I need to talk to you about something.(ちょっといい?話しがあるんだけど。)
・I got into an argument with my girlfriend and she won’t talk to me.(彼女と喧嘩をして、口をきいてくれないんですよ。)
・I just talked to Steve. It sounds like he’s doing good.(さっきスティーブさんと話しました。元気そうでしたよ。)
・I got into an argument with my girlfriend and she won’t talk to me.(彼女と喧嘩をして、口をきいてくれないんですよ。)
・I just talked to Steve. It sounds like he’s doing good.(さっきスティーブさんと話しました。元気そうでしたよ。)
2) Talk with
→「〜と話し合う」
“Talk with”は「互いに話し合う」ことを意味し、一方的に話しかける意味としては使われません。ただし、上述の通り“Talk to”も「互いに話し合う」の意味として使えますが、“Talk with”の方が若干フォーマルな感じがします。
- 「Have a talk with」と表現する場合は、上司が部下または父親が子供に話すように、上下の関係性が明確な間柄において、権威を持っている人が重要な話や説教をする時に使われます。
・I talked with our client and resolved the issue.(顧客と話し合って、問題を解決しました。)
・It was really nice talking with you today. Let’s keep in touch.(今日は色々と話ができてよかったです。今後も連絡を取り合いましょう。)
・I think you should have a talk with your son about his grades.(息子さんの成績について話したほうがいいと思います。)
・It was really nice talking with you today. Let’s keep in touch.(今日は色々と話ができてよかったです。今後も連絡を取り合いましょう。)
・I think you should have a talk with your son about his grades.(息子さんの成績について話したほうがいいと思います。)
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Junさん初めまして。
いつもわかりやすい解説ありがとうございます!
質問なのですが、
I got into an argument with my girlfriend and she won’t talk to me.
この例文では、「ケンカしてから(ずっと)口をきいてくれない」ということですが、なぜwon’tが使われているのかがわかりません。
won’t=will notですよね?
時制がわかりません。
よろしくお願いしますm(__)m
Yokoさん
こんにちは。過去の話だったら”She wouldn’t talk to me”となり「今は口をきいてくれる」のように解釈されますが、今もそしておそらく将来も口をきいてくれないと言いたい場合は”She won’t talk to me”と言います。
Junさん返信ありがとうございます。
過去のある時点からずっと今もつづいている、そしておそらく未来も続くであろう事柄を表す場合、未来形でいいのでしょうか?
私は現在(過去)完了形とか完了進行形などが理解できていません。(中学レベルの例文ならわかるのですが💦)
口語で使うことがあるとしたらどういうシチュエーションですか?
ご解説いただけるとうれしいです。
どこかで”talk with each other”とは言わず、”talk to each other”と言う、と言われたことがあるのですが、なぜwithが不自然なのか教えてもらえると嬉しいです!